「俺たちの考えた最高のアクション映画」レイジング・ファイア ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
俺たちの考えた最高のアクション映画
アクション作品が多い12月公開作品の中で、王道の香港アクションである今作、地味に楽しみに待っていました。
観終わった後の率直な感想として、想像の遥か上をゆく素晴らしいアクション映画でした。
カーチェイスに市街地戦、肉弾戦に銃撃戦、これまでのアクション映画が紡いできたものをさらにパワーアップさせていくような高揚感がスクリーン越しにひしひしと伝わってきました。特に車道で繰り広げられたカーチェイス、バイクがゲームかっ!てくらいにウィリーしますし、車の窓ガラスに車輪ごと突っ込んできますし、メイキングでも流れましたが、店内へ突っ込んでそのまま暴走し続けるのも映像的な楽しさが溢れんばかりに詰め込まれていました。チョン(ドニー・イェン)が子供を助けるために車とトラックの間をギリギリで抜け出し、子供を助けた流れでトラックの壁を蹴り、宙を舞い着地という数秒間の出来事なのに脳裏に強く焼き付いています。ンゴウ(ニコラス・ツェー)の非道ながらも仲間思い、それだけに終わらず戦闘スキルはピカイチなのもまた最高です。チョンとの肉弾戦は手に汗握るものでしたし、最後の最後にとんでもなくカッコいい捨て台詞を吐いて絶命するのも、潔くて心を鷲掴みにされました。あと、不謹慎かもしれませんが、ちゃんと流れ弾が市民に当たるというのもリアリティがあっていいなと思いました。
内容は警察vs元警察という逆恨みがベースに描かれますが、ここはあくまでも舞台装置で、それを言い訳とせんばかりに主演2人が暴れ回るので、内容はすっ飛んでいきました。でも126分飽きが来なかったので、最低限のストーリーは楽しめたかなと思います。
公開劇場が少ないのが勿体ないくらいのスーパー香港アクション映画でした。この作品を4DXで堪能したいなと思うくらい興奮した傑作です。サイコー!
鑑賞日 12/24
鑑賞時間 15:20〜17:40
座席 H-7