ちょっと思い出しただけのレビュー・感想・評価
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セピア色が似合う2人
一時の感情により別れという決断をした2人。
その彼氏の姿をたまたま見かけたときに心に込み上げて消えるいろいろな想いを彼の誕生日を基軸にプレイバックする。
走馬灯の様に2人の恋が色鮮やかに蘇る感じがとても素敵でラストのいまを生きる姿もいい感じです。
また女性目線からの物語になってることが切なさを盛り上げてる様に思います。
ずっと思い出していた。
キャスティングから持ち味のあるお二人。
キャラモノ的お芝居もできるお二人ですが、今回は私たちの等身大のラブストーリーという事もあって
お二人共、自らの化身を役に映したというなんとも自然で嘘の無い姿でした。
理想と現実が各々にあって、お互い好きだっていう事実は絶対に揺るがないはずなのに譲れないものの優先順位が違うだけで衝突する事がある。
夢を追っている男性と、現実主義なりの幸せが掴めると思っている女性の差異。
それは真にリアルな現代の恋愛物語。
とても刺さりました。
たとえ今、その人じゃない人が隣に居たとしても、
一番好きだったあの人の誕生日はずっと覚えてるし
その人の誕生日になるとその人との事を思い出してしまう。なんとも切ない感情が溢れかえってきて苦しかったです。
とても良い映画でした。
愛とか恋とか人生とか
最近わかったこと。
とっても好き💓と感じる映画に出逢うと「この感動をどう伝えよう」「どんな風にレビューしよう」なんて素人のくせに書き方悩んぢゃって、おかげでどんどん書けなくなるという悪循環〜〜〜というわけで、断ち切るためにまずはとりあえず書く!
最初は『7/26の定点観測逆戻し』を上手く掴めず、危うく置いてきぼりになるとこだった💦💦💦
たぶん恋をしたことのある人ならば誰だって多かれ少なかれ共感出来る『極フツーの恋人同士の日常』が散りばめられてる作品。恋って初めは盛り上がって盲目的に楽しみ、そんなときは自分よりも相手主導でモノを考えがち。でもそれが次第に落ち着いてきて、人生の主軸を自分に戻したときにこの先の人生も相手と一緒に居たいかお別れするのか冷静に考えられるようになる。上手くできてるゎ。
誰もが冷静に判断できればそれに越したことはないけど、人間である以上いっときの感情や言動なんかが邪魔することもある。そのせいで思ったようにことが進まないこともある。関係が望まない方向に舵を切ることもある。でもそーゆーの全部ひっくるめて運命。
なんかそれで妙に納得してしまった(╭☞•́⍛•̀)╭☞
普通。それなのに素敵過ぎる映画。
この監督の他の作品が観たくなった
自己投影できるステキな作品
ひょんなことから元彼の姿を一瞬見かけてしまって、元彼との6年間の日々を思い出すとある日の出来事。
似た経験はなくとも、こんな感情があったなあ、と自己と重ねることができる。そして、それが恥ずかしく懐かしい記憶だった。
また、大好きな伊藤沙莉さんと池松壮亮さんの演技は太鼓判。セリフなんかなくて、2人の自然体を写しててすごく素敵だった。
女性がタクシー運転手、男性がダンサーという稀な設定も違和感なく描かれていて、ストーリー展開のほど良いスパイスになっている。
また観たい。し、何年経っても定期的に見返したい。
そんな作品でした。
心地よい余韻 2人の共演をまた観たい
なんかちょっと思い出しちゃった…
その時にしかない空気や景色
色や音や匂い
いつのまにか歳をとっていくけれど
記憶はこころの奥のほうで
小さくてあたたかい炎みたいに
揺れ続ける
遠くないどこかにある
切なさや
やさしさや
寂しさや
うれしさが
折り混ざっていく感情の波って
人ならではのたからものだとおもう
それらを
おおらかにうけとめることが
できてるかな
って
エンドロールのせまった
朝焼けを眺め
考えた
世の中の変化を
味わい
誠実にあわてずに
折り合いをつけながら
柔軟にアレンジできたら
とおもう
過去と今でできている
せっかくの自分だからね
池松さんと伊藤さん
なんだかぴったりなお二人
ちょっと思い出した
素敵な、でも何気無いシーンの断片がいくつも重なる。が、実は全部繋がってる。エンドロールまで繋がってる。(解説を読むとエンディングテーマが始まりとわかる)観終わった時の後味も素晴らしく、余韻も噛み締めがいがある。
「ちょっと思い出しただけ」
タイトルのままの映画だが、ちょっと思い出すきっかけ、思い出す時、思い出す軸ってこういうもんだな。
実際に自分が思い出したのか?と勘違いしそうな感覚だった。ただ実際に思い出すとこんなに鮮明ではないだろう。思い出した事だから美化されているのかも知れない。良い思い出はそれくらいキラキラしていた印象がある。
この仕掛けを具現化出来たのは俳優陣の演じ分けだろうな。俳優の個性を活かした監督も素晴らしい。
仕掛けがわかった状態の今、もう一度観たい映画。
タバコ吸っていい?ダメ?どっち?
