機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島のレビュー・感想・評価
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無能と能天気が無計画に戦争する子供騙しの映画
ガンダムといえば、子供向けおもちゃの販促アニメとして作られたのに、大人の鑑賞にも耐える、戦争を扱ったビターなアニメだと認識していた。
それがリメイクされたということで、期待をして見にいったのだが、出てくるキャラが揃いも揃って全員が能天気な無能ばかり。
初っ端から意味不明な指示を出す無能上司、それに逆らえない無能ブライト艦長。
島を捜索に行くも、天気予報もできず嵐でアムロを見捨てる無能な味方。
ドアンは、一度はアムロを捕まえたのに、散々仲間を殺した相手にも関わらず、拘束すらせず守るべき子供たちに敵のアムロを近づける能天気さ。その理由が「アムロが子供だったから」だけ。
アムロはアムロで、自分を倒した敵に捕まったのに、全く警戒せずに能天気に島暮らしをエンジョイ。
島の子供たちは、敵のアムロを警戒してたはずなのに、アムロが井戸を直した途端能天気に仲間扱い。挙句に戦争中なのにわざわざ消していた灯台をつけて敵を呼び込む始末。
まあ、この辺までは下っ端や、本当の子供なんで、能天気な無能でも仕方ないかもしれない。
しかし、ジオンも、戦略の要となるミサイルを、能天気にもたった一人の兵士に任せたために、全体の戦略が大失敗という無能っぷり。しかもフォローが何もない。
対する連邦軍も、核ミサイルを撃つと言われてたのに、何も対策せず、能天気に進軍。実際に撃たれてもほぼ何もできず慌てるだけの無能。
無能vs無能が能天気に戦争。もはやギャグである。
挙句に、最後のオチが「武器を捨てれば、戦争に巻き込まれることはなくなる!」という能天気さ。
・・・半年前なら見ている方としても、「脳味噌お花畑だけど、お子ちゃま向けのやさしい世界のお話だね〜」と微笑ましく見ていられたかもしれないが、昨今のウクライナ情勢を見ていると、少しも笑えない。
鑑賞しながら、「ガンダムって、こんな能天気な話だったろうか」と、真剣に悩んだ。
星1にしようかと思いましたが、初代ガンダムを、令和の技術で映像化した姿が見れたのは良かったので、星2にしておきます。
モビルスーツ戦はだいぶ改善されてるけど生活描写が駄目
MS戦は見応えがありましたが、ジオン側が何故か1対1で戦ってくれていて
裏切り者に対する戦いとしては、ちょっと引っかかるなって思いました。
映画全体として島の暮らしを描くのに尺を大分割いてました。
ただ、ちょっと長すぎかなって感じましたし、やはり子供が多すぎます。
一面焼け野原になった島で申し訳程度に畑は有るけど
あんなに沢山の子供を養うのは無理がある。。。
ヤギのミルク一杯取るのが大変な目を見ているのに
普段の食事で十分な量のパン、野菜、スープが提供されていて違和感がすごかった。
子供4、5人でも十分物語を作れたと思うし何であんなに増やしたのか本当に謎。
あと、一番興を削がれたのがシリアスパートに入ってからの
ヤギのギャグ演出、、、流石に要ら無くないですか?
