ちょっと思い出しただけのレビュー・感想・評価
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伊藤沙莉七変化
ある2人の6年をある1日だけを切り取って見せていく作品。
しかもこの作品のミソはその年を徐々に遡っていって最後に現代に戻ってくるという構成。
元となった曲は知らないのだが全てを見た後に「ちょっと思い出しただけ」というタイトルを見ると「なるほど」という不思議な爽快感がある。
まず冒頭コロナ禍の描写が徹底されていていい。
全ての人がマスクをつけていてそれは主人公の2人も例外ではない。
マスクを外すにもそれなりの理由があってリアリティ溢れている。
これによって物語に一気に引き込まれる。
そして終演後の舞台でダンスを踊ってる照生を葉が目撃して次のシーンに移り変わるとここまで徹底したコロナ禍描写のもうひとつの狙いに気づく。
そう、時が遡ってる回想であることを一目でわからせるための仕掛けでもあったのだ。
ここからこういう“仕掛け”を探しながら見るととても楽しい。
もちろん普通に見ていても楽しいのだが、「ここがこうつながってるんだ」という発見をしながら見るのが宝探しのようで楽しい。
お話自体もどこにでもありふれたカップルの話なのだが不思議と見れてしまう。
特に伊藤沙莉さんがいろんな姿を見せてくれてとても楽しい。
ラブラブな時、少し冷めてる時、怒鳴った時、甘えてる時、新人の頃、ちょっとツッコム時、いろんな表情を見せてくれる。
この伊藤沙莉さんを見るだけでも1800円の価値あり。
個人的にニューヨークの屋敷さんが伊藤沙莉さん(オズワルド伊藤さんの妹)に「これ運命ですわ。一生幸せにします。」と言ってるシーンがお笑い好きとしてツボだった。
ラジオを聴いてた大関れいかさんが出てきたのも嬉しい。
「その変な声も大好き」
ダンサーを諦めて照明係をやっている照生(池松壮亮)と、タクシー運転手の葉(伊藤沙莉)が、照生の誕生日の7月26日に、二人の6年間の出来事を、別れから出会いまで遡って思い出していく話。
正直に言うと、池松さんはもちろん良い俳優ですが、表情や声のトーンが昏くて好きじゃありません。でも表現力や存在感はさすがです。伊藤さんの運転手はカッコいい。
怪我した後に連絡をよこさない照生に、葉が怒りをぶつける場面は、女性はみんな共感するでしょう。水族館でのバカップルぶりや、「地獄」だという合コンに参加するとかは、私には出来ないので共感しません。が、恋愛映画を自分の体験と重ね合わせて観てしまう人にはたぶん凄く刺さるのでお勧めです。
関係性が変わっていく中で、前に進もうとする気持ち、変わらぬ想いを描いているところは良かったと思います。
人と付き合い別れたことがあるひとはそのことをちょっと思いだせるはず
出会い、付き合い、別れをしっとりと湿度たっぷりに
描いてくれる作品。
自分自身の出会い、付き合い、別れと少しなりとも重ね合わせながら吸い込まれるように鑑賞してしまった。
これは人と付き合い別れたことがある人ならば誰でも共感することができる作品だと思った。
付き合い出してからの、まるで世界には2人だけしかいないかのような感覚をまた味わいたくなるし、
無性に朝陽が登り出す時間に帰宅する不毛な飲みをしたくなった。
それくらい、この作品で起こっていることを自分に投影出来てしまう作品だった。
松居大悟監督作品のなかで一番おもしろかった
でも、この作品を観る時間で、ジム・ジャームッシュの未見作品を観たら良かったかなと思いました。
池松壮亮と伊藤沙莉が別々に出てる前半が特に面白かったかな。
それで永瀬正敏のでかたが《パターソン》っぽいなと思ったの。そういえば《パターソン》もジム・ジャームッシュだったなって。後半で池松壮亮と伊藤沙莉が二人でベッドに横たわるシーンも《パターソン》意識してそう。
池松壮亮と伊藤沙莉が二人一緒に出ると、ちょっと演技が合わない感じがしたんだよね。池松壮亮が格上に観えたの。
池松壮亮は《紙の月》で宮沢りえと、《よこがお》で筒井真理子とただれた関係になってて『うらやましい』と思って観てたけど、もう共演者がそのレベルでないと駄目なのかなと思ったよ。
そして話の内容はなにもないね。タイトル通り《ちょっと思い出しただけ》。シーンがそれなりに面白いから観ていられるね。
でもそれなら、ジム・ジャームッシュ作品を観たらいいかなと思いました。
ちょい思、ちょい重、めちゃおもろ
2022年2月19日 1回目の鑑賞
2022年2月23日 舞台挨拶付きで2回目の鑑賞
主題歌はナイトオンザプラネットで尾崎世界観も出演。「憂、燦々」の池松壮亮が主演のオリジナル恋愛映画。クリープハイプ大ファンとしては期待せずにいられなかった本作。2月公開の作品の中で群を抜いて楽しみだった映画なんですけど、先週は多忙で映画館に行けず1週間遅れで鑑賞。もう期待が高まりすぎているから、すごく不安ですけど...。
ちょっと待ってください。
どうしてですか?どうしてこんなにも高い期待を遥かに上回ることができるんですか?