『劇場』とか『花束みたいな恋をした』とか、出会いから別れまでをリアルに切なく描いた映画は最近の流行なのかなぁ~と感じる今日この頃。時系列逆回転の『メメント』を想起させるような手法で、『ナイト・オン・ザ・プラネット』と『パターソン』をリスペクトした恋愛映画が誕生した!と感じた。伊藤沙莉が気になる女優No.1のkossyとしても、現役タクシー運転手のkossyとしても迂闊に感想を書けないのでジム・ジャームッシュの作品を見直さないわけにはいかなかった。
金沢の女性タクシードライバーはヨウコという名前が多い。主人公・葉(伊藤)の名前ももしかしたら縁があるのかもしれないと感じたけど、これは同時刻5章立ての『ナイト~』のNY編の客ヨーヨーから取ったものだろう。そして笛を吹くシーンや急ブレーキ等々。LA編はそのままTV鑑賞してるシーンや葉と照生のやり取りにそのまま使われているし、「映画スターになる気はない?」というジーナ・ローランズの台詞も生かしてある。「運転手の後は整備工になる」と人生設計を立てているウィノナ・ライダーそのもののキャラでもあった。
また、パリ編からネタは「環七を避けていいですか?」という運転手の道順選択、ローマ編でのオネエたちの様子、ヘルシンキ編では渋川清彦を含む3人の酔っ払いがそのまま使われていた。ラブストーリー部分はクリープハイプの同名曲の歌詞そのまま・・・
永瀬正敏の出演は意外だったけど、彼はまたジム・ジャームッシュに愛されてきた日本人俳優。ここまでジムを敬愛した邦画作品はないだろう。そして、日常生活においては同じことを繰り返す『パターソン』を思い出した。ちょっとだけ。
7月26日が誕生日の照生。その7月26日を現在から過去にまで遡って葉目線で描いたもので、最初は時系列を掴みづらいがデジタル時計の曜日に注目し、タクシーをよく観察すると仕掛けが分かってくる。みんながマスクしている現在のJPN TAXI(タクシー内のビニールシートの有無も)からコンフォートへと戻って行くのです。こだわりは初乗り運賃730円というところまで。
ほとんどの人が経験する苦い恋。これを思い出す形で逆順に出会いまで遡るのも見事だし、それを1年ごとの同じ日を選ぶのも凄い。座・高円寺の劇場と照生のアパートを中心にし、ターニングポイントの日とケーキが絶妙なのだ。ちょっと驚いたのは出会いからキスするまでが1年もかかっていたということ。『ウエスト・サイド・ストーリー』とはえらい差だ。
運転手として、客とのリアルな会話にも驚かされたし、コロナ禍の現在において、マスクをしていない過去を懐かしむというのもリアリティが溢れていた。しかも、後ろ向きでは決してない。誰だってそれなりの人生設計を立てて、未来を見つめているのだから。
若い監督の割にかなり大人向けの作品だとは思うけど、今を経験している人たち全てに見て貰いたい作品でもありました。ただ、ジャームッシュの映画はタクシーが全面的禁煙になる以前のものだから、タバコだけは違和感あり。でも泣いた。クリープハイプの同名曲のPV(伊藤沙莉主演)もいい!