人間ドラマが無い
美しい海と沈む夕日、緑豊かな自然…
戦争を生き抜く為に必死なアムロ少年は、心が荒んでいて地球の美しさに気づくことができない
ドアンには子供達の為に戦う理由があり、そこには深い苦悩と葛藤がある
親を失った子供達は子供ながらに、戦争の理不尽さを必死で受け止めて、ドアンを頼って生きている
皆が戦争の被害者であり、物語は戦いの連鎖の悲しみに溢れている
ドアンと子供達との出会いを通してアムロ少年が人間的に成長できたからこそ、ドアンが醸し出す戦いの臭い、兵士としての未練を感じとることができた
それがラストでザクを海に棄て、ドアンの兵士としての未練、戦いの連鎖を断ち切るというアムロの行動に繋がるし、それがドアンにとっての救済となる
という、TV版第15話で描かれていた人間ドラマの描写がごっそり抜け落ちている。
そのかわりに何か新たな人間ドラマが挿入されているのかといえば、中途半端なものばかり。
連邦、ジオン双方の上層部のやり取りやサザンクロス隊など。
これは全くの別作品ですよ
というのであれば、それはそれでいいが
ドアンは「大家族の為に戦うお父さん」のような存在であり
アムロは「ガンダムさえあれば僕だって…」というガンダム頼りの存在から脱却しきれないので
ザクを海に棄てるアムロの行動と、それに理解を示すドアン…どちらに対しても納得させる物語が無い。
作品全体のテーマと説得力が弱く
人間ドラマが無い。
懐かしくて見に行ったけど?
いまいちでしたね。ドアンが島で暮らすに至った描写が少なすぎて、感情移入できませんでした。
他のメンバ-の活躍も、バトルアクションもなかったのは辛かった。子供達のシーンが長くて、メリハリがなくてものたりなかったです。アムロが生身の人間を踏潰すシーンは、見ていて痛々しかったですが、期待していただけに、残念です。パンフレットが売り切れって、初めてで驚きました。そんなに、見に来る客がいないと思ったんでしょうか?
自分は好きだった!
ORIGINが大して好きじゃなかった自分としては、あんまり期待もしてなかった映画ww
【安彦良和】って人と、【ガンダム】について自分はあんまり話合わないと思うから…
でもファーストガンダム題材なら、観に行きたくなるのは仕方ない事。
そのくらいファーストガンダムが好き。
ストーリー的に、正直何度も見返したい映画でも無いってのはストレートな意見だけど、見所はあったと思う。
当時使われていた楽曲なんかも刺さるポイントだったし。
ただ「モビルスーツガンガンやって欲しい」とか、「戦争のえげつなさが観たい」を期待するのは違うかな?
例えるなら「細田守監督のアニメ映画が半分入ってる」って捉えて観たら面白いかな?
なんかそんな感じだった。
モビルスーツ戦はアニメクオリティ高かったし、ガンダムが戦ってる所なんか感動モンだった。
サザンクロス隊のザクもメチャクチャ格好良くて、アレのプラモ作りたくなりましたww
…流石【令和】
人間模様として、ホワイトベースクルー皆の優しさも描かれていたし、嫌味が無かった。
個人的に好きだったのは、【マ・クベ】が作戦失敗した時に高笑いしたシーン
ちょっとした伏線を、【マ・クベ】の発する台詞回しで回収して、締めたのが気持ちよかったww
低評価を気にしてたけど、結果観に行って良かったです。
設定、ストーリー、作画、演出全てが惜しい!
まず良かったところ、、
最新の絵柄、技術でファーストガンダムのキャラとメカが見られたことですね、、
声優さんも、アムロ、カイ、シャアといったオリキャス陣は、もはや神話級?の素晴らしさですし、ユニコーン以来の鈴置氏の魂を継承した成田氏は言うに及ばす、オリジンからのキャスト陣も違和感なくて良かったです、、特にミライ役の新井氏はオリジンのときの藤村氏が休業されてるということで、急遽配役されたと聞きましたが、とても役に合っていて、これまた良かったと、、
何よりドアン役の武内氏が最高でした!武内氏の上手さは前から知ってましたが、それでも唸らされましたから、、、(何せ実年齢25歳の武内氏のドアンが実年齢68歳の古谷氏演じるアムロよりどう聞いても歳上だという、、これは古谷氏の凄さでもありますが笑)
ここからは残念だったところと、どうすれば良かったと思うかを語ります!
少しでもネガティブなことに触れたくない方や、ネタバレを避けたい方はここで読むのをおやめください、、
また、かなり長くなりますので、悪しからずご了承ください🙇♂️
今回の映画は全体的に惜しいという感想に尽きるんですよね、、設定、ストーリー、作画、演出どれも惜しい!
