ただ悪より救いたまえのレビュー・感想・評価
全100件中、41~60件目を表示
とてもよかった
殺し屋の主人公が生き別れの娘で、そもそも存在を知らず誘拐されて初めて知る。特に交流もないのだけど、娘からハグを求められた時に感極まった顔をしていて、そうだよな~と思う。
アクションが激しくてスリリングでめまいがしそうだ。
ゲイの彼がいい人で、娘を託すには最高だ。彼にお金を渡せてよかった。変な投資しようとしないで欲しい。
韓国も怖いけど、タイが怖い。子どもを安心して育てられないし、大人もやばい。金があることを隠さなければならない。
新井浩文が日本では仕事ができなくて韓国映画に出るようになったのかと思ったら豊原功補だった。レイが『イカゲーム』の主人公だけど、あまりにしゅっとしていて分からなかった。
かっこいいああかっこいいかっこいい
公開前の配給会社TWIN担当者の対象者発言でムカついたのでいくのやめようかと思ったが、映画に罪はないので見てきた。
血飛沫もピューピューでタイだと思ってやりたい放題で犯罪の内容もエグいのだが、画がかっこいい。ノアールとはえてしてそういうものだけど、ともかくかっこいい。
面白い
韓国ノワールといいますか、韓国アクションといいますか、やはり頭ひとつ抜けていると感じさせる作品です。
最近の韓国映画には見なかった(実際に先進国として少なくなったのでしょう)久々に臓器売買の悪人という、ちょっと前の韓国映画によくいた悪人がでてきますが、舞台の多くはタイなのでまた少し違うのかもしれません。
イカれた悪人と、それはどうやって撮影したのと聞きたくなるアクションシーンの連続で楽しめます。
日本映画はアクションが弱く、韓国映画のアクションがイカれている(褒め言葉)のは、徴兵制が関係している気がしてなりません。ありがたいことに平和ボケしている日本人は、強制的に肉体で戦うことを求められませんが、韓国男子は否応なく戦闘の訓練に駆り出される。体の鍛え方、戦うことへの意識の差。ことアクションにおいて、日本映画が韓国映画に勝てることはしばらくないだろうと思わされました。
韓国的非情×容赦ないアクション…!臭くて熱いノワールの誕生
年内最後の洋画にして今年1番好きな作品に出会えた!螺旋のように絡み合った抗争が1本の線を結ぶとき、地獄の淵に指す光…。臭くて熱いノワール映画の爆誕を見た。
東京、仙川、バンコク…複数の国を跨ぎながら、己の正しさの為なら容赦なく血を飛ばす…!ヤクザなどの関係性を上手く取り入れつつ、邦題の通り「ただ悪より救う」様がスリリングに描かれている。今年、多くの邦画でアクションが当たったこともあってか、カメラワークや表現は少し見劣りする。しかし、複合的に立ち上がった序章から、次第にピントが絞られていき、救出と復讐の2つが混ざりあっていく。めちゃくちゃ興奮したし、韓国作品らしい渇きが強烈に効いている。欧米のガンアクションでは感じにくい「信義の対立」が臭いほどに通っていて面白かった。
俳優さんに関しての知識は特にないのだが、主役2人それぞれ抱いているバックボーンがはっきりしているので、どちらも映える。ニューハーフの彼もいい味を出していたけど、時折なぜか大悟に見えてしまった笑。役回りも皆効いているし、重層的で容赦ないノワール映画に仕上がっていることをヒリヒリ感じた。
タイでのシーン、かなり大胆に展開していたけど大丈夫だったのかな…?あまりにも迫力が凄くてビックリ。日本もアイデアだけじゃなくて、大胆な作品も観たいと思う。誰かやってくれないかな…。笑
正月映画
韓国映画の良いところ
面白すぎる。オススメ。映画館で見るべき
少し軽いかな
タイトルと予告編の内容、そして韓国映画ということもあって、もっと重厚でハードボイルドなものを想像してたが、思ってたものとはちょっと違ってた。
もっとも、殺し屋同士の対峙となるとやはりアクション偏重にならざるを得ず、泥臭い人間ドラマなど望むべくも無いのかも知れないが・・・
ただ、肝心のアクションもVFXを多用し過ぎてかえって陳腐に映ってしまっている。
せっかく、主演の二人が吹き替えも無しで体を張って熱演したのだから、特殊効果を抑え目にしても良かったのでは?
