ドント・ルック・アップのレビュー・感想・評価
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ニュースの見方を変えてくれる映画
きのうは、津波の警報でニュースが終始した。船の転覆は、何件かあったもののケガ人とか死者がなくて本当に良かったと思う。
しかし、警報をめぐる動き、混乱はこの映画の彗星が地球にぶつかるという衝撃的ニュースをいかにオブラートに包んで知らせるかに苦心する、否、視聴者ウケするようにニュースの序列を考えるところに通ずるところがあるような気がした。
また、コロナのニュースについていえば、政権はコロナへの国民の不安にじょうじて、受けの良い政策を出してたなあ、と改めて思った。
米国も問題は政治、社会、それぞれに抱えているが。こういう映画をメジャーが作れてるうちはまだ良いのかもしれないと思った。
今までにない面白さ。
アメリカ映画のパニック物はよくあるけれど、これは全然違っていた。いつもなら地球の危機に対してアメリカという世界一の国が地球を救うみたいな話になる。けれど、今回はパニック物の顔をした、人間心理メインの話だった。
世界の終わりを聞いても信じようとしない、見て見ぬ振りの大衆、自分の選挙のことしか考えない大統領、なんでも軽く流すテレビキャスター、などなど。
この、現実から目を背けて、軽くて安易な情報に流されてしまう、私も含めて現代人てそうなることありそうだなぁと思わさせれて怖くなった。デカプリオが魂から叫ぶその言葉に、現実に見えてくる彗星に、人々は目覚めるけれどもう遅いんだなぁ。最後の最後までオチをつけてくれて結構笑えた。
そして、ティモシー シャラメという役者がとてもイケメンで、他の作品探そうと思った。
嫌いじゃないけど
彗星による世界滅亡を危惧する学者さんたちと、それを真に受けない政府、金儲けに走るCEO。。辺りまではいいけど(いいのか)、他の国は何してたのとか終わりまでモヤっとする。危機感のなさも風刺なのかなとは思いつつ、、そして最後に出てくるのもあの人のアレなのか。。
てっきり猿の惑星につなげるのかと思った。
黒い象(ブラック・エレファント)
「黒い象(ブラック・エレファント)」という言葉を思い出しました。
誰もがその危機がいつか起こると分かっていながら対処をせずにいること…みたいな意味合いだったかと思います。
映画自体はバットエンドではあるけれどハッピーエンドとも言えるような感じでした(主人公たち)。
異星への移住を果たした人たちが、生物として衰退段階である老人期が多数だったことも皮肉が効いていておもしろかったです。
(ブルジョア連中は人類のことなんて考えてないんですよね)
彼らの持っている富や名声って資本主義社会の中でしか通用しないのに、異星(未開社会)でも当然通用するかのような(素っ裸のくせに)振る舞いをしていたものの、先住獣のエサとなってしまいます。ここもおもしろかった。
あと、学生の頃に読んだ「影の学問 窓の学問」という本を思い出しました。
決してフィクションと笑えない
ネトフリで視聴
地球を破壊するに十分な直径9キロの
隕石を発見してしまった天文学者達が
その事実を社会に伝えるまでに起こる
困難を笑い飛ばすブラックコメディ
面白かったけど
今のコロナ禍の世界において
そんなに映画の中だけと笑ってられる
話とは思えず考えさせられる部分も
ありました
感染しているかしていないかも
ハッキリわからないが
人同士が集まることで確実に
広がっていることが明らかでも
マスクをしない
集まるのもやめない
死者が出ても経済を止められない
だから何もしないでアメリカは
とっくに世界大戦より多くの死者が
出てしまっている
にもかかわらずまた感染力だけは
半端ないオミクロン株が
広がり続けています
重症化はしなくともこんな
日和見感染を繰り返しているうちに
また危険な変異株に変わる可能性も
否定できないわけです
この状況と何ら変わりありません
結局政治や経済で抑えきれない
ほどの巨大な有事に対抗できるのは
誰かと言えば人間一人一人の意識と
協力なのでしょうね
諦観の最終形
アダム・マッケイ節の進化形作品