まず設定では、折角オリジンのタイムラインでキャラはスレッガーを、メカはジムを出しているのに、あのヤラレ方はないなと、、時系列的にもオデッサ前とは言えジャブロー後なんで、カイにしてもだいぶ戦い方は分かってきてる筈だし、ましてやスレッガーはもっと有能な筈なので、、、
ストーリーも、ククルスドアンをフィーチャーするなら、いっそ最初からドアン視点にして、アムロやホワイトベース隊を島に侵入して来る異物として描写した方が、初見の観客にも入り易かったと思うし、もっとドアンの過去を掘り下げることも出来たかと、、、
ドアンの過去をフラッシュバックで描いて、子どもたちと暮らすことになった経緯を語らないと、何故あそこまで子どもたちがドアンを慕ってるのか分からないし、そもそもあれだけ優秀な兵士のドアンがジオン軍を脱走した理由も分かりにくいです、、、
更に脱走の経緯を描くということは、必然的にサザンクロス隊との因縁を描くことになるので、クライマックスの対決がより盛り上がった筈です、、
次に作画ですが、あまりに安彦タッチの再現を追求し過ぎているかなと、、安彦キャラは魅力的ですが、表情づけや動きがややオーバーなので、オリジンのコミックではあまり気にならなくてもアニメートすると野暮ったくなると感じます、、これはオリジンのアニメのときから感じてたことです、、、
一方でユニコーンは、安彦キャラを他の方がアニメートしているので、そうした野暮ったさは感じられず、とても魅力的でした、、バナージにしろミネバにしろ良かったです、、、
そして演出ですが、これまで触れて来た設定、ストーリー、作画すべてと関連しますが、一本の映画として、観客の感情コントロールに失敗していると思います、、
視点人物(通常は主人公だがそれ以外でも可)が定まっていないため、感情移入しづらいのです、、少なくとも私はアムロにもドアンにも感情移入できませんでした、、、
ドアンは、ストーリーのところでも言いましたが、彼の背景が語られないので感情移入しづらいです、、
アムロはもっとやっかいで、そもそも今回のアムロはオリジン準拠のキャラなので、私からするとファーストの彼とは別人で、、、まずそこに引っ掛かりました、、
そこは置くにしても、アムロを視点人物にしたときのドアンの見え方がはっきりしない、、シャアやランバラルのように乗り越えるべきライバルや敵ながら学ぶところのある大人というような位置付けがないので、アムロの行動原理が分かりにくいです、、ドアンに反発するでも共感するでもなく、ただ隠されたガンダム探しているだけなのに、最後はドアンに説教めいたことを言ってザクを海に投げ捨てるという、、、
それに終盤でアムロがガンダムで生身のジオン兵を踏み潰す描写はいただけません、、前後に葛藤がないので、戦場の過酷さを体験したアムロの成長ということに繋がらず、必然性がないと思います、、
すみません、めちゃくちゃ長くなりましたが、以上が今回の映画の感想です、、、
発想はすごくいいと思うのですよ、埋もれたストーリーを語り直してファーストガンダムをリメイクするという、、それだけに惜しい!!