最高だった。文句のつけ所なし!!!!めちゃくちゃ面白い!!!!こんな映画作ってくれてありがとう!!!!
サプライズ盛りだくさんかつ、尾崎世界観も結構重要な役柄でクリープハイプ好きとしてはたまらない映画だった。マジでいい味出すな〜、尾崎さん。登場の仕方超カッコよくて鳥肌もんでしたよ。どこかであったことありましたっけ?と池松壮亮が尾崎世界観に言うシーン、「憂、燦々」の話をしてるのかと思ったけど違ったのね笑
この映画のいい所は、時間の使い方が少し特殊なところ。テルオ(池松壮亮)の誕生日である、7月26日の6年間を描いているため、ハッキリとしたことは分からない。説明不足!で済ませてしまえばそれまでなんだけど、そのたった1日という断片的なところがこの映画の深さたる所以だと思う。しかもその上、時を逆に遡っていく。観客は「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の小松菜奈状態。遡っていく過程で周りも変化していく。伏線回収とはまた違うけど、不思議に思っていた現在のシーンが過去のシーンを見て「なるほどなぁ〜」と納得がいき、じんわり心が揺さぶられる。何があったんだろうな...。
登場人物が本当にいい。
テルオとヨウ(伊藤沙莉)の絶妙なバランスと会話のテンポ感が言葉に表せないくらい好き。2人の相性良すぎやしませんか。舞台挨拶の時もそうだったけど、一種のコントを見ているかのよう。もちろん、1人の時もとても大好き。池松壮亮も素に近いんだけど、伊藤沙莉はもはや演技してない(超褒めてる)。酔っ払った乗客に一喝するシーンがめちゃくちゃ笑えたし、普段の伊藤沙莉まんまだった笑笑
永瀬正敏を初めとするサブキャラ達もちょっとどころかものすんごく愛しいのよ。大好きで仕方ない俳優・成田凌のチャラ男も、9作品連続で出演作を見ている國村隼も、久々に見た大関れいかも、独自の世界観があって映画の雰囲気にピッタリ。永瀬が言う「待つ人がいるってのは、奇跡です」という(予告にもある)セリフが松居大悟監督がこの映画を通して言いたかったことなんじゃないのかなと思ったし、染みた。結局こうやって何か待ってる
好きなシーンがあり過ぎる。
1分単位で動画に収めて繰り返し見たくなるくらい、どこを切り取っても面白い映画。細かいところまで最大限こだわっているので、2回目は新たな発見がありそう。水族館のシーンはお洒落だし、路地裏のシーンはエモいし。お腹抱えて笑うシーンも沢山。中でも一番好きなのはタクシーのピロピロシーン。ちょっとピロピロ欲しくなった。あと、ナイト・オン・ザ・プラネットコントもめちゃくちゃ笑える笑笑 うわぁ、また見たいなぁ〜。最高の場面を焼き付けたい!