個人的には白竜をもっと存在感のある重要な役どころで使って欲しかった。恐らく作品の日本への売り込みを考え、無理矢理押し込んだキャスティングだったのだろうが、日本を代表するニヒルな役者なだけに扱いの軽さはちょっと残念。
バンコク=ゲイ という安直な発想も軽さを助長してるかな。
全体的にエンタメ色の強い方向に振り過ぎたのが惜しいな、と思う一本。
アジアの熱気と異国感が相まって熟成された一作
本作は予想外のことが重なって上手くストーリーがかみ合うようなストーリーラインだったと思う。行き当たりばったりの偶然が重なっていく先々で化学反応が起こりそれが面白く作用している。うまくいっているようで随所随所でハプニングが起こり全編にわたる追いかけっこがとにかく面白い。
またキャラ立てが良く、みんないいキャラで味が出てる。主人公はスーツの似合う孤独な殺し屋で、日本で活動しているから日本語もちゃんと話せる。見る前は韓国が中心なのかなとは思ったが、撮影はちゃんと日本でしている感じで、思った以上に日本の街並みが多く出てきてそこはとても意外だった。ちゃんと日本語も話すしそこはとても興味深い。一般の人から見れば気さくなおじさんといったように見えてとても良い。
自分の兄を殺されたことでとにかく追跡するレイはとにかく素性からしてやばい奴オーラがプンプンしている。行く先々で人を殺しまくる姿はノーカントリーのシガーを彷彿とさせ、その巧みなナイフさばきでたくさんの人間を切り伏せる姿はとても秀逸な演出だったと思う。
ひょんなことから主人公を助けるニューハーフの子は本当に巻き込まれるのが嫌だと伝わるし可哀想なキャラなのだが、彼女がいなかったら主人公はここで死んでいるだろうなと思えるくらいなくてはならないキャラで、「しょうがないなあ~・・・」といいつつ決して見捨てないところが本当に好き。自分の娘だが面識はない。でもそんな女の子を何としてでも逃がそうとする話は少し役は違うが「レオン」のジャンレノとナタリーポートマンの関係性(最後の車での手りゅう弾はレノと悪徳警官のゲイリーオールドマンだなあ)や「新感染」の主人公の父と娘を思い出す。
韓国映画特有のバイオレンスの荒々しさ、肉を断ち切るときの切断する悲鳴、アジアを舞台に臓器売買、子供を売り買いする闇の深さがバンコクの熱気と相まって画面から匂ってくるようで思わず目を覆いたくなるがそこにある現実も同時に浮彫しているので思ったよりも踏み込んだ作品なのだなと思った。
殺意という名の執着。
日本で殺し屋をするインナムがあるヤクザを殺したところ弟がいてそいつに追われながら誘拐された昔の恋人の娘を救いに行く話。
『孤狼の血 Level2』の松坂桃李と鈴木亮平の戦いだけを取り出したらこうなる。もはや、主人公 vs 主人公の対極にいるシリアルキラーの構図をやりたいがためのレイの殺人欲求に見える。「殺したい理由もう忘れた」ってなってるように、復讐が殺意になり、その殺意が執着になり、そのプロセスが面白い。
そしてグロい行為はしてるんだが直接的なグロ描写はないので結構見やすいと思う。私的には物足りなかったが(笑)
あと舞台が日本とタイで劇中話される言語も日本語・タイ語・韓国語・英語全部同じぐらい使われてたような感覚。それが結構すごいなと思った。ハリウッドも色んな国に行きはするけどだいたい英語だし。
トランスジェンダーのユイが最高。普通にヒロインとして可愛かったし、あーいう感じの人いるよね。「クソ暑いわ」ってジュース飲んでるとこらへんめっちゃ良かった。
隙のない格闘シーンが見どころかな
