劇場公開日 2022年3月18日

「荒唐無稽を貫いたアクション味濃厚なラブコメディ」KAPPEI カッペイ みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5荒唐無稽を貫いたアクション味濃厚なラブコメディ

2022年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

予想を遥かに超える面白さだった。TV番組で、本作で共演している伊藤英明、上白石萌歌のインタビューを見て、面白そうと直感して鑑賞した。事前情報は殆ど収集しなかったので無心で素直に作品世界に入り込むことができた。荒唐無稽を貫いたアクション味濃厚なラブコメディを堪能できた。

本作の舞台は現代の東京。ノストラダムスの予言を信じ、1999年の世界滅亡を食い止めるため、終末の戦士集団は山奥で日々心身の鍛錬を続けていたが、2022年になっても何も起こらなかった。そして、ある日突然、師範(古田新太)が解散を告げる。目的を失った戦士達は、彼らの能力を使えない平和を謳歌している東京に辿り着く。そこで、戦士の一人である勝平(伊藤英明)は、偶然、大学生・啓太(西畑大吾)を助け、友人の山瀬ハル(上白石萌歌)と出会い恋に落ちる・・・。

荒唐無稽な設定であるが、この手のコメディ作品は、野暮は言わずに、無心に、無邪気に楽しむものである。

本作は、終末の戦士達の奥義を繰り出す迫力あるバトルと、勝平とハルの恋模様が、絶妙にブレンドされた痛快なラブコメディに仕上がっている。

戦士を演じる伊藤英明、大貫勇輔、山本耕史、小澤征悦の演技が効いている。彼らは決して笑うことなく大真面目にバトルを繰り広げる。あくまで、ここが東京であることを考えない、彼らの世界しか見えない、笑わない、大真面目な演技が観客の笑点を刺激する。

勝平とハルとの恋模様は、ハルの天真爛漫さと勝平の一途さのバランスが絶妙。勝平の武骨な一途さを伊藤英明が体と表情の演技で大熱演。天真爛漫なハルを上白石萌歌が自然体で優しさに包まれた演技と愛らしい表情で好演。

ラストシーンは意味深。本作とは別世界での二人の物語を観たくなる。続編を期待したい。

本作は、コメディの鉄則である、出演者達がくだらないことを大真面目に演技すればするほど観客の笑点が刺激されることを実感できる快作だった。

みかずき
seiyoさんのコメント
2024年4月8日

おはようございます。
上映時は全く知らない作品でした。

守役の方、全然知らなかったですが、ダンサーの方なんですね。

続編、希望ですね。
結婚後がいいな

seiyo
やきすこぶさんのコメント
2022年6月8日

よろしくお願いします。

役者さん達の真面目なおバカ演技、それだけでお腹いっぱいな映画ですね。
ただ、インパクトが有り過ぎて、他の作品で残像がちらつきそうなのが、少し不安です。

やきすこぶ
満塁本塁打さんのコメント
2022年4月12日

悠々同盟さんに同じく、最後は絶妙な表現で激しく同意です。自分の個人的には「大怪獣の・・・」と好対照だと感じました。

満塁本塁打
悠々同盟さんのコメント
2022年4月7日

上白石萌歌さん。
名前間違えてます。
ごめんなさい。

悠々同盟
悠々同盟さんのコメント
2022年4月7日

最後のコメディの鉄則に大いに賛成です!
まじめに演じれば演じるほどささるー
なので上白石萌音ちゃんの可愛さもコメディとしての映画のレベルをあげますよねー

悠々同盟