割と興収がいいみたいで、ガノタとしては嬉しい半面、上記の惜しいところを改善すれば、きっとハサウェイ以上の大ヒットになると思います笑
ザクの戦闘シーンと子どもたちの生活が多い
この映画は、初代ガンダムの
15話「ククルス・ドアンの島」のリメイク版らしい
個人的には初代ガンダムは映画3部作を過去に見たことがあるが
この映画の原作となった
「ククルス・ドアンの島」は映画3部作で
削られていたので、本作は初見になります
本作は島に調査にホワイトベースに行くが
その調査に行ったガンダムが
ドアンのザクにやられてしまう
その後アムロは、ドアンと子どもたちとの島での生活に
馴染んでいくが、
ドアンが抜けたサザンクロス隊が
島で強襲してきたために
アムロとドアンが返り討ちにする
その後、アムロがガンダムで
ドアンから戦争から遠ざけるために
ドアンのザクを海に投げ捨てる
物語の主軸はシンプルだが
その合間に
サザンクロス隊や
連邦の命令に翻弄されるブライト艦長などの
エピソードが挟まれている
ドアンとの島での生活は中盤から続くので
あまりモビルスーツ戦は関係ない部分が多く
退屈に感じる人もいるかもしれない
そこらへんはサザンクロス隊が
圧倒的な強さを見せるシーンでカバーしていると思う
ただ、この映画では
ドアンがなぜ脱走したのか
子どもたちとどういういきさつで生活をしだしたのか
子どもたちは戦災孤児ということを匂わせるが
詳しいエピソードはなかったのが
個人的にちょっとわかりにくいなとは思った
島でのミサイル発射作戦のことも
ちょっと分かりにくい感じがした
また、ホワイトベースから助けにきた
スレッガーさんたちは速攻でやられてしまったので
ガンダム以外の活躍はない
まあ、サザンクロス隊の技量を考えると妥当なのかもしれないが
そのガンダムも
地の利があったとはいえ
ドアンザクが序盤に勝った
ククルス・ドアンは強い
ガンダムがパイロットを踏み潰すシーンは
映像があるわけではにので、
グロいことはないが、地下で銃火器が使えないので
あの方法しかなかっとしてもえぐいなとは思った
ちなみにヤギが脱走するシーンは
ガンダムっぽくない、ものすごくコミカルなギャグだと感じた
作画は過去のガンダムに寄せていて今風ではないし
往年のガンダムファンには物語の矛盾を感じるという意見も見るが
個人的にそこまで違和感があるようには感じなかったが
それは自分がガンダムにそこまで詳しくないからだろうと思う
親になれなかった大人達に向けて丁寧に作られた良作品。
塩沢兼人も高笑いでこの作品を誉めているんじゃあないかなあと。
劇場用として、再構成された映画として感動し尽くしの幸福な時間だった。
背景美術の美しさ、メカニックの豪快なアクション、ガンダムならではの機械音、劇場ならではの贅沢な体験だった。
ストーリーの人間関係が細かく語られすぎずに、観客が想像で参加できる余裕があって、歌舞伎を観ているように体感した。
アニメでの子どもたちの動きがひとつひとつ細かくて昨今には見られない職人技を堪能できた。
人を殺めることについて生き残ることについてそれぞれのシーンが全て意義あるように演出されていたのが心に残った。
ツッコミどころしかない色々とヤバい作品
思った以上に色々と酷い作品でした・・・
親を殺したかもしれないドアンに寄り添う子供達、
ドアンありがとう? 怖すぎるわ!!
シャアザクとかヤギのシーンなんかいらんから
少しは状況説明して欲しかった
後半も危険な島にカツレツキッカを連れてくフラウやら
平気な顔して不意打ちや理不尽な虐殺をするアムロ、
ただ殺されるためだけのサザンクロス隊などなど
納得いかないシーンの連続で観ていて辛すぎました。
最後もザクを捨てたところで何も解決してないし・・・
こんなゴミ作品を面白かった満足っていう人は
一体映画の何を観てるんでしょうネ
もう一度観るとイメージ変わった