あとはもうラストシーンですよ。
ちょっと思い出しただけというタイトルがラストに来て胸に響き、ナイトオンザプラネットで思わず涙。夜にしがみついて朝で溶かして...はぁぁぁぁ、なるほどなぁぁ。。。劇場に鳴り響くナイトオンザプラネットがかっこよくてかっこよくて、なんと言葉にしたらいいのやら。何百回と聴いたこの曲もまた違ったように聴ける。もう最高すぎるよ。
1分1秒素晴らしい映画でした。
この映画、歳を取ればとるほど好きになりそう。余韻が凄くて席をしばらく立てなくなってしまった。もう二度と今日は来ない。だから一日一日、大切に生きよう。色んなことを教えてくれる映画。もう大好き。このまま時間が止まればいいのになって思う瞬間の連続!!!!
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2連続で見ちゃいました。
なんと松居大悟監督が福岡にやってくる!と聞いて慌てて予約。告知から4日後だったので、かなり席はパンパン。でも、ちゃんと真ん中取れました。
とりあえず、2回目見た感想から。
もう、泣いた。号泣した。
なんていい映画なんですか。
たまらなく愛おしい。高揚感半端ない。
色んな要素が詰め込まれてるんだな。
ナイト・オン・ザ・プラネットを見てからの2回目だったので、より一層笑えた。やっぱりナイト・オン・ザ・プラネットコントはめちゃくちゃ面白い笑笑 あの部屋の前の人は実は...とか、ジェンガの意味だとか、あー、なるほどね!と思うシーンがいくつか。色んな人の解説を聞いてから見るとまた違った見え方が。
悲しいってのももちろんあるんだけど、愛おしい時間をありがとうという感謝の気持ちでも泣ける映画。いいもの見せてもらいましたわ...と感極まる感じ。エンドロールが悲しいんです。ナイトオンザプラネットに包まれながらも、終わることに寂しさを覚えてしまう傑作なんです。これ、ヨウちゃん誕生日バージョンもやってくれないかな笑 永遠とこの2人見ておきたいんだけど。
河合優美とかニューヨーク屋敷とか渋川清彦とか篠原篤とかのチョイ役ももうめちゃくちゃ最高。みんな爪痕残すしキャラ濃ゆい。成田凌と河合優美と池松壮亮の絡み、あのシーンめちゃくちゃ好きだな〜。
人を愛するってなんていいものなんでしょうか。
普通の日常が愛せるってなんて幸せなんでしょうか。
当たり前の日々が少し色鮮やかになって、勇気がみなぎっていく希望に満ち溢れた作品。何度噛んでも味が無くならないガムみたいな映画。
松居大悟監督、めちゃくちゃいい人でした!
話面白いし、話し方上手いし、爽やかイケメンだし、ゲスさのない素直な人でファンになりました。昔は舞台挨拶があった場所でよく映画を見ていたみたいです。ちゃんと買いましたよ、Tシャツとパンフレット。ちょっとお高かったけど悔いなし!本当に貴重な時間をありがとうございました〜!!
誕生日。朝焼け。だから、ちょっとだけ感傷に浸ってみたりする。
ジム・ジャームッシュのナイト・オン・ザ・プラネットに触発された物語。ウィノア・ライダーのロサンゼルス編はもとより、ヘルシンキ編(不幸のその日の客)だったり、ジャームッシュ繋がりの永瀬正敏がパターソン的にベンチに座ってたりしてまして。フフフってなるw
ゆったりとした進行で、誕生日を「年めくり」で巻き戻して行くと言う構成。115分の長さは全く感じません。
物語りの軸は恋愛。背景に世相らしい世相も思想らしい思想も無し。ジャームッシュ偏愛脚本で、サクサクと場面場面をこなして行きながら、登場する人物の人物像と関係性、その時に置かれている環境を描き出します。
コレがですね。舌足らずなんですよ、脚本としては、多分。松居大悟監督って、もっと「濃い」印象だったので意外だった。何にしても、その舌足らずに持って来て、このコンビ。伊藤沙莉と池松壮亮と言う、子役から成人した2人が演技で補完してる訳で。
「夢を追い掛ける男」と「愛と現実に折り合いを付けようとする女」。地に足が着いてる女の子役が伊藤沙莉にドンピシャなのと、優しく恋愛には受け身な男が池松壮亮にも合い過ぎ。
ここ数年の東京テアトルでは、コレが一番好きかも。
ちょっと思い出しただけの女。夢を捨てきれずに折り合いの付け方も見つからない男。ビターで塩っぱい夜明けが、コレまたナイト・オン・ザ・プラネットでニヤってなった。
良かった。かなり。
ずっと忘れてただけ
松居大悟監督がロックバンド「クリープハイプ」の尾崎世界観が
自身のオールタイムベストに挙げる、
ジム・ジャームッシュ監督の代表作のひとつ
「ナイト・オン・ザ・プラネット」
に着想を得て書き上げた新曲「Night on the Planet」
に触発され書き上げたオリジナル脚本。
今をときめく池松壮亮と伊藤沙莉主演で映画化。
初めてのオリジナルラブストーリー……
らしい。
名作「ナイト・オン・ザ・プラネット」
って聞いたら気になるでしょ!