大韓民国は徴兵制度がある。2年間の兵役で戦争の訓練をするのだ。武器や車両運搬具の取り扱い、近接格闘術などの基本的なスキルを身につける。部署によっては戦闘機や潜水艦の操縦なども学ぶらしいのだが、基本は武器や格闘術で敵を殺す技術訓練、敵を殺すことを躊躇しない心理訓練が中心だ。
戦前の日本の軍隊と同じだが、満州に侵攻した関東軍がしていたような、無辜の中国人を縛り付けて銃剣で刺し殺すような訓練はしていないと思う。多分。
兵役のせいなのかはわからないが、韓国のアクション映画は、情け容赦のない格闘シーンが特徴であり、見どころでもある。アクション俳優の多くがムキムキに身体を鍛えている。そういえば「冬のソナタ」のペ・ヨンジュンも脱いだら筋肉が凄かった。
本作品も格闘シーンは隙がない。互いに武器を持てば、よほどの実力差がない限り、無傷ではいられない。「肉を斬らせて骨を断つ」が基本だ。肉弾戦に加えて、強力な武器の使用もあるから、爆発、炎上といったハリウッドのB級映画ばりのシーンもある。そのあたりが本作品の見どころだと思う。
ただ主演の役者が細すぎて、どうにも強そうに見えないのが憾みである。それに表情も冴えず、行動に見合うだけのエネルギーを感じなかった。韓国の役者事情は不案内だが、もう少しマシな役者がいるのではなかろうか。
朝鮮系の日本人ヤクザを演じた豊原功補のシーンは暗すぎてパッとしなかった。その弟の殺し屋が主人公の敵役だが、こちらの方はそれなりに強そうだった。しかし日本の殺し屋が単身でタイに乗り込んで、すぐに核心の場所に行けたり、英語が喋れたりするのは、ちょっと都合がよすぎて、やや興冷めだった。
臓器移植について様々な議論があると思うが、当方としては、医学がそこまでやっていいのかという疑問が常にある。人体は人類にとってまだまだ神秘である。医学で解っていることは1%もないというのが当の医学界での常識だ。にもかかわらず患者の身体を切り刻む。解っていることだけで判断するからそんなことができるのだ。インカ帝国で頭蓋骨に穴をあける手術をしていたが、やはり解っているつもりでやっていたのだと思う。
とはいえ、インカ帝国の穿頭術でも生存率が上がったらしい。現在の外科手術で生存率が上がるのは当然だ。技術が進めば他人の臓器を移植する発想は自然に浮かぶ。移植すれば生きられるとあっては、臓器の価値は上がる。金持ちが優先的に臓器移植を受けられることになるかもしれない。それは不公平だという議論が起こったり、国によって基準が違ったり、臓器の売買が横行したりして臓器移植の実態はカオスとなる。
日本の厚労省が日本の臓器移植手術をどれだけ把握しているのか不明だが、もしかしたら日本でも富裕層の患者の移植手術のために違法な調達をしているかもしれない。日々起きている死亡交通事故や、毎年8万人を超える行方不明者は、臓器を取り出すためなのではないかと、変な憶測まで浮かんでしまった。
フロントガラス破壊厨
韓国ノワールという触れ込みでしたが、ノワールというジャンルからは少し逸れていました。人身売買とアクションという両極面なジャンルのぶつかり合いでした。
正直、前半はかなりかったるいです。展開がスローというか、不自然な日本語の羅列というか、この時点ではノれないなと思ってしまいました。人身売買がメインで進んでいきますが、韓国映画では初めて見たオカマが登場してから少しずつボルテージが上がっていきました。ド派手な殺し合いが展開されていきますし、カーアクションが素晴らしい。フロントガラスに人や物が面白いくらい突っ込む臨場感がたまらないですし、その間であり得ないくらい弾丸をぶっ放しているのも笑けてしまいました。テーマも時間を追うごとに深くなっていくので、大器晩成型の映画だなと思いました。
