「誰かにとっての○月○日。」ちょっと思い出しただけ はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
誰かにとっての○月○日。
誰にだって1年の中で大切な1日がある。壁掛けのデジタル時計がまた同じ日を示している。照夫と葉が共に過ごした数年間を7月26日毎に遡ってゆくという構成。
誰もいないステージで踊り出した照明さん。それをこっそり見つめる女性タクシードライバー。ベンチで妻を待ち続ける男性。猫が見つけた誰かのバレッタ。バラバラだった物語が回想する度に繋がってゆく。時系列も工夫されてるから分かりやすい。ま、普通のラブストーリーなんですけど、結論ありきで逆走する面白さはあったし、ラストも良かった。それぞれの日常の中にある大切な1日。ぼんやり見つめる空はきっとあの時の7月26日と繋がっている。そう。全てはちょっと思い出しただけ。あ~絶妙過ぎる。
主演の2人はもちろんのこと、高岡早紀に成田凌、永瀬正敏ととにかく豪華なんですけど、今作はなんと言ってもニューヨーク屋敷が抜群にいい味出してた。
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