「終末の来なかった戦士たち!!」KAPPEI カッペイ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
終末の来なかった戦士たち!!
馬鹿馬鹿しいけれど、気合いは入っていました。
面白かったです。
「ノストラダムスの大予言」なんて、ありましたね!
(1999年7月に世界が滅亡する)
今どきの若者は知ってのかしらん?
ファースト場面は、察するに、
今から35〜40年位前。
世界の終末を信じた師匠(古田新太)が、
絶海の孤島に子どもをたちを集めて、
「オリャー、トリャー、」とフンドシ一丁で
修行に励ませる。
それから2022年(現在)
なーあんにも起こらん!!
師匠は遂に「解散!!」を宣言する。
てな訳で、
終末の戦士・勝平(伊藤英明)は東京へ流れ着く。
世間知らず、無菌状態のカッペイは啓太(西畑大吾=なにわ男子)を
助けた縁で、花見に参加。
愛らしい山瀬ハル(上白石萌歌)に一目惚れをする。
なんと殆どは終末の戦士カッペイがハルに恋に落ちる
ラフーストーリーがメインなのであった。
が、かつての修行仲間、
守(大貫勇輔)
正義(山本耕史)
英雄(小澤征悦)と遭遇し、何たらかんたら!!
特に小澤征悦は、伊藤英明の恋敵になり、終盤を盛り上げる。
大貫勇輔は金髪ロン毛のレスラー風。
ダンスと殺風拳の殺陣(?)もボディも見応えあり。
圧倒的な存在感は山本耕史で、暴走族総長風のいでたち。
ボディは平素から鍛え上げられ実に見事だし、
この役に賭けるプロ根性、目を見張るものがあった。
尾崎豊の「卒業」=(1985年1月リリース)
「夜の校舎 窓ガラス壊してまわった」
「この支配からの 卒業」
この歌詞が何度もセリフにリフレインされ、
妙に効果を上げる。
(これだけ社会に影響を与えた歌詞があっただろうか?)
(窓ガラスを割りを真似する中高生が多かった)
小澤征悦のシックスパックにも笑った。
(せっかく8ヶ月トレーニングしたのに、筋肉は描かれていた)
小澤征悦のハルへのプロポーズシーン。
(ダンスや歌もそれなりで、彼はなんでもこなせる)
ワイヤーで降りてきて花束を渡す・・・
(BGMもネタも全て昭和末期風・・・)
ラストシーン。
格好良かった!!
(ここのみ終末感あり)
(西川貴教のエンディング曲も私的には好き)
この映画、結構観客年齢層が老若男女=広そうですね。
前半はやれやれと思いましたが、後半は結構笑いました。
役者さんたちの健闘も素晴らしかった。
琥珀糖さん
みかずきです
共感ありがとうございます。
私、喜劇は結構観ますが、
喜劇の鉄則は、くだらないことを大真面目でやることです。
チャップリンも寅さんも笑いを取る場面では決して笑っていません。
本作も同様です。
そういう意味では、本作は、喜劇の鉄則を踏まえた王道喜劇作品です。
門前払いをせず、楽しんでいただいたようで、喜劇ファンとしては嬉しいです。
では、また、共感作で。
-以上ー