「I'm not Weekend Warrior」KAPPEI カッペイ Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
I'm not Weekend Warrior
ノストラダムスの大予言
「1999年7の月
恐怖の大王が
人類を滅ぼす」
16世紀の占星術師
ミシェル・ノストラダムス
が遺した預言書にあった
20世紀最大のカマし
五島勉による著書は
公害や冷戦の核の恐怖
そして世紀末ムードもあり
当時のちびっ子をそれはもう
ビビらせたものであるが
じゃあ人類滅亡した?
と言うと見ての通り
自分も当時19歳で
MMRとかでそれなりに
盛り上がっていたのも
記憶に新しいです
今作はそんな世紀末を想定し
救世主となるべく少年たちを
「無戒殺風拳」の使い手として
孤島で養成してきた師範が
世紀末から24年経っても
なんにもないので遂に解散を
宣言し浮世に放り出された
屈強な最強の拳士
無戒殺風拳獅闘流の使い手
「カッペイ」と仲間たちの
苦闘を描いている
感想としては現実の
混沌とした世相にあって
まあ笑わしてもらいました
元々シリアス系の演技が
多かった伊藤英明の
カッペイのイメージは
ピッタリ
他の山本耕史や大貫勇輔
小沢征悦らもハマっており
何より最強の拳士を演じても
全く違和感のない各自の
ムキムキボディの
無駄遣い感だけでも
笑えました
まさかこんな(くだらない)
映画の為に身体づくりを!?
主題歌の人までムキムキに
なっちゃってますし
映画出ればよかったのに(笑)
厳かなお葬式でやるコントが
めちゃくちゃ笑えるように
シリアスな世界観で
あればあるほどギャグに転じると
まあ爆発力があるものです
間違いなく元ネタであろう
北斗の拳などのシリアス系
作品をモチーフにしている
今作もそのへんよく
わかっており
さすが「翔んで埼玉」の
脚本の人です
草を食べるシーンも
色恋を知らないまま
40台になってしまい
恋に直面してしまった
無戒殺風拳の面々の反応は
なかなかに「リアル」で
救世主にならなきゃ
いけなかったのでちゃんと
優しさも持っているという
ポリシーが出来上がっています
映画的には終盤で間違った道に
進んだかつての仲間を倒す
展開を予想するところですが
そんな真面目な映画では
ありません(笑)
でもオチは良く出来てます
あて書きかな?と思うほどの
漫画実写化としてのクオリティは
高くておすすめです