劇場で観た後、あれ?って思う事が多く視聴前にBD買ったのを後悔しましたが帰って観なおすと若干の疑問点はあるものの良作と思いました。恐らくハサウェイなどの影響で観る側の期待値が上がり過ぎてたのかと思います。以降2度観ましたが観れば観るほど良いと感じてます。
じわじわと好きになる作品
昨年観たハサウェイは「美麗な映像で、話の雑さと言葉の浅さを誤魔化すタイプ」で苦しかった。
ガンダムは、エヴァQ的な信者たちにお布施を願うコンテンツの方向に行ってしまったのだなと。
なので、全然期待せずに(都合上観ないといけないので)観に行ったのだが、
いい意味で予想を裏切られて充分に面白かった。
・概要
テレビシリーズ15話「ククルス・ドアンの島」の翻案作品。
初代ガンダムはドアン以外にも「戦争群像劇」的な話が多く、ドアンだけがヒューマニズムを描いた特徴的な話というわけではない。8話「戦場は荒野」、14話「時間よ、止まれ」など、10回スパロボやGジェネを作ってもマップにできない話がけっこうある。
その中で、初代のキャラデザであり作画監督もしていた安彦良和氏が特に好きなエピソードとして映画化を希望したのが15話「ククルス・ドアンの島」らしい。現在は漫画家として活躍中の安彦良和氏であり、氏の漫画『ジ・オリジン』の流れを組む映画化だが、元々アニメ監督経験もあった安彦氏がそのまま監督を務めているという気合いの入った作品。
・良かった点
元々24分の作品を2時間近くにするということで、ハサウェイのような地獄のような間延びが待っているのではないかと思っていたが、失礼な思い込みだった。冒頭からエンタメを意識した作りで、退屈させるような展開はほとんどない。あの話なのに、大迫力で見せる戦闘シーンは「けっこう多い」と感じたほど。
内容的にも、「人間の交流による感情の動き」がメインで、ガンダムやMS、連邦ジオンはあくまでも装置なので、ガンダムをまったく知らない人でも8割は楽しめるのではという内容。昔のジブリ作品的。
ただ、ガンダムと名の付いたMSが無双する、ゲームシリーズのようにガンダムが超絶アクションで敵を屠る、必殺技を撃つ、などが好きなガンダムファンは「理想と違う」と思うのかもしれない。でも1stガンダムの流れとしてはこの通りだし、もっと湿っぽい話もあるのは前述の通り。
主人公アムロは本作でも「陰キャ」なのだが、Z世代の青年(少年ではない)的な再解釈が新鮮だった。興味があることは黙々とやる、興味がないことは同僚や上司の言葉でも気にかけない。長尺でドアンとの交流を描く上で、適切な改編だと思う。オタク少年的に熱いアムロでは、このしっとりした感じ・現代感は生まれなかっただろう。
バトルは時代劇の殺陣的な演出。足さばき、間合い、地の利、ゆらゆら、まさかの宮本武蔵……美麗な映像でやるにはすこし癖のある演出にも思えたが、本作全体のスピード感と緊張感に呼応していたように思う。とはいえ、敵方はホバー機動する高機動型ザクの一隊で0080冒頭的な機動戦闘を見せてくれるので、緩急ついていて退屈にならない。
・微妙だった点
とくに前半に多く見える、昭和しぐさ。令和でも平成ではなくて昭和。具体的に言うと、会話に伴う全員の不自然に見えるオーバーリアクションや、昭和的な心情回路の言動。中盤以降はほとんど無くなるので気にならなくなるが、地上波放送や配信が行われた時には、言動の古さを感じた若者はそこで離脱するかもしれない。とはいえ、悪い点だけでなく「昭和の青年的に、自然体で情に厚いカイ」などは魅力的。順番が逆だったらよかったと思う。
敵側が、敵役というよりやられ役という点で割り切られていた点。雑魚から隊長まで北斗の拳の雑魚キャラ的な人格が乗せられてしまっているが、もう少し真剣味のある人間たちでもよかったと思う。ドアンが元々はあの集団のリーダーだった(そして戦争から逃げ、劇的に改心した)という意味はあるのだろうが。