スター俳優やアーティストを配した作りは見事である リアルではなく”リアリティ”を追求するにはこれ位のレベルが必要なのであろう
で、この悲観的叙述詩は、自分だけじゃなく、頭の悪い、でも資本主義の恩恵に預かった馬鹿共に抉るように刺さる内容である。劇中にあるように資本主義の勝者達は地球を脱出する。市井は祈りを捧げて地球と運命を共にする。さぁ、社会主義国はどうなのか? そこが描かれていなかったのが残念である。あの宇宙船に”プーさん”の名札があれば面白かったのだがw
冗談はこれ位にして、行着くとこまで行った資本主義と、グレタ嬢のヒステリーを冷笑するマジョリティ、極まった社会を冗談風にしかしリアルな描写として刺々しく描かれた今作品の”キモ”は”赦す”ということ
結局、人は”赦す”という高いハードルを越えることができるかが”叡智”なのである
私は今作品のように或る日唐突に彗星が落下するとしたら・・・神を本当に信じようw
とこぞのホラーより怖いホラーかもしれない
基本はコメディ
しかし、これは本当にコメディだろうか。
彗星衝突はあきらかに地球環境汚染のメタファーだ。地球人類が住めなくなる、そう言われているのに無関心。政府は真剣に対策を考えないし、国民も真剣に捉えない。そう言うことに対する警鐘の意味もある。
この話に恐怖を感じたなら、我々の現実に対しても同じ感覚となるべきだろう。
映画としての蛇足感が多くて、もう少しコンパクトにまとめて欲しいけど、全体としては面白い作品。
ジャストルックアップ
大統領が食われるオチは最高だね。
ありそう
こんなこと、大統領官邸で起こってそう、話してそう。こんな人類滅亡の危機が起こったら、人々はこう動きそう。
という、想像できるあるあるが詰め込まれていて、楽しみつつ、呆れつつ、身につまされるつつ鑑賞。
バッシュCEO役の薄らキモい喋り方。常人ならぬ様相に、新興宗教の教祖?と思ったけど(レオ様に査読はしてるのか?と問われてはぐらかすところなんかもう意味不明で恐怖)、権力持ってる人には従い、そのうち異論唱える人がどんどん左遷とか、どっかで聞いた話…。
あと、レオナルド・ディカプリオ見たの、ワンス・アポン・ア・タイムインハリウッド以来、というかそれ以外見たことないんだが。
通して思ったのは、うろたえる演技と脇が甘い役上手。
無茶苦茶だけど、今の世の中をよく表している
情報洪水。
政治。
圧倒的な力、権力。
今の世の中、アメリカがよく分かって面白いし、
レオナルドが演じる科学者がどんどん俗されていくのも面白い
さようならアメリカ
アメリカの大統領をバカにした映画やドラマは結構見たけど、ここまで酷いのは初めて見たかも。メリル・ストリープが女版トランプにも見え、ギャグにしか見えない。
物語は危機を訴える科学者(シリアス側)とまともに受け止めない大統領やマスコミ(ギャグ側)で見事に対立。そこにSNSの大衆がかきまわして無茶苦茶に。
ディカプリオが良いですね、おどおどした感じが科学者ぽい。
弟子のジェニファー・ローレンスもパンクで素晴らしい、惚れます。
絶望した後、最期をどう過ごすのか、考えさせられます。
そして権力者達の醜い逃亡と、大統領の最後までバカな最期に笑いました。
しかしマーベル作品でよくあるエンドクレジットにまだあるよ、みたいなのもうやめて
欲しいな。2回もあるし。
再び脅威が来た時に私たちは正解を選べるのか
この直近2年間を皮肉り続けたコメディ。緊急事態において良いシミュレーションがシンゴジラだったのに対して、今回は最悪のシミュレーション。
今回はシンゴジラと違い、具体的な流れをあったのではなく実際に起きた事象をパロディとして表現されていた。
危機の時に、正常に判断できない政府と、その時の反政府側の無力感が実は笑えなかった。最終的には、人間である以上自分が大切であり、大きい事実を事実として捉えることはできない。
今回はバッシュはただ商業利用の悪の存在としてわかりやすく表現されたが、コロナにおいてあれは商業再開としての経済活性化そのものであり、その先にある雇用問題があったのは事実だった。
そういう意味では、バッシュ側のメリットとリスクを勘案した上で、全人類の命と天秤にかけ続けることが必要だったのではないか。それを簡易化し、自分達に都合の良い情報で判断していくことが問題の本質ではないか。
