劇場公開日 2022年2月11日

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「数少ない過去を感傷suru事しかできない 残念な行き遅れ叔母さんの映画」ちょっと思い出しただけ YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0数少ない過去を感傷suru事しかできない 残念な行き遅れ叔母さんの映画

2022年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

友人に誘われ、予習なしで いきなり鑑賞しました。
シナリオでの主人公をひとりに 絞れば、もっと緻密で、繊細な時事を入れられると思うのだが、物語がふたり進行なので、1つ1つの出来事を掘り下げる事が出来ずに、散漫になっている。

角役者の棒読みセリフが多く、
台詞の立ち方とか、とにかく演出が雑。
すべての役者のすべての演技が地に着かずに浮いていた。
会議室で、何度か 本の読み合わせをして、各自が各セリフとキヤラクターの性格を確実に自分のものにしてから、撮影を開始した方が良かったでしょう。

たまに 日めくりデジタルカレンダー を映してくれるのだが、いちいち日付を覚えていられないので、時系列確認には不適。
紙カレンダーを使用した方が判りやすかったでしょう。
それよりも、時系列を最初から進めていく直球で勝負し、その間のふたりの"変化"を鑑賞者に感じさせるべき映画主題が、過去へすすむ時間逆行をしたことで、映画の本質を見失ってしまっている。

名優永瀬正敏さんや店「とまり木」の國村隼さんの取ってつけたような扱いは粗末で
脚本には無理があった。

「追いかけてこないのかな・・・」心の中を セリフに起こしたら、映画の質は3つ落ちる。
監督に併せて。脚本家も超3流 よく構成を整理した方が良かったでしょう。

それに引き換えに、撮影と照明、録音はきちんと仕事をしていた事は救いだ。

本作が好きな人は「「花束みたいな恋をした」」が好きだと思う。

YAS!