「公開されている映画館は少ないが高評価」よだかの片想い yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
公開されている映画館は少ないが高評価
今年274本目(合計549本目/今月(2022年9月度)17本目)。
先天性で顔にあざを持つ女性と、その女性を取り巻く(健常者の(=ここでは、あざがない、という狭い意味))女性や、男性を取り巻く恋愛ストーリーです。
特に女性の先天性の、特に「見えやすい」位置にある顔のあざというのは、美容という観点から重い話題であり、リアルでも程度の差こそあれ、苦しんでいる方はリアルで存在します。
原作小説は存在するのでおおむねそれにそって展開はするものの、小説を見ていない方にもキャラクタの自己紹介など丁寧なので混乱は招かない印象です。一方で「よだか(よたか)」という語は「存在する語」なので、このことだけは知っておいたほうが良いかもしれません(一般的な辞典には載ってます)。
個人的には100分ジャスト(2時間=120分を切る)という事情もあり、やや説明不足かなと思えたり、特に他の方も指摘されている通り、ラストにいたる展開が急展開すぎて理解が困難になりやすいという部分は抱えているのはあるかな…と思いますが、当事者の方、そうでない方、男性・女性の違い、また、そもそも論で原作小説を知っている、知らないで大きくここは差は出うると思うので、確かに「ややわかりにくいかな」という点はあるにせよ、減点対象にしていませんし、あるとしても0.1程度でしょう。
そもそも原作小説があるため、それにそって描写される以上あることないこと描けませんが、特に女性にとって大きなハンディキャップとなりやすい「先天性の美容の問題」についてとりあげたという点では高く評価できるので、多少気になる点(上記のラストにいたる急展開が本当に急すぎる)はあるにせよ満点にしています。