そして思わせぶりな映画タイトル。
この手のふんわりした映画… 大好物です!
派手な演出のない眈々とした流れで
過去の日々が目の前を過ぎて行く。
ぼ〜っとしながら観てられる。
それがいい。
この二人の声は魅力的だ。
記憶に残る声だ。
思わず笑ってしまった場面。
まさかの床屋のシーン。
篠原篤出てるとは。なんか嬉しかった。
母親とのやりとり超ウケた。方言丸出しやん!笑
笑いは重要だ。
ラスト静かな朝、陽が昇る朝焼け空をバックにタイトルがドン。
「ちょっと思い出しただけ」
ちょっとどころではなかったけどね。
それにしても
「ナイト・オン・ザ・プラネット」ごっこ。
思わずニヤニヤ。
私もこんなことしてみたかったな。
めっちゃ楽しそうやん。
この二人がとても羨ましく思えた。
素敵な時間。いい思い出。
あとからじわじわ切なくなった。
あ〜あ。
恋がしたい…
7月26日に起きた私たちの出来事
1 一組の若い男女の出合いから別れ、そしてその後の姿を技巧的な手法で描いたある恋愛の記録。
2 映画は、二人の今から始まる。女性はタクシー運転手。男は元ダンサーで舞台の照明担当。女性が乗務中、偶然に男を見かけ、かつての思い出が湧き出るように、映画は時間軸を逆に辿っていく。
回想場面では、二人の関係の移り変わりや周囲の人との出来事が点描される。
出会いのときのワクワク感や恋愛感情がマシマシになるときの幸福感がよく出ていた。夢の中で待ち合わせしようとじゃれながら眠りにつく二人。
4 転機になるのは男の怪我。踊れなくなることの絶望感と焦燥から彼女から距離を置く男。面倒を見てあげるから身を任せてという女。上手く行ってないことが、女の乗務中のイライラから解る。二人は別れ、その後別々の人生を歩んでいく。あの当時の思い出は消えることはなく、ふとした契機にちょっと思い出す。それでも過去に引きずることなく前に進んでいく。
4 松居は、 特定の日を経年的に遡りなが ら、小出しに場面を示し謎を少しずつ解いていく演出により、観客を引き込んでいった。また、幸せの象徴としてケ−キや髪留めの小道具を効果的に使い、男が行う朝のルーチンの描写の違いにより彼の身に起きた事柄を示した。タクシーから別れ際の告白シーンや高円寺の商店街での移動シ−ン、屋上での花火など夜のシ−ンに印象的な場面を創っていた。
5 池松は舞踏家の役柄になりきり、劇中の経年に応じた体造りやぶっきらぼうにも聴こえる台詞回しなど役者をしていた。伊藤は、ちんまりした制服姿と衝動的な行動が愛おしい。ストーリーとは関係はないがマスター役の國村と過去を引きずった男を体現した永瀬はご苦労であった。
誰かにとっての○月○日。
誰にだって1年の中で大切な1日がある。壁掛けのデジタル時計がまた同じ日を示している。照夫と葉が共に過ごした数年間を7月26日毎に遡ってゆくという構成。
誰もいないステージで踊り出した照明さん。それをこっそり見つめる女性タクシードライバー。ベンチで妻を待ち続ける男性。猫が見つけた誰かのバレッタ。バラバラだった物語が回想する度に繋がってゆく。時系列も工夫されてるから分かりやすい。ま、普通のラブストーリーなんですけど、結論ありきで逆走する面白さはあったし、ラストも良かった。それぞれの日常の中にある大切な1日。ぼんやり見つめる空はきっとあの時の7月26日と繋がっている。そう。全てはちょっと思い出しただけ。あ~絶妙過ぎる。
主演の2人はもちろんのこと、高岡早紀に成田凌、永瀬正敏ととにかく豪華なんですけど、今作はなんと言ってもニューヨーク屋敷が抜群にいい味出してた。
どうせなら屋敷や無くて畠中にせんかい‼️とゆう思い込みの話‼️❓
キャスティングが絶妙です。
