劇場公開日 2022年2月11日

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「生き方の処方箋」ちょっと思い出しただけ makotoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 生き方の処方箋

2025年11月15日
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杉咲花主演の「ミーツ・ザ・ワールド」を何となく鑑賞したら、私の心に響いた。
多様性や個人の自由を謳う世の中になったのに、何故か違和感ばかり感じてしまう。
多様性を杓子定規的な解釈している感が否めないのだ。
人によっての解釈の違いはあれど、多様性は共存であると思う。
「多様性」という言葉が独り歩きしてしまい、枠に嵌めるのは、差別的と感じていた。
そんな思いのなか鑑賞した、「ミーツ・ザ・ワールド」は「多様性」が異端な事ではなく描かれている、優しい「共存」の作品であった。

「ミーツ・ザ・ワールド」鑑賞後の後日、松居大悟監督の「ちょっと思い出しただけ」をアマゾンプライムで偶然鑑賞した。
タクシードライバーの葉(伊藤沙莉)を主軸に、かつての恋人である照生(池松壮亮)との思い出を、時間軸により進行していくドラマである。
個人的には女性は過去を思い出し、感傷的にはならないで、思い出をアップデートしない。
男は永遠に過去を想い出し、新たにアップデートする。
ステレオタイプ的と揶揄されるかもしれないが、
そんな男女の違いを私は時折、感じる。
BARのマスターの國村隼。抜群の存在感であると同様に、ラストに存在の意味を知る。
この監督の作品の世界観は寛容であり、言葉の定義に絡まらず、雁字搦めにならない。
そんな人々の行き交う
「ちょっと思い出しただけ」
人生に行き詰まりを感じた時、処方してくれるかもしれない。

makoto
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