夫婦でもこの映画の見方は違った。そういう意味でまだ終わりきっていないコロナの振り返りとして良い映画だと感じた。
驕り高ぶる人類に
作中にある全ての事が起こりませんように。
何とも衝撃的物語だった。
「彗星が地球にぶち当たる」
…充分ありえる仮説だ。
作中の出来事も充分起こりうる事なのだろう。
いや、やり兼ねなくて怖い。
とは言え、何をどうする事も俺個人では出来ないのだけれど。
いつ人々は混乱に叩き込まれるのだろうと思ってたのだけれど結構間際であったなぁ。
マスコミを絡めた情報操作の賜物なのであろう。
今のご時世、情報を得ようにも情報が過多で何を信じていいのか、てんで分からない。
個人の価値観が氾濫してて、正義も悪も、正も非もあったもんじゃない。
フェイクニュースとかのレベルじゃないよね。
独り言は1人で言ってればいいじゃんよ。
大統領まで金に左右されてるし…ホント呆れる。
ご丁寧に二万年後の地球が描かれるのだけれど、裸で降り立った人類の非力さったらない。
あんな老人共にどんな可能性があるというのだろうか?コメディタッチなエンディングではあったけど、大いに笑えるのだけれど、笑えない。
ブラックなジョークが満載の映画であったけれど、生きてる事に感謝したし、限られた時間を楽しく過ごそうと思った。
超優良なホラー映画だった。
■追記
以前、そういった題材の舞台を観た事があって…。
その主人公が冒頭、空を見上げる。
随分と長い時間。
彼が薄く笑った後に物語は始まるのだけれど、彼はその彗星を見てたんだな。
当時はなんかもっと慌てふためいたり、正気ではいられないんじゃないのと思ってたのだけど、ディカプリオ一家を見てて、彼の視界を共有できたように思った。
何週間も前から、ずっと頭の上に彗星があれば、慣れもするわな。
小さな小劇場だったけれど、彼はたいした役者さんだったのだなぁ。
自分なら…
彗星衝突が避けられないとなったら、どうするか、を考えながら観ていた。真面目か!
コメディと思って観られたらよかったのだが。
バーで機密?を暴露した途端、簡単に略奪や暴動が起きるのだから、人間ってそんなものかもね。
死ぬ直前まで普通に暮らしたい。
ということで、自分はドントルックアップ派かな。
子供心にはものすごい恐怖なことなのに、オトナはなぜ笑っていられるのか?だって、みんな死んじゃうんだよ?!
昔「日本沈没」を観て泣いてしまったピュアな自分も今じゃダークなオトナに。
最後までダークなコメディ作品。
ピュアな子供には見せたくないなぁ。
#JustLookUp
Netflixで鑑賞(Netflixオリジナル,字幕)。
世界の「今」が皮肉たっぷりに詰め込まれていました。
起こり得るかも、と云うリアリティがハンパじゃない。
豪華キャストによる演技のアンサンブルを楽しむだけでも一見の価値アリですが、それ以上に本作にこめられたメッセージは今を生きる私たちが真摯に受け止めるべきものかも。
JUST LOOK UP!!!
決して目を背けるな。
自分の目で確かめ、考え、行動せよ。
氾濫する情報。履き違えられた自由。権力の暴走。深刻な環境問題。混迷する社会において、勇気を出して声を上げ、立ち向かうことこそ、いちばん大切なことなのかもしれません。
大いなる危機が目の前にあるのに、見えない。否、見ようとしない。何故そんな恐ろしいことが平気な顔で出来るのか。どこに安心出来る根拠があるのか。気づいた時には手遅れ?
笑いながら、戦慄する。
新年早々、奇妙な体験が出来ました(笑)。
※修正(2024/06/24)
地球滅亡のリアル
地球滅亡系映画って数多くあるけど、基本的に大統領は理解があって、天文学者の言うことを素直に受け入れ、国民のことしか考えてない英雄って感じ。
でも実際に小惑星が地球に追突して世界が6ヶ月後に滅亡するってなってもきっとこんな感じなのかなーと思う映画。
大統領は支持率しか気にしないし、天文学者もしゃべるのが下手で、マスコミも視聴率が上がればオッケー、国民もバズってるならなんでもよし。
本当にこんなことが起こったとき、誰も守ってなんてくれないんだろうなー。
その真実を描きながら地球人類がほぼ絶滅するのになんかポップな感じなのもいい!!