本当はダンサーが女、でタクシードライバーが男のところ、イトウサリなんで逆転させたそうです。
イトウサリ、主役でも存在感が抜群です。
微妙な演技ができるのは、素晴らしい、枯れてるようで情熱的、落ち着いているようで短絡的。
池松に相対して引け目がないのは名女優の証だと思います。
できれば、ニューヨークの屋敷ではなく、兄の相方の畠中が旦那だとなおよろしい、好みの問題ですが。
なかなかの
佳作映画
是非
微妙
前半を重苦しく、いつの間にか話がさかのぼって、楽しかった頃、いろいろな伏線と工夫が見られる。
淡々と話を進めても二人の主演の力量を考えると、花束みたいな恋をした みたいにストレートに作ったほうが良かったかも。
構成も役者たちの力量もバランス良く、余韻の残る映画
主人公の誕生日、という限定された1日に焦点を絞って、あるカップルの恋愛の軌跡を時系列を遡って辿る。
どこにでもいそうな登場人物、誰にでも共感されそうなエピソードの数々、と思わせてくれる、役者たちの自然な演技が終始素晴らしい。
主演2人は特に素晴らしく、池松壮亮のどこか頼りないけど母性をくすぐる様な佇まいと、伊藤沙莉の等身大のリアリティが、恋人同士のイチャイチャもすれ違いも、共感度100%で迫ってくる。
伊藤沙莉の笑い声は映画に生命力を与えてる。
ちょっと思い出しただけ、というタイトルが、最後にストンと心に落ちる。
余韻のある良い映画でした。
「ボクたちは」?
伊藤沙莉、だんだん遡っていく構成、恋の思い出、等など、「ボクたちはみんな大人になれなかった」にあまりにも似すぎている。偶然なんだろうけど。他のキャストやスナックだったりその他の共通項も多い。
違っているのは、こちらは東京の風景よりももっと身近な光景にフォーカスしてること、松居大悟監督の前作「くれなずめ」同様に舞台の匂いを感じさせること。
焦点距離が近い分ハマる人にはハマるのだろうけど、ちょっと長いと感じてしまった…
伊藤沙莉はどちらも素晴らしかった。
愛しくて切ない恋愛をちょっと思い出すとき
現在から遡るかたちで少しずつ語られていく一組の男女の出会いと別れ。終始ナチュラルで、過剰な演出はなく音楽の差し込みも少ない。だからこそ胸に響き、主人公たちと一緒に想いを馳せることができます。
クリープハイプが奏でるエモくて切なくてイタくて愛しい世界観も相まって、静かだけど感情を揺さぶられる。
また、ここ最近多かった「あの頃を懐かしむ」系要素が無い。あえてシンプルにして余白をもたせ、良い意味で分かりにくさを残した演出に好感が持てましたし、とても雰囲気のある作品なっています。
色々好きなところはありますが、特にタクシーの運転手さん(伊藤さんではない方)の気遣いのシーンが印象に残りました。
一貫して何気ない日々の暮らしと機微が丁寧に重ねられていきますが、これによってラストシーンがとてもグッとくる。エンドロールでは、すごく好きだったけど上手くいかなかった恋愛を、ふと思い出す瞬間のなんともいえない感情を思い出していました。
心に染み渡る良い映画。また好きな作品が増えました。
ほんとにちょっとですか?
池松壮亮はやっぱりいいですね。
伊藤沙莉もいい。
「鳥貴、鳥貴、鳥貴・・・」
ボクたちはみんな大人になれなかった・・・より、好きな方の伊藤沙莉でした。
シネルーブル池袋にあの電動カレンダーが飾ってありました。日にちを遡ってゆくストーリーは切ないですね。
國村隼のオカマのマスターと公園のベンチの永瀬正敏(気がふれてしまったおじさん)はインパクトありすぎでしたが、ファンタジーのようなあやふやな世界に誘ってくれます。
成田凌は街の上での友情出演を思いだしました。
ミュージシャンのお兄ちゃんの役割もよかったです。どこかでお会いしたような。
夜のアーケードは下北沢?
