ちょっと思い出しただけのレビュー・感想・評価
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個人的大傑作。今までの恋愛映画を過去にする素晴らしい構成と演出、そ...
個人的大傑作。今までの恋愛映画を過去にする素晴らしい構成と演出、そして主演2人の見事で身近な演技に鳥肌の連続。きっと何度も見返したくなるだろう作品だ。
ジム・ジャームッシュのナイト・オン・ザ・プラネットが土台にある作品だけあって、随所に作品のサンプリングが光る。ウィナノライダー演じるコーキーが女優の誘いを断ってでも整備工になりたいという強い思い、そこからは彼女の自分の人生への強い決意が伺える。それはこの作品のキャラクターにも反映されている。怪我をしてもいつかまた踊りたいと願う池松壮亮。結婚し子どもが産まれてもタクシーを運転し続ける伊藤沙莉。亡くなった妻をベンチで愛し続ける永瀬正敏など挙げればキリがない。変わらない人生や夢、目標、生活。変わったのは2人の関係だけ。その変わってしまったたったの数年間は広い目で見ればほんの少しの煌めきだが、その煌めきがいかに尊いものだったかをこの映画は思い出させてくれる。
当時付き合ってひどい別れ方をしたとして、その時は嫌な思い出として記憶されるが、数年後にそれを記録として思い出してみると、さほど嫌な記憶でもなかったなぁ、あの人がいたから今の自分がいたんだなぁ、と淡く光出す。人生の中で良い悪い問わず積み重ね続けた思い出は、きっと今の自分の背中を押してくれる。そんな強く前向きなメッセージをこの映画から受け取れた。
切なさを忘れてニヤニヤしてしまう
予告編を観たときから期待感しかなかった本作。クリープハイプの曲を聴いて、映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」を観て臨んでしまった。
7月26日を1年ずつ過去に遡って観ていく方式。だから、あの行動やあのセリフの意味が後で判明するというやつだ。あーこれが後々あのセリフにつながるのかってわかるのは、まだつきあっている(つきあうことになる)シーンのとき。とても幸せなシーンなのに切ないったらありゃしない。別れのシーンはお互い言ってることや考えていることがわかるだけに思い出して余計に切なくなる。あー、これはズルい。
でも、過去のシーンが切ないだけではなく、楽しそうで幸せそう。別れることになるってのを忘れて、2人のセリフ一つひとつにニヤニヤしてしまう。池松壮亮と伊藤沙莉が本当につきあってるんじゃないのかって勘違いするくらいに2人が自然体でいい。こんな恋愛だからこそ、たまに思い出して切なくなっちゃうんだよな。自分の過去の恋を思い出してしまった人も多い気がする。楽しかったよな、あのとき…なんて。それを思い出すのもこの映画の特典なんじゃないかと思ってしまう。
ちなみにクリープハイプの「ナイト・オン・ザ・プラネット」という曲を事前に聴きこんでおいてよかった。むしろこの曲から映画ができたんだな。歌詞が本当に映画そのままだった。
「花束のような恋をした」「ボクたちはみんな大人になれなかった」「明け方の若者たち」といった、過去の恋愛をふり返るエモい映画が近年増えた気がする。そんな映画が大好きな人間だから、言ってしまうのかもしれないが、あえて言おう!傑作であると!(ギレン風に)
恋の切なさに加えて、人生のやるせなさも感じさせてくれる
なんとも切ない作品である。切なさという感情をそのまま物語にしたみたいで、観ていると胃のあたりがだんだん重くなってくる。泣きたいのでもなく叫びたいのでもなく、ただ悲しくて淋しくて苦しい、つまり切ないのだ。
と言う訳で、本作品の池松壮亮と伊藤沙莉の主演ふたりの芝居に心を持っていかれてしまった。芸達者同士の掛け合いは見事のひと言に尽きる。誕生日を一年ずつ遡るプロットがとてもいい。恋愛映画の新しい形かもしれない。
十代後半以上なら、どの年代にも向いている作品だと思う。恋の予感や恋のはじまりは人を幸福感に浸らせる。そして恋の思い出は常に鮮烈で、いつまでも色褪せない。思い出すたびに魂が揺すぶられる。だから本作品は、青春に限らず、朱夏でも白秋でも玄冬でも、どんな歳の人にも訴えかけるものがある。