丁寧すぎるシーン。40年ぶりの初代ガンダム・アニメ化ということで「全部書きたい」のは仕方がなかったのだろうが、ホワイトベース隊のやりとり、苦労人ブライトの描写、ドアンの子供たちとのやりとりが少し冗長に感じた。もう少しハイテンポでつないでくれた方が個人的に嬉しかった。
脚本的なツッコミとしては、幅を持たせた脚本であることで大抵のツッコミは回避できるのだが、カツレツキッカがガンペリーに乗っていくのだけはラストシーンありきの無理筋に感じた。そこだけはいろいろ丁寧な中で急激に雑。
・総評
良かったです。感動ズバーッという作品ではないけど、じわじわと「あれ、好きな作品」「あれは何気に良かった」と語られる作品だと思います。準ジブリと言うと失礼な気がするけど、1stガンダムという縛りで準ジブリ的な水準に到達していると思います。
ちょっと説明不足では有るけど、面白い作品。
基本的な構成は、大陸弾道核ミサイルを世界中に落とさない為に、プログラムを変え大気圏外で爆破させる作業をしていた元ジオン軍人が、何故か戦争被害児達を守って育てている所にアムロ達が調査に来て一回負け、ガンダムを隠されて、しゃあなくドアン達と生活を共にした話。説明不足(子供達をどうやって集めて、島に連れて来たのか?多分潜水艦だと思うが、ここら辺が説明不足。)、矛盾点(サザンクロス隊の隊長が部下と一緒に三人がかりで連携すれば、ドアンを倒せたのではないか?、最後のアムロのセリフの戦争の匂い=ザクで有り、ザクを捨てれば敵が来なくなるのではなくて、敵が来てた原因は、大陸弾道核ミサイルじゃないの?や戦災孤児をホワイトベースに乗っけてもっと安全で清潔な場所に連れて行けたのでは無いか?等)が有ったりと、完璧では無い。とは言え、MS戦闘が多く、心理描写も沢山有り見応え有ります。BGMにも機動戦士ガンダムの音楽が使われていて、コアなファンにも評価は高いと思います。ガンダム初見の方(MSと言う単語が分からない人)は、用語の事で辛いと思います。
絵や動きは素晴らしいです。
ファーストガンダム世代です。
今作は絵も動きもオリジン並みにとても綺麗です。
オリジナル15話は作画崩壊が過ぎて繰り返して観る気はおきないので、現在のアニメのクオリティであらためて観れたのは嬉しい事でした。
ただし、やはり20数分の話を108分にかさ増しするのは少し無理があったかも。つまらなくはないけど、中弛みはあるかな。
安彦監督のアニメのキャラクターはとても線が柔らかいのと、動きや表情がかなりデフォルメが入るので←好きですけどね、リアリティの部分で緊迫感が損なわれるような気がします。
ストーリーは説明不足な点もあり、あの人達の関係は?とかドアンの島の戦略的重要性とかがすごくふわーっとした感じで語られていくので、もう少し深く描いてもらえたらたぶんもっと緊張感溢れるガンダムになったのではなかろうか。
ぜひもう一つの番外編第14話「時間よ、とまれ」もリメイクしてくれないかな。
ファーストガンダム世代は観に行っちゃ駄目
ファーストガンダムリアル視聴世代の老害です
声優さんの違和感はまあ仕方ないにしろ、
ミノフスキー粒子下で通じる通信
歳のわりに(確か18だよね)本部の将官に態度のデカいブライト
広島カープだか智弁和歌山だかの帽子
ビームサーベルを持つザク
豪華すぎる食事(みんな言ってる)
10分に1度のつっこみどころ
安彦さんのORIGINって富野さんの独特な台詞回しがないから、どうしても薄っぺらなんだよね
よかった
この映画を見た後、テレビ版を見ると、子どもが4人くらいで本当に小さな話だ。ガンダムがバズーカをもって出撃したと思ったら次のカットではビームライフルになっているなど作画の乱れもあり、制作の苦しい状況が伝わる。アムロはランニングとパンツで島をうろつき回る。
映画版は豪華なつくりで、スケールが大きな話になっていて、小さい話だからこその良さがない。しかしそうでないと映画にならないのだろう。スラッガーの声が変だ。表情や身振り、セリフ回しが大げさで舞台を見ているようだ。
もうちょっと尺があれば描けるところもあったろうに
本編109分でしたか?
