「嘘とリアルの境界線」エル プラネタ talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
嘘とリアルの境界線
食べ物、炭水化物ばっかりと娘は言うし、ある時はお菓子ばかり、その次は果物ばかり。電気を止められてしまったからドライヤー使えない、本はアパートの廊下電灯をいちいちつけて読んでる、冷蔵庫から溶けて流れる水止めに下にタオル置いてる、夜は寒い。でも悲壮感がない母と娘。喧嘩してもすぐ仲直りしてマッサージしあったり「買い物」に一緒に行く。街は「店、売ります」の貼り紙で溢れていて歩いているのは老人ばかり。
白黒の映像が美しく次の場面への切り替わりも面白い。アパートの中ではいつもラジオのニュースがフル音量でうるさい。すごくエネルギーがあるみたいに。娘が居た待合室は多分産婦人科だ。SNS経由でやっぱりバイトしてるのかな。それでもSNSで人と繋がったり自分を見せるだけまだいいのかも知れない。
王室があるスペインには若い人の働き口が少ない。コロナ前、スペインの優秀な若い人達はドイツで職を得るためにドイツ語を一生懸命学習していた。今はどうなんだろう?グローバルに若い人がわりをくう世の中を年寄り世代は作ってくれた。日本も同じ。
おまけ
主役のアマリアがベッキーに見えて仕方なかった。
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