松居大悟監督の脚本は明治の文豪の小説のようだ。難しい言葉や言い回しがひとつも出てこないのに、内容は深い。主演のふたりには逆に難しい脚本だったと思う。簡単な言葉で複雑な感情を表現しなければならない。松居監督の演出も厳しいものになった筈だ。しかし池松壮亮も伊藤沙莉も、努力の跡さえ感じさせない自然な演技で、脚本にも演出にも完璧に応えてみせた。
日常的なシーンばかりの映画だが、恋の切なさに加えて、人生のやるせなさも感じさせてくれる。素晴らしい作品である。
誰かのナイトオンザプラレットになったりするのかな
見終わったあと、なんか恥ずかしくなるような、痛くなるよな、でも昔があるから今が自分があるような昔の自分も肯定してもらっている様な素敵な映画でした。
誰にでもある話しかしれないですが、その2人にとっては特別な物だし、あのこの瞬間が一生続けばいいと言う感覚は本当にんかけがえない物であの頃の自分を見ている様でもう戻れない日常を愛おしい思ってしまいました。あの場所、あの映画、あの人の匂いなど世の中にちょっと思い出しただけが溢れているなと切なくもなり嬉しくもなりました。
コロナになって日常はガラッと変わってしまったし、あの時の日常は戻ってないですが、あの頃の自分があったからこそ今の自分があったと思える良い映画でした。
別れがあって出会いがあるのは当たり前の話しだけすが、あの時別れたからいまがあって今の幸せがあるのも今まであった人達がいてなりったってるんだなと思いあの時あった人達をまた思い出したりしています。
あの時はしんどかったど今は本当に感謝しています。生きるって色々ありますがいきってきて本当によかっただけす。過去の自分を肯定できました。
ちょっと思い出しただけで私達はできてるしそれがないと今も生きれない生き物なのかもっと思ったり。でもそこに縋りたいし戻りたい訳じゃなくて本当にちょっと思い出しただけ。
映画の中で2人が見た思いでの映画がナイトオンザプラレットで、この映画も誰かの思い出の映画になったら素敵だなと適当なこと思っていたら、帰りに、映画を見てエレベーターに乗って帰る時、カップルぽい2人が、俺たちは2人でずっと一緒にいようねって言っていたのが、真っ直ぐ過ぎて、可愛らしくてなんか泣きそうになりました。この2人にってこの映画がナイトオンザプラレットにならないでほしいなと心底思いながら、でもそうなればそれはそれで素敵だなと思いながらエレベーターをおり帰りました。
どこかしら愛おしくなる映画…映画の作り方としては全く異質だが「花束みたいな恋をした」に続く令和生まれの恋愛映画の佳作。
①「花束みたいな恋をした」とは真逆に一組の男女の出逢いから破局までを時間軸を逆行して描いた恋愛映画だが主演二人の好演により大変好ましい映画となった。②
まさに、ちょっと思い出しただけ。
進行が難しかった。
マスクなしタクシーに変わった時に気がつけなくて、なかなか理解できずにかなりのところまで進んで仕組みがわかった。
また、照生のイントネーションは何か意味があったのか?
ずっと気になった。
演出的な意味でもう一度観たい
時系列が現代→1年前→2年前のように、繰り下がっていく回想だったので、「出会いから別れるまでの時系列順回想映画」だと思って観ると途中までついていけなくなります。私がそうでした。汗
(カレンダーがおしゃれすぎて、「26」にしか目がいかず、何年の何月なのか途中までわからなかった)
途中で、繰り下がりの回想なのか!と気づいてからは、映画を観つつも脳内で「これがこうなってああなったのか」というように組み立てながらみていました。結構頭使います。笑
終わった後、お手洗い内で「時系列が難しかった」という会話がチラホラ聞こえたのも納得…。
ストーリー把握した上でもう一度観たいですね。
さて、花束のヒットからこういう「東京の片隅で若者カップルがただ恋愛するだけの映画」が増えたと思いませんか?そして必ず、「花束」と比較するコメントがあると思いませんか?
