劇場公開日 2022年10月7日

  • 予告編を見る

「策士が策に溺れて溺死しました」僕が愛したすべての君へ Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0策士が策に溺れて溺死しました

2022年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

★2個付けましたが、正直ソレ以下です。ご満足した方には非常に申し訳ないですが、イチ個人の価値観における評価なので勘弁して頂きたく‥‥

一言で言って、今回2作2路線を組み合わせたギミックを巧く活かせず、作品末尾にダラダラと文章読み上げる事で辻褄を合わせる様な仕上げ方が、ショーもなさを物語っていました。ダメな所は他にもありますが、筆頭はお察しの通り。

キャストの違和感とセリフの棒読み、特に高崎暦の丸太ぶりは正直キツかった‥‥本作は主要な役にタレントや俳優女優を起用しており、冒頭の “Dentsu” ロゴがドーンと掲げられる所にイヤラシさを感じる程でした。
ソコに来てこのワケワカラナイ設定解説的なセリフと謎展開あり超展開あり、核心は殆ど理解できず、置いてけぼりを喰らいます。理解力のなさを責められるかもデスが、ならば作中にズラズラ綴られる数式が理解できる人に視聴限定して欲しいくらい。

ソレもその筈、平行世界・パラレルワールドを『泡』に例える事からして納得できません。作中に分かれ道を右左選択するシーンがありますが、ナゼソレと『泡』が同じベクトルなのでしょう?
自分の無知かも知れませんが、一つの泡って発生した時点で一つで、分裂したりしないのでは?
ソコに素人演技が被さるモンだから、もはや苦痛ですらありました。監督はそんなタレント声優に忖度せざるを得ない、大人の事情や圧力があったのか、ホトホト困ったモンです。

シュタインズ・ゲートと云う同じネタを題材にした作品があり、アチラは良作です。勿論シュタゲはゲーム原作のアニメで24話と尺も充分で、一概に比べられないかも知れませんが(因みに2018年作のゼロが好みw)。
ただシュタゲのネタはもう一方の『君愛』の方が比較対象に合うかな‥‥

その他、場面の切り替えも突拍子で時系列の差し替えまであって、比較的混乱する構成とシナリオで1度キリの鑑賞ではナカナカ理解できなさそう‥‥てか好きな作品ならともかくそんな何度も観る気はありませんし。
SFとってもアオハルとっても中途半端で、幼少から老齢までの長い年月を綴るためストーリーも平坦で印象薄々です。

ところで視聴順はコチラを後にした方が良さげでした。自分は先にコッチを鑑賞しましたが、上映時間が『僕愛→君愛』の順でしか鑑賞できなかったので。。。

Geso_de_Nyoro