PG12指定ということでややグロめのシーンが多かったですが、直接的な描写は不自然ながら隠されていたのが残念です。韓国映画はR指定が少ないのも大衆向けに作っているというのもありしょうがないかなーとは思いつつ、体の解体シーンだったり、首に思いっきりナイフを突き刺したりをそのまま映していたらとってもグロかったろうなぁ。
比べてしまうのもアレですが、「レイジング・ファイア」とアクション部分で見るとどうも劣ってしまうなと思いました。公開が一週早けりゃなぁ。
鑑賞日 12/29
鑑賞時間 12:50〜14:42
座席 FREE
ちょっと残念
ファン・ジョンミンが出ているので期待して行きましたが、今回の役には合ってないように思えました。彼はもっと人間臭い役が合ってる。肉体派の殺し屋というには老け過ぎで、筋肉もなくかなり無理のある設定。
イカゲームの人も人殺しの役は合ってなかったので入り込めないまま終わりました。
そして今回のストーリーはコリアンムービーの慟哭や、カタルシスがなく、薄っぺらくつまらないものでした。なによりイカの人の追いかける理由が?加えてどんなに強くても単身であそこまでやれるはずがなく、全くリアルに感じませんでした。レオン的なことをやりたかったのか?主役2人が戦っていくうちに認め合っていくようなこともない。
いい役者を無駄に使った残念な作品でした。ただ音楽は最近のハリウッド風でとても良かったです。
年末にやってきた優秀映画
21年マタデミー最優秀外国語ヤクザ映画賞ノミネート。東京とバンコクの見ごたえのある景色を背景にした渋い殺し屋と狂気の復讐者の熱闘。今でもあるんだろうなという子供の臓器売買ビジネス。ゲイのナイスガイの絡み方。子役の表情。ぎょっとするカーアクション。悲し幕切れも含めて映画として満足度が高い体験ができた。マタデミー穫るかも。
3.7ぐらい
そう凝った話ではなく、仕事で始末したら仕返しで追われ、昔の恋人に自分の娘がいることが分かり臓器売買がらみで誘拐され…この2本が支柱にあり、それが絡み合って、銃撃戦やら殺し合いやらなんやらかんやらとバイオレンスなワールドが展開される。
あっという間の108分、中弛みすることなく楽しめました。
話はズレますが…
年末年始で人が増えたせいか、マナーの悪い人が増えたなぁ。
中途入場・退席の際は腰を低くして速やかに移動して欲しいものだわ。
字幕が読めないどころか画面も遮られ、現実に引き戻された。
これがなきゃ同じ3.7でも評価は4.0よりにしてましたよ、まったく。
感動は壊れやすいのです。
チェイサーの時に味わった痛さを感じるくらいの描写を期待して観に行っ...
シソンヌじろうさんが狂気です。
年末は絶対観たい作品が多く、本作もその一つ!
最近の韓国は、日本で言う所のVシネの潮流が来ているんでしょうか。アンダーグラウンド作品が多いような…私は大好きなので嬉しい限りです。
内容自体も、アクションは言わんともがなクオリティーの高い物となっています。韓国は徴兵があるからでしょう、銃の扱いがサマになっており、近接もカッコ良く見せ方を分かってるなーと思いました。北朝鮮との事もあり説得力があるのは、定番。
イ・ジョンジェ(レイ)の狂気が、狐狼の血2の鈴木亮平に近いものがあり、絶対会いたくないです。
ただタイトル通り、シソンヌじろうさんに似ています笑(ボクシング竹原にも!)
個人的には、氷のシーンのカッコ良さが鳥肌ものです!!
定期的にこのテイストの作品を作り続けて欲しいです。
(邦画でも、無理だと思いますが“岡田准一・小栗旬・綾野剛”辺りで、グロかっこいい作品を作ればいいのに…)
韓国作品に抵抗のない方は是非観賞して下さい!!
全100件中、41~60件目を表示