「【”私は人間の形をしてますが、自分は白鳥だと思ってます。と白鳥を愛し続けるオジサンは言った。”翼が折れたためにシベリアに帰れない白鳥とオジサンが起こした奇跡を4年に亘り、捉えたドキュメンタリー作品。】」私は白鳥 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”私は人間の形をしてますが、自分は白鳥だと思ってます。と白鳥を愛し続けるオジサンは言った。”翼が折れたためにシベリアに帰れない白鳥とオジサンが起こした奇跡を4年に亘り、捉えたドキュメンタリー作品。】
ー オジサンの名は、澤江弘一さん(2018年当時、57歳)。一人暮らしだが、キチンと親から引き継いだ商店を経営しながら、富山に毎年飛来する白鳥たちの面倒を見ている。
だが、2018年の春、一羽だけ翼が折れたために、シベリアに帰れない白鳥が居た。ー
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・オジサンは、その白鳥を見て普段の餌遣りを一匹の白鳥の為に行い続ける。
・暑い夏の中、披露していく白鳥のために寝床を作るオジサン。
・オジサンはその白鳥に名前を付けない。それは、且つて同じような状況になった白鳥にリリーという名を付けたが、その白鳥は動物に食べられてしまったから・・。
ー オジサンが、哀しくて見れなかったその姿を久しぶりに見た時の涙声。因みにオジサンの家には、白鳥を映したテープが山の様に積まれている。-
・オジサンは、シベリアから戻って来る且つての仲間の姿を喜ぶとともに、”その白鳥”も一緒に飛び立つことを期待するが、ナカナカ敵わない。
ー それだけ、シベリアに戻る事が過酷なのだろう。-
■だが、”その白鳥”には、パートナーが出来るのである。
そして、或る冬、オジサンが見た”その白鳥”に似た幼鳥の姿・・。
<今作は、子のいないオジサンが白鳥たちを我が子の様に慈しみ、愛し、懸命に支える姿が沁みるドキュメンタリーである。
オジサンは言う。”生きていくって大変だけども、お互いに頑張ろうな。”
今作は、「はりぼて」で世の度肝を抜いたチューリップテレビが長年掛けて撮影した(後半はオジサンが単独で撮影)した、稀有なるドキュメンタリー作品である。>
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