劇場公開日 2022年6月3日

「お祭り」機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5お祭り

2022年5月22日
PCから投稿

このフィルムに関しては、お祭りみたいなイベント的な盛り上がりで楽しめばいいんじゃないですかね。

作画は『THE ORIGIN』で培ったCGなどの技術蓄積による延長であり、凝った画面で、最初のテレビシリーズの15話を作り直したって感じで、ややコメディタッチに振った演技・演出を楽しませていただきました。
幼児キャラが泣くあたりの口の形や動きは、安彦漫画の特徴を見事に再現していて、つい笑ってしまいました。

最初のテレビシリーズと比較したら時系列がぐちゃぐちゃですが、過去作の「名場面」をたくさん入れているのがいい。
映画単独の盛り上げ用に、元の設定どころか、ご自身の安彦ORIGIN史観すら無視しているのは、観る前からわかっていたこと。
予告編などであらかじめわかっていたことですが、「なんでこのタイミングでスレッガーさんがホワイトベースにいるの?」だもの。
「アムロの脱走エピソードはククルス・ドアンの後じゃないの?」とか、「ジムの初登場(実戦配備)は二十数話のジャブローあたりじゃねーの?」とか、ツッコミたいところは山ほどありますが、指摘するだけ野暮。

わざわざテレビシリーズの中から、物語全体の流れに干渉しない、単独の話数を映画化した意図は、お祭り化できることではないかと推測いたしました。
タイトルに『THE ORIGIN』を入れてませんしね。

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コージィ日本犬