「この結末は幸せか、それとも不幸せが」麻希のいる世界 015🎬さんの映画レビュー(感想・評価)
この結末は幸せか、それとも不幸せが
自分の中では現段階で今年公開された邦画のベスト3に入りますが、これもかなり人によって評価がわかれる作品だと思います。
なんせ誰向けかというのが一括りに言えない。百合マンガを友達から借りたらおいこれ中身BECKなんだけど、みたいな感じです。いや、大体そんな展開なんですけど。
なお、この映画のメインキャストは3人いて、
①由希:主人公。多分同性の友達である麻希に惚れてる。ただ惚れてるのが麻希自身か麻希の歌(めっちゃうめえ)かはよくわからん。
②麻希:由希の友達。歌がうまくてギターが弾ける。男癖超悪い。家庭環境が複雑。
③祐介:高身長なイケメンで曲のアレンジとかも出来るハイスペッククソ野郎。由希に惚れてるが、親父も由希の母親に惚れてる。この時点で絶望まったなし。
ただ、それぞれがなんであいつに惚れたのかという描写が一切排されてるので、その辺が観る人によっては消化不良を引き起こすことになるやも、です。
なお、なぜこの作品の評価が高いかと言うと、あんまり見ないタイプだなと思ったまでで。
女子2、野郎1の三角関係なら『ひらいて』という作品もありましたが、あれよりずっと難解です。なんせ解説という解説が一切排されているこの作品。なんでこの登場人物がこの発言をしたか、自分で考えてみようね感あります。
行間を読む作品ですね。
ええ、大好きなんで。こういった作品。
なお、個人的にこの3人の中で誰が一番病んでるかと言われたら、ぶっちぎりで祐介って答えます。
やってしまったことではなく、きっとそうすれば由希に振り返ってもらえる→振り返らせるという心境ですね。
絶対あいつストーカーになりますわ。
向井秀徳提供の劇中歌も非常に良かった。
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