少なくとも2時間は必要な内容だったのではと思います。
あくまで「少なくとも」です。
ORIGINからネグられたドアンの話をあそこまで深く作り込まれたこと、
現代の技術でRX-78-2が劇場に蘇ったことは非常にうれしく思います。
ただ、あそこまでの内容に踏み入ったからこそ、細かい描写が足りない気がしました。
・ドアンがサザンクロス隊に居た頃の経緯
・殺戮者であるエースパイロットが、民間人の死と残った子供たちへ何を感じたが故に隊を去ったのか
・どうやって孤児たちを集めたのか
・あっさり倒してしまう昔の戦友たち
・アムロの最後のセリフが唐突過ぎませんか?何かもっと言葉のやり取りがあった上で発する言葉では?
ヤギが暴れたりしていたのは必要だったかは分かりませんが
ドアンと子供たちの生活を印象付け、ストーリーの緩急をつける上だったのだと思います。
なので尚のこと、もう少し肉付けして欲しかったのです。
それともサザンクロス隊のストーリーはOVAとかで出してくれるのかな?
頭の固いオールドガンダムファンを見つけるリトマス試験紙
まずはトレーラーと冒頭10分が公開されているのでそれを観ましょう。
・ なんでジャブローの前にジムが配備されてるんだよ
・ なんでスレッガーがもういるの
・ ミライさん全然似てない
みたいなことを思った人はこの映画の対象外のいわゆる老害的オールドガンダムファンです。
この映画の対象外なので観ない方がいいです。
私の様に冒頭10分で色々文句を言いたくなってしまった人は、その後の本編を観ても「こんなホバー機動出来るザクが量産されてるならドム要らんだろ」とか最後まで色々文句を言いたくなってると思います。
実際観ていて色々文句言いたくて仕方がありませんでした。
逆に冒頭10分を楽しめた人は最後まで楽しめると思います。
もはや自分がガンダム老害であると思い知らされた映画でした。
あとは、あれですね、ヤギですね。この映画はヤギの映画。もしかしたらガンダムよりヤギが出てる時間の方が長いかもしれません。
バンダイからヤギが売りに出される日も近い…のかもしれません。
最後に、色々言われてるドアンがエースパイロットなのかよ!については、TV版ファーストの時点で岩を投げて戦闘機から発射されたミサイル(現実的に考えると多分マッハ)を撃ち落とせるだけの技量があったのでそこはエースパイロットだったとしてもガンダム老害の端くれとしては個人的に違和感はないです。
見る価値はありますが、スッキリはしない。
良かったと感じた点
1.古谷さん、古川さんの衰えぬ声と芝居
2.ブライトの管理職たるツラさと若さを描いていた
(UCやTV版に無かった青臭さ)
3.オリジンのようなポップさ(キャラクターが表情豊かで可愛い)
4.MS戦がカッコイイ
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疑問点
1.ドアン関連の描き方
島に居た理由や子供達との関係の説明がほぼ無く、ガンダムファンなら分かりますよね?という風に視聴者やパンフレット、結果に投げ過ぎていると感じる。TV版だと親を殺してしまったと表現しているが、本作は明確な言及はない。
2時間という尺の関係からドアン側が増員され大所帯となったことで生活シーンが多い。にも関わらず関係性を感じづらく、感情移入できず中だるみを感じるという悪循環に。
ドアンがジオンを抜けた経緯や、所属していた部隊との関係も描かれないので感動やカタルシスが無い。
ドアンを憎んでいる隊長、ドアンに興味のある隊員、ドアンと関係が深かったような女性隊員など記号的なキャラクターが多い。
2.アムロのキャラクター
アムロは状況に流されていただけであまり主体的に行動しておらず、感情を感じづらい。終盤にジオン兵を踏み潰すという暴挙に出る。わかっていて行なった行為なのでサイコパスのようにも思える。
3.以上からザクを捨てる行為とは
TV版と共通して、まずは武器捨てる事が平和への一歩という事、表現だと思う。そこは分かる。
ただドアン関連で集中、移入できず、アムロの行動もあり作品として1番大事な部分が薄れているように感じた。