ってかいつも思うけど、世界滅亡する時に自分らだけ生き残って破壊された何も残ってない地球で暮らしたり、別の何が住んでるかわからない惑星に移住したりしたいのかなぁ🤔
地球が滅亡する時は家族や大切な人といようと思う映画でした。
とてもよかった
世界の破滅映画はあまり科学的でないものが多いのだけど、しっかり検証している感じが気持ちいい。
隕石が本当か嘘かで、トランプ大統領のQアノンの陰謀説や、コロナの反ワクチン派や、PCR検査をするな派などの対立みたいになるのがとてもリアルだ。人は信じたいものを信じる。その溝はどうやっても埋まらない。
ボンクラの大統領の息子のジョナ・ヒルが瓦礫の山から生き残っていたので、それはギャグなのかもしれないけど、しっかりしたシェルターなら生き残れそうだ。彼のひどい発言がいちいち面白い。
ジェニファー・ローレンスの美人過ぎなくてちょうどいい感じが見れる。
ディカプリオが奥さんに許してもらって家族と友達と食事を共にできて、本当によかったねと思う。
素晴らしくて馬鹿らしい星、地球
豪華キャストに加えて地球滅亡という壮大なテーマ。…にも関わらず内容が馬鹿馬鹿しくて呆気に取られた。誰もが地球が救われるラストをイメージして鑑賞に望んでいたはずだが、その予想を見事に裏切ってくれた。社会の分断、イイね集めに躍起になる人々、誰かの都合で動く政治、胡散臭いIT教祖、くだらないワイドショー、真面目な人をネタ扱いするメディア等々、現実社会で起きている混乱を見事に皮肉っており、バッドエンドにも関わらずその結末には妙に納得してしまった。
十人十色様々な最期の過ごし方があり、家族で食卓を囲むシーンでは過去の過ちを受け入れたということもあってそれまでの馬鹿馬鹿しさが中和される家族愛であった。(逃げ場がない状況で自分は誰とどう過ごすだろうかと少し考えた。)
ただ、話の展開があるようでないので観ていて疲れてしまった(これは現実の社会問題と同じ)。けれども攻めたことをしているのは理解できるし、我々観客にも沢山の問い掛けをしてくれて映画として役目を果たしていると思う。真剣な問題こそコメディにしてくれるのは個人的に好みである。
後、いつもは10人も集まってないミニシアターに人が埋め尽くされておりNetflixの力の強さを感じた。
悪いなー(いい意味で)
今作で感じたことは、金と権力に執着する富裕層と正論を唱えるが世界に響かない、相手にされない一般市民といった政治の闇的な映画であったと感じています。
このレビューのタイトルにもしている「悪いなー」だと感じたのは、多くの場面で、実在する人物を彷彿とさせる、だいぶグレーゾーンな見せ方で権力者を悪い方へ悪い方へと視聴者を誘導させるような見せ方が悪くてすごい好きでした(笑)
内容としては、鬼気迫る事態を受け流し、いざ動き出したかと思えば、金儲けする権力者、金持ち達に終始イライラさせられっぱなしでしたが、最後に行き着いた惑星で1番に大統領が殺された時は、言い方は悪いですが「よっしゃ!」と思っちゃいました(笑)
そして、少し怖くも感じました。私たち市民は政治のトップがどのような方で、普段から市民達の声をどのように受け止めているのかがわからない分、各国の国のトップがこんなクズだったらどうしようと思いました。それが分かりやすく、ランドール博士やケイトの前での話し方と、演説する時で比較されており、まさに政治の闇を見ているかのようでした。
そして、自分自身も急にニュースを見て、「半年後に地球が崩壊します」と言われても、どうせ嘘だろうと流してしまうと思います。なぜなら、ケイトのようなただの一般市民が声を上げたとしても、説得力に欠け、変な人が出てきたと映画内の市民達と同じような反応をしてしまうと思ったからです。それが映画内でも現れており、発見したケイトよりも、豊富な知識を持つであろう、ランドール博士の方に世間は注目した。これらより、地球の命運は私たち市民ではなく、数少ない大金持ちや権力者たちによって支配されており、わたしたちにはどうすることもできない現実を突きつけられた感じでした(笑)
最後に、私が好きなシーンは、、
最後の晩餐をイメージされた、最後の食事シーンで、私たち市民は世界が終わるとしても、こんなふうにお互いでお互いを励まし合い最期を迎えるしかないのだろうと感じた。しかし、それが悪いこととは思わず、権力者になることで、人間性を失うよりはよっぽど、この生活の方が良いなと個人で気におもいました。
なんか今回は、レビューと言うより、読書感想文見たいなノリで書いてしまいましたが、よろしくお願いします。
ちなみにMVPはジェイソンです。ただアホすぎた(笑)
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