心の声が
まだまだ若いと思ってる年寄りですけどこの作品好きです。面白かったです。
池松壮亮と伊藤沙莉好きです。
他の方も書いてましたが、私も気づくの遅かったです。
時計だけじゃなくて、何年、何年て字幕入れてくれた方が親切かなと思いましたが、敢えてああしているんでしょうね。時代を映しているというか、主人公だけじゃなく少ししか登場しない人の人生まで想像してしまう、いい映画でした。脇役豪華すぎて持っていかれそう。そんな中でも屋敷さんいい感じでしたね。
きれいな子だなと思ってたらビート板でした。
「もう若くないと思ってる若い人が好きそうな作品じゃ〜ん。漫画原作の実写化かテレビドラマの映画版の他は、恋愛あるあるばっかりだな。若いんだからもっとパワーのある、世の中変えるような作品を作ったらどうなんだ〜。イーストウッド90才だぜ〜。」
心の声、書いちゃってるよ〜。(オズワルド伊藤風)
記憶はカイロス的な「時」のなかにある
大切な思い出や記憶は、定量的なクロノス的「時間」の中には存在しない。その記憶はときに刹那的であり、ときに逆行性(もしくは過去と未来を行き来する)をもつもの。
何気ないいつも通りの会話は失った後になってから、かけがえのないカイロス的な「時」だったと気づかされる。
だからといって一方的にそのことを後悔させられる訳では決してなく、その一瞬の「時」が永遠なものとして、いつまでもその人の記憶に残りつづける。
作品の時間を逆行させることで二人の記憶を(自分ごとの経験のように)観客が共有する。
そして鑑賞後にじっくりと記憶としてあたたかく蘇ってくる。
何度も観かえし、じっくりと味わいたい。
それにしても期待値を何段も超えてくる、伊藤沙莉はすごい役者。
そして、脇を固める俳優陣の豪華たること。
良くも悪くも人によって評価が分かれる作品
見る前は花束みたいな恋をした、のような感じかなと思っていましたが、時系列が複雑で過去の恋愛のワンシーンを思い出す人の脳内を覗いたり現実に戻ってきたりしてる様な感覚でした。
あと個人的感想としては良くも悪くもクリープハイプの曲込みで完成してる映画だなと思いました。
度々尾崎さんが登場したりクリープハイプがバンドとして出てきたり何度か劇中で曲が流れたのでファンとしてはすっごく嬉しかったです。
ですが曲やクリープハイプをあまり知らない人はクリープハイプの存在が強調され過ぎていると感じる方もいるんじゃないかなと感じました。(実際ファンではない友人はそのように感じていました)
ライブのシーンや曲をスクリーンでもう一度くらい聴きたいが、クリープハイプを抜きに考えたらもう一度観にいきたいと思う程では無いかなあ……
もうそこにいなくても、生きる希望を与えてくれる人がいる
「良い映画」とはどんな映画か。「もう一度見たくなる」映画だと私は思う。それは、もう一度見たときに「さらにもう一度見たくなる」ということだろう。私は、今作をまだ一回しか見ていないが、また見に行きたいと思う。男女二人の6年間のいろいろなシーンが鮮明に目に浮かんでくる。クリープハイプ「ナイトオンザプラネット」に着想を得た脚本だから当然なのだが、曲と映像とが調和していて、余韻でじんときている。あの世界に生きている人たちは、決して浮世離れしていない、ごく身近にいてもおかしくないような姿をしている。人生良いことばかりではなく、悲しいことや辛いことの方が多いくらいだろう。「それでも生きていこう」と思えるのは、それぞれにかけがえのない誰かの存在があるからだろう。たとえ、もういなくなっても、心の中で互いの背中を押しているのではないかと思うのは、楽観的すぎるだろうか。
会話劇のような回想ラブストーリー
二度と戻れない愛おしい日々を回想していくラブストーリーで会話劇に近いような印象を受けた。主演の池松壮亮と伊藤沙莉の個性が上手く引き出されていて魅力的な関係性が築かれている。また、脇役も豪華な顔ぶれで主演の二人に花を添えているように感じた。
2022-35
声がいいと思う
時間を遡って行くので、映画のほとんどの部分が回想シーンと言ってもいいんじゃないかな。
終わってしまった恋に合う、落ち着いた映像が良かったと思います。
それでね、この映画が凄いなと思ったのが、別れる前の年までの二人。
ラブラブな二人、もっと言えばバカップル。
これ、普通に演じたらキラキラした感じになっちゃうんだろうけど、ちゃんと切ない思い出の一部になっているんですよね。
二人の演技力もあるのでしょうが、二人の声質が落ち着いて感じるからなんじゃないかな。
伊藤さんが、過去を振り返る作品に重宝されるのが、納得できます。
ストーリーそのものって言うより、雰囲気を楽しむ映画だと思います。
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