「構成も役者たちの力量もバランス良く、余韻の残る映画」ちょっと思い出しただけ shihoさんの映画レビュー(感想・評価)
構成も役者たちの力量もバランス良く、余韻の残る映画
主人公の誕生日、という限定された1日に焦点を絞って、あるカップルの恋愛の軌跡を時系列を遡って辿る。
どこにでもいそうな登場人物、誰にでも共感されそうなエピソードの数々、と思わせてくれる、役者たちの自然な演技が終始素晴らしい。
主演2人は特に素晴らしく、池松壮亮のどこか頼りないけど母性をくすぐる様な佇まいと、伊藤沙莉の等身大のリアリティが、恋人同士のイチャイチャもすれ違いも、共感度100%で迫ってくる。
伊藤沙莉の笑い声は映画に生命力を与えてる。
ちょっと思い出しただけ、というタイトルが、最後にストンと心に落ちる。
余韻のある良い映画でした。
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