アムロそれを君が言いますか、と。
1人の観客としては、メッセージなどはあまり感じずに鑑賞を終えました。
2時間あればもう少し減らしたり厚みを持たせられたのではないだろうか。
同意してくれる人いないと思うけど…
この感想はこの作品がBLなんじゃないかと妄想し続けて溢れた考察を書いております。BL妄想が嫌いな方はそっと閉じて下さい。
機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島は…
カイがアムロと離れる事を涙流して泣いちゃうほど、激ラヴと発覚します。
カイはオリジン当初アムロに絡む嫌なヤツだったけど、実はアムロが好き好きでちょっかい出すけどアムロは機械しか興味ないので余計に絡んじゃう…素直になれない不良にありがちなBL展開のヤツでした!カイってそうだったのね、ガッテン合点。
だけどセイラさんには攻めなのに、それ以外カイにもリュウにもスレッガーさんにもフラウもミライもブライトにもララァにもシャアにもカミーユにも総受けなアムロは島で同世代の男の子を知らないマルコスに出会います。
マルコス、初めて出会う同世代の男の子に初めは敵愾心を丸出しするも、次第にアムロが自分が求める家族を守れる戦士であり生活のための機械を直せるクラフトマンと知り掌返し。マルコスが求めてるのはアムロだったのです!島の中じゃ子供の中で年長組でよくやってるけど、戦士としても家族としてもドアン並みにやれるアムロ…年下にはお兄さんの顔してドアンからは子供扱い、マルコスには同世代でイラ立ちをぶつけられる同世代のアムロが自分の全てを出せるベストな相手。殴り合ってたのにいきなり愛しちゃうのも仕方がない。
その後の展開は手を取り合って海を泳いだり、手足を絡め合う抱擁を交わしたり…描写はされてなかったけど人工呼吸くらいのマウスtoマウスはしてると思っています。
と言うわけで、機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島は…
アムロ総受けのBLです!!!!
20世紀に少年だった者が帰るところ
映画の評価としては、高くなる筈がありません。あらすじは変えられないし、壮大な宇宙戦争の中で、ちっぽけな島で起きた数日間の出来事の話。正直ワタシも、ドアンザクが足長おじさんなのか、白いやつは多少面長なデザインかも知れない、とか変な関心が先に立って観に行きました。
お目当ての戦闘シーンはさすが綺麗な動きでしたが、キレのある動き強調よりも所々の決めポーズ的な姿が格好良く、ちょっと能とか日本舞踊みたいだなと思ってしまいました。我ながら変な感想ですね。
でも実はそれらの低期待も戸惑いも、他の評にあるような軍事作戦的な矛盾も荒れた孤島での豪華すぎる食事も、スレッガーさんが何をしに出てきたか分からないのも、男どものキャノンやジムが役立たずなのにセイラさん始め登場する女性が全員強く気丈でけなげという“アナクロな”設定も、「15歳のアムロ」がRX-78-2に搭乗した途端全てが溶けてどうでも良くなってしまうのです。
間違ってこのレビューを長々ここまで読まされた方にはスミマセン、これは作品批評ではなく単なる年寄りのノスタルジアなのです。だから評点は作品の詳細に関わらず☆4以下に出来ない。
ただ敢えて言えば、映画が始まって終わるまで、この「命と平和を愛する島」では実に15人くらいが戦死しています。その殆どが爆散して遺体すら残らず、たぶん埋葬されるのは、ドアンにほぼ無抵抗で焼かれたガンペリーの乗員と、戦うこともできずガンダムに踏み殺されたサザンクロス隊員くらい。ワタシ的には、上述の色んな文句は、ザクに戻って戦闘することさえ許されなかった職務忠実な隊員と、踏み殺すことを選択し実行したアムロの苦渋のシーンでよしとしました。あれは実はアムロの戦いの描写の中でも屈指の「戦争の現実」シーンでしょう。
追伸、それでもカイさんにはもうちょっと戦果をあげて欲しかったかな… 。あとセルマは、ドアンへの“けなげな未練”がなければもっと戦えたよね可哀想。
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