東京のアパート、揺れるカーテン、入り込む日差し、2人だけの世界、たまに猫、メジャーではないバンド、(の歌が挿入歌としてそのまま使われる)、独特な例え話、独特の感性を持つ自分達に酔っているような長い名言風セリフ…
私は坂元裕二さんが好きなので、こういう映画もドラマも大好きです。1人で観るにはもってこいの映画でした。
ただ、途中入場してきたカップルに避けて置いておいた紙袋を蹴られて踏まれ、そのカップルはスマホをいじるわポップコーン落とすわで最悪でしたね。
他にも途中入場者がチラホラ。
なんかマナー悪い人増えたなあ。
エンディング最高映画
最高。
22年最高の1本がもう決まってしまったと騒ぎたい。
話は別れた二人が別々の人生を歩んでいるところから始まる。次に、元カノがあるきっかけで元カレの姿を見かけると、その人との日々を思い出してしまう。
別れた日のこと、楽しかった日のこと、付き合った日のこと、出会った日のこと、そして今の旦那との生活というふうに時間軸が戻り、帰ってくる。
その記憶はすべて彼の誕生日(6月27日だっけ?)の出来事で統一されていた(はず?でも”出会った日”もそうだっけ??)
最後にクリープハイブのナイトオンザプラネットが流れて「ちょっと思い出しただけ」のタイトルがドーンと出る。
この瞬間に感じる「悲しさ」は120分いろいろなところに連れて行かれて、たっぷり感情移入していた分だけ重みがある。最高の120分だったという有終の美。
エンディングでは、めちゃくちゃ丁寧に作った醤油のように複雑な感情になってしまっており、フィクションなのに実感がちゃんとある。
複雑な気持ちを分解すると、まず確実に存在する「短調な」気持ちがベースなのだが、それに「甘い思い出」や少し「遠い過去の記憶」であること、でも「今の自分を構成している出来事」であり、「もしあのとき別れなかったらというif」などいろんな要素になるのか。これらがすぐそこに佇んでおり、ただの『悲しい』では片付けられない。
映画的にはシーンの切かわりが単純なフェードアウトで(しかも毎回同じ)、あえてなのか比較的低予算なのか、どこかB級感があった。
でも身近な出来事の話だからそっちのほうがいいや。とはいえ有名どころが脇を固めていたし、そんなことないかな。
時系列が逆転していくが、コロナ下でマスクを付けたシーンから逆にマスクがなくなったことがヒントになり、二人の関係性も変わることで逆転を確信させる作り。これは「今」じゃないと使えないから新鮮だった。10年後は通用しないのかもしれない。
葉がタクシーに乗せた客の中に離婚記念日の兄ちゃんがいたが、その人達が前は照生のアパートの住人だったという偶然の設定は偶然すぎていらなかった。
時の流れは皆平等という印象を得させたかったのかもしれないが、醤油ラーメンに濃い目のにんにくを入れたようでちょっと雰囲気に会わないように感じた。
良かったシーンは
・ 野原葉(元カノ)と照生(元カレ)が出会って、帰り道にもう会わないじゃんってことでストリートミュージシャンに合わせてふざけて踊ったところ。あのシーンは最高だった。見ていて嘘偽りなくマジで楽しい気持ちになる。フィクションでも全然楽しいってやっぱりありえるんだなと改めて実感した。この女優、楽しそうにしてる演技が最高に映えるなぁ。後ろで歌ってるのが尾崎世界観なのでもうバッチリ。
・ 葉が照生に「私達ってどうなの?」と詰め寄るシーンは思わず笑ってしまうが、作品のバランスを崩さない茶目っ気で気持ちよくくすくすできた。
他にも、いつも公園で妻を待つ男性が過去に遡ると、待っていた妻が傘を持って現れるところはベタだけど、狂うだけの理由があるのかと納得。
尾崎世界観だけトリックスターというか、フィクションを設定する側の人が作品に出ちゃっていて、じわじわと不思議に感じられて面白い。
時世もあり満席ではなかったが、エンドロールの最中に出る客は皆無だった。最後に来客限定で壁紙ダウンロードのQRコードが出たが、短すぎて読み取れない人がたくさんいた。あれは2回見に行かないと駄目ってことだな。
ちょっとつまらなかっただけ
かなり期待して鑑賞してしまいました。これは映画好きの大学生が喜びそうなミニシアター系ですね。
長く感じたし、つまらなく何度も時計確認しました。。。
物語全体は面白くないけど、所々でツボにはまり笑った。→合コンの合間のタバコを吸うシーン、ケーキを食べながらイチャつくシーン、屋上から出られなくなった所からの飲み歩きシーン。
演技ではない感じで凄いリアルさが伊藤さんの会話シーンにはあって凄く良かったです。
2人のやり取りにクスっと3.6
微笑ましい。リアクションがアドリブもあるんだろうなって自然w
観ながら自分の記憶も
ちょっと思い出しただけって感じな
皆頑張ってんだろうなって、
自分もちゃんと前に進まなきゃって
