「盧惠光の足技と、''領衛主演''の秦嵐をもっと見たかった」レイジング・ファイア ゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
盧惠光の足技と、''領衛主演''の秦嵐をもっと見たかった
『怒火・重案 - Raging Fire-』(2021年)
ベニー・チャン監督、熱量がとんでもない香港映画を作ってくれてありがとう!!
見終わってからずーーっと「すごい映画を観た」という胸熱状態が続く。監督の香港を舞台としたサスペンスアクションにドニー・イェン、ニコラス・ツェーというスターがW主演するから余計に豪華に感じるし、物語がさらに熱くなったと思う。
ちなみに本作を観る直前に『新警察故事』『重案組』『導火線』を見直しました。作風的に何かリンクしてるかなと思ったので(笑)
脇役で登場した特別出演組が素晴らしい!成家班でお馴染みの林國斌と盧惠光はニヤニヤが止まらなかった。林國斌はイカツイ銃をぶっ放すし、盧惠光は貫禄あって迫力あった。ただニコラスとの対決では盧惠光が意外とあっさり負けてしまったのでちょっと残念。せっかくなので足技を少しでも見たかった。そして、終盤に任達華!豪華なキャスティングに圧倒され続ける。
今回悪役を務めたニコラスは演技の振れ幅がとにかく凄い。かっこいいんだけど怖い!!アクションもしっかりあるし彼はすごいなぁ〜。狂った様に警察に攻撃する姿は『新警察故事』のダニエル・ウーに近いなと感じた。
ドニーさんはスーツを着こなした重案組の警部ということで、終始シリアス顔でたまりません。ラストの教会でのファイトシーンも圧巻だった。
途中奥さんが人質に取られた時に爆弾処理班みたいなのが近くに立ってたけど、『Shock Wave2.5』として劉徳華がカメオ出演しても良かったんじゃないかな。笑
あの後、爆発したけどそのシーンは『新警察故事』の爆発シーンと似ていた。本作で主演の立ち位置にいるはずの奥さん(秦嵐)は出番が少なかったな。終わりに退院してドニー警部と抱き合ったりしても良かったと思うんだが。。ただ大陸版は日本公開版より2分長いので奥さんの登場シーンが追加であるかもしれない。
ニコラス演じるンゴウの動機が弱いような気がしたし、登場人物が多く名前と顔を把握するのが大変だった。
それでも香港を舞台とした熱すぎるバトルは観る価値があったと思う。
最後に流れる主題歌''對峙''がずっと頭の中で流れている。
ありがとう陳木勝導演。
★8.2/10★