「実の母娘が演じる虚飾の生活」エル プラネタ kinako-catさんの映画レビュー(感想・評価)
実の母娘が演じる虚飾の生活
クリックして本文を読む
アマリア・ウルマンが脚本・主演・プロデュース・衣装デザインを担当した、
長編監督デビュー作。
アマリアと実母アレ・ウルマンが母娘役。演じているのか地なのか…
職のない娘、働いたことがない母の徹底的に貧困から目を背けつづける日常。
近いうちに破綻するのは母娘ともども気づいてはいる。
援助交際で金を稼ごうとするが相場の安さにドン引き…
アプローチを受けてデートして、いい感じになったかと思ったら妻帯者。
金を稼ごうと、結婚して少しでもマトモな生活をと悪足掻きしても報われない。
刑務所に入れば、家賃も食事の心配もなくなる。
そんな事が希望になってる。
未来に希望も見えない現代を刹那的に切り取ったモノクロームの断片たち。
アートと、社会風刺が交じり合った不思議な余韻の残る作品
コメントする