改めてw
タイトルは最後の最後で回収しました
7月26日という日が気になりながら、「あれっ?これはいつの話?」と時間設定を確認しながら鑑賞しました。「伊藤沙莉も池松壮亮もいとおしく可愛いなぁ」と思いつつ、そのたびごとに出てくる登場人物もまた魅力的です。もう一回見ようっと。
身近な誰かの日常の一部
最近こういう日常そのまま描いたような、自分の需要にマッチしてくる映画が多く感じる今日この頃。
10年前の10代の頃に、そんな映画がこんなにもあったのかはわからないけれど、あの頃観ていたらどう感じるのかと毎度思う。。
映画限らず池松壮亮も伊藤沙莉もある意味主人公感が強くなくて、ほんとにそのまま日常に溶け込んでいる。
全員が身近にいる誰かのようで、兎に角愛くるしい。
どんな出来事も、どんな成功も失敗も、出会いも別れも、自分の人生を思い返すタネであり、そのタネの内容は"タイミング"で大きく変わるんだなあ。と今回も感じました。
感動という言葉は少し違う気がするけれど、
ただクスッとできるところもザワっとくるところもニヤニヤもいろんな感情をあとでゆっくり整理したくなる、そんな映画です。
こんな話の紡ぎ方があるとは
この映画は男性主人公の誕生日に起こった出来事を1年づつ遡っていく作品です。果たしてこんな話が面白いのかと思ったが、池松と沙莉の過去にドンドン興味が湧いてきて非常に楽しませていただきました。秀逸な脚本に脱帽です。
カップルを演じる池松と沙莉もとても良かった!特に沙莉さん、こんなにチャーミングな演技をされたらもうメロメロです!
とりあえず、もう1回観たいな。
沙莉!俺の前でタバコ吸ってんじゃね〜!
伊藤沙莉演じるタクシー運転手の葉(ヨウ)が、劇場のトイレに客を連れて行った時に、偶然見かけた元彼、池松壮亮演じる輝生(テルオ)の事を思い出す話。
思い出す日は、毎年の彼の誕生日。ダンサーだった彼と出会い、付き合い始め、誕生日に起きる事件的な事を思い出す。ま、よくある男女のすれ違い。お互いの考えがよく分からないのよ。それはいいんだけど、この映画おれの苦手な時系列の分かりにくいやつ。誕生日のカレンダーが毎回出るんだけど曜日が変わってるだけで、年が分からなかったなぁ。葉の運転するタクシーで、あ、これ現在かなって思ってたら、数年前とかね。別れのシーンが無いので、やり直す話しなんじゃ無いかな、なんて期待してたのに、ラストが!
本当に思い出してただけだったのね。
主人公がタクシー運転手という事もあって、ジム・ジャームッシュのナイト・オン・ザ・プラネットをオマージュしてるのね。その流れで、ミステリー・トレインの永瀬正敏だったのかな。
眠れない深夜にオススメします。
【”二度と戻らない、愛しくも仄かに苦き六年間の日々・・。”タクシー運転手の女性と元ダンサーの恋を、彼らが出会った人々の姿と共に逆時系列で描き出した恋物語。チョイ役の俳優さん達の姿や言葉も佳き作品也。】
ー 今作は、誰が見ても分かるように、ジム・ジャームッシュ監督の「ナイト・オン・ザ・プラネット」(原題:Night On Earth)に着想を得て製作されている。
冒頭から、元ダンサーで、足の怪我により今は照明係の照生(池松壮亮)が夜中に観ているTVに「ナイト・オン・ザ・プラネット」のロサンゼルスの街で、タクシーを流すコーキー(ウィノナ・ライダー)の姿が映るのである・・。ー
◆感想
・時系列を出会いから遡及しながら、物語は過去の二人を描いていく。きっかけは乗客のトイレのために停車したところで、タクシー運転手の葉(伊藤沙莉)が、元カレの輝生が夜中に一人でダンスのレッスンを痛めた足を気にしながら行っている姿を偶然見てしまった所から始まる。
- 物語設定の着想が秀逸である。松居監督の過去作「くれなずめ」を思い出す。ー
・輝生の部屋のベッドの上には、「Night On Earth」のポスターが貼ってある。
- 欲しいよ!ー
・毎日、同じルーティンを繰り返す輝生。
起きて、植物に霧吹きで水を与え、猫に餌をやり、アパートの階段を降り、曲がり角で足を止めてお地蔵さんに手を合わせ、公園を突っ切って歩いて行く。
公園には、妻に先立たれた男(永瀬正敏)が、椅子にぼんやり座っている。
男に挨拶をする、輝生。
- この一連のシーンは、ジム・ジャームッシュ監督の「パターソン」を容易に想起させる。毎日、同じことを繰り返す、パターソンに住むバス運転手パターソン(アダム・ドライヴァー)の姿を・・。
あの素敵な作品では、日本からやって来た、詩が好きなサラリーマンを永瀬正敏が演じている。今作と同じように公園のベンチに腰掛けながら・・。-
・輝生と、葉が付き合っていた頃のシーンで、コーキーを女優に誘うヴィクトリア(ジーナ・ローランズ)の遣り取りを、楽しそうに真似る二人。
”夢は何?””整備工よ!”
