「伊藤沙莉の声に魅かれてる。 4/27(水)再鑑賞。」ちょっと思い出しただけ 風の又三郎さんの映画レビュー(感想・評価)
伊藤沙莉の声に魅かれてる。 4/27(水)再鑑賞。
映画の最後のほうで出会ったばかりの2人が夜の商店街で踊る場面。2人のシルエットがシャッターで揺れる。ありふれた場面なのに突然ジーンときて感動した。今まで見てきた2人の思い出に対してなんとなく感慨深い想いを抱いたという感じだ。まさに映画のタイトルどおりの『ちょっと思い出しただけ』。この後すぐ2021年の伊藤沙莉が舞台で踊る池松壮亮を見つめる顔が映るけど泣き顔ではない。やはり『ちょっと思い出しただけ』なのだろう。だけど何の感情もわかないわけではない。イロイロ思い出して感慨深いというのがピッタシだ。私としては伊藤沙莉さんに感情移入したというより、監督の思わくどおりに “まんまと誘導された” と言う感じだ。だけど別にイヤな感じはしない。すごくイイ映画を見た気分だ。伊藤沙莉さん主演の映画を見たのは初めてだけど代表作と言ってもいいのではないか?
◆ 「あんまり分からなかったけど去年 ジム・ジャームッシュ特集を背伸びして見たのが役立った。」と最初は思ったけど、もし見てなくても『ちょっと思い出しただけ』を見たときの私の感動は変わらなかっただろうと思い直した。 “整備工になりたいから映画スターになる誘いを断る話” や ”ヘルシンキの酔っぱらい3人組の話“を知らなくても関係ない。私はそれらを2人の思い出の場面として見たから、もし私が見てない映画を元にしていても問題はない。
永瀬正敏さんは去年のジム特集で知った、ナーイス 👍️。
成田凌さん笑えた。
◆私は2度見たのですが、1回目は2021年から1年ずつさかのぼること、そして各年