赤羽や吉祥寺ではなかったぞ。
伊藤沙莉の声に魅かれてる。 4/27(水)再鑑賞。
映画の最後のほうで出会ったばかりの2人が夜の商店街で踊る場面。2人のシルエットがシャッターで揺れる。ありふれた場面なのに突然ジーンときて感動した。今まで見てきた2人の思い出に対してなんとなく感慨深い想いを抱いたという感じだ。まさに映画のタイトルどおりの『ちょっと思い出しただけ』。この後すぐ2021年の伊藤沙莉が舞台で踊る池松壮亮を見つめる顔が映るけど泣き顔ではない。やはり『ちょっと思い出しただけ』なのだろう。だけど何の感情もわかないわけではない。イロイロ思い出して感慨深いというのがピッタシだ。私としては伊藤沙莉さんに感情移入したというより、監督の思わくどおりに “まんまと誘導された” と言う感じだ。だけど別にイヤな感じはしない。すごくイイ映画を見た気分だ。伊藤沙莉さん主演の映画を見たのは初めてだけど代表作と言ってもいいのではないか?
◆ 「あんまり分からなかったけど去年 ジム・ジャームッシュ特集を背伸びして見たのが役立った。」と最初は思ったけど、もし見てなくても『ちょっと思い出しただけ』を見たときの私の感動は変わらなかっただろうと思い直した。 “整備工になりたいから映画スターになる誘いを断る話” や ”ヘルシンキの酔っぱらい3人組の話“を知らなくても関係ない。私はそれらを2人の思い出の場面として見たから、もし私が見てない映画を元にしていても問題はない。
永瀬正敏さんは去年のジム特集で知った、ナーイス 👍️。
成田凌さん笑えた。
◆私は2度見たのですが、1回目は2021年から1年ずつさかのぼること、そして各年も7/26 一日しか描かれてないことをテルオが足を引きずってる場面まで気付かなかったオタンコナスです ♪ヽ(´▽`)/ 。 気が付くの遅すぎ。
《追記》 4/27(水)
今作とラストが同じ作品 : 『 ララランド』(2017) 『 カフェ ソサエティ 』(2017) 『ローマの休日』 (1954,2017午前10時)
2017(平29)この順番で見た ( 『ローマ』 は以前に見てるが2017年はこの順番)
『カフェ ソサエティ』 のラストを見たとき、 『ララランド』 のラストと同じだと思った。 どちらもラストで感動した。 だけど『カフェ ソサエティ』のほうが、映画としての完成度が高く、出来が良いと思った。(ムダがないという意味)。 ウッディ・アレンだから当然。
最後に 以前に何度も見てる 『ローマの休日』 のラストシーンでひっくり返って驚いた。『ラララ』 『カフェ』と同じではないか。 60年以上昔から同じことやってるんだ。
以前、シェイクスピアでアイデアは出尽くしていると聞いたことがある。 こういう事なんだなと思った。 シェイクスピアだって、ギリシャ・ローマ時代にアイデアは出尽くしていると思って悩んだのではないかと考えた (根拠はない)。
映画をたくさん見ている人がよく、 「目新しさがない」 「既視感がある」 と言ってるのは、たくさんの映画を見てしまったことによる○○なのだ。 ( ○○に入る言葉が思いつかない。 2文字とは限らない )。 多くの映画を見て感動してきたから、既視感があって新しい映画に感動出来なくなるとは喜劇だ。 映画をたくさん見てしまうのも良し悪しだ。 アニメはあまり見ないけど、アニメのレビューに、 「目新しさがない」 「既視感がある」 というのが多い気がする。
2021/2/11(金) A
. 2/16(水) A
. 4/27(水) ⛅ 吉 アップリンク
翌日目が覚めてもまだ感銘を受けていた
久々に邦画って面白いと思った作品。
いちゃいちゃとは違う、どこで何をしても楽しそうなカップルの人間性がとても際立っていて、不思議と羨ましいなどの感情は持たずただただ笑みがこぼれた。
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