ー この後、ヴィクトリアはコーキーに”貴方にピッタリの役があるの。物凄く良い役よ。””分かるけど、あたしはタクシー運転手よ。いずれは整備工に。”・・と言う会話が続くのであるが・・。
ついでに書くと、今作では輝生の脚が、ドアに挟まれそうなシーンがあるが、「ナイト・オン・ザ・プラネット」でもコーキーがヴィクトリアの脚をドアで挟みそうになるシーンがある。”ちょっと、待って。脚がまだよ。”ー
・タクシーに二人で乗っていて、葉が降りようとした時に、輝生が何かを言いかけて止めようとしたときにタクシードライバー(鈴木慶一!)が、二人に掛けた言葉も良かったなあ。
ー ”大事な事は、思った時に言わないと・・。メーター止めておきますから・・。”
粋なドライバーであるよ。-
・随所で出てくる、ケーキの使い方も上手い。物語の流れの区切りになっている。
輝生と、葉が二人で食べた輝生の誕生日ケーキ。
劇団の初日にサプライズで輝生に振舞われたケーキ。
葉の行きつけの飲み屋のマスター(國村隼)に、”彼”(菅田俊!!!)が出来、誕生日ケーキの飾りつけをするシーンも、オモシロイ。
・ラストの輝生と、葉が初めて会った夜、シャッターが下ろされた商店街で、二人で手を繋いで、ジャンプを繰り返すシーンも良い。
彼らの傍で、ギターを爪弾く男(尾崎世界観)の姿。
<二度と戻らない、ある男女の愛しくも、仄かに苦き六年間を彼らを取り巻く多くの人々の姿と共に時間軸を遡って描き出したラブストーリー。
成田凌、渋川清彦、篠原篤、市川実日子、高岡早紀さんなど、俳優さん達が、チョイ役で多数出演している所も、楽しき作品である。>
■今作のフライヤーが、手元に8種類ある。
印象的なシーンが表にプリントされている。少し、嬉しい。
ちょっと退屈な作品だった感じ。
伊藤沙莉さん目当てで鑑賞。
序盤から後方の座席からのイビキがうるさい(笑)
この為か、作品に集中出来なかったのが残念。
退屈だったけど伊藤沙莉さんは相変わらず素晴らしい演技。
素でやってる感じがとても良い。
チャプターごとにカレンダーが撮されるんだけど日付に違和感。
途中でその意味を把握。
そういう展開で進むと理解してから、少し面白さが出て来た感じ。
尾崎世界観さんも歌だけで無く作品にも登場したのは良かった。
「ちょっと思い出しただけ」ってタイトル。
逆にかなり思い出してる感じがしました( ´∀`)
ちょっと思い出しただけ
あるあるある...
わたしも昔聴いていた曲を聴いて
そのころのこと懐かしんでみたりするの好きです。
未練とかじゃなくて、あーあの人いま何してるかなあって。
もう本当に好きな雰囲気でした。
主演のお二人の超絶自然な空気感、ふざける感じなんてもう本物のカップルのようでした。
愛くるしい魅力的なキャラクターたちの微笑ましいやりとり、
夜の東京、灯りがつく街並みをみて
みんな生きてんだなあ〜ってしみじみ思うこと、
本当に沁みる、共感するシーンが沢山あって
心に残っていくであろう作品でした。
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