「もちろん作画崩壊はありませんが・・・」機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 アモルフィさんの映画レビュー(感想・評価)
もちろん作画崩壊はありませんが・・・
TV放映時作画崩壊によって面長になってしまったザクもそのまま生かしてる?最初にドアンのザクがでてきたとき面長に見えてしまった。
面長はガンダムでしたかしら
声優陣もアムロとカイ以外は新しい方に交代しておられます。
40年以上前の放映なので仕方がないというか逆に未だにできる古谷さんと古川さんが凄いんだろう。
まるでドムのような高機動ザクがでてきますが、これの動きがドムというよりATにしか見えません。
昔のサザンクロスの回想映像もレッドショルダーのオマージュと感じた人は少なくないでしょう。
このあたりかなり混乱させられます。
TV版でも同じような〆でしたが、ここからネタバレです。
(直接のネタバレはありませんが、アムロの〆のセリフに関してなので)
なんでこの話なのか・・・
恐らく元々は武装しなければ戦いは起きないというような憲法9条至上主義的な意味合いでのセリフだったのでしょうが、今作ではどっちの意味なのか迷わされます。
しかしながら、「ククルスドアンの島」を選んだ時点で武力放棄的な主張があるのではないかと推測させる。
そもそもザクがなければ皆殺しだったというのもありますが、それ以上にそこに至る流れがどっちともとれるような内容でした。
アムロがドアン一家とのファーストコンタクトの際の憎しみの目が何だか・・・洗脳というとキツイですが 兵士==悪 という思い込みによるものであることとか、
ドアン一家の寝る前の儀式がカルト教団のように見えるとか、
戦いの美学的な表現で構成されていて、どうみても戦闘好きな人が作った感じがでてます。
安彦さんがそれについて語っているのは知りませんので悪しからず。
別にどういう思想信条でも構わないのですが、主張が見えづらいのは創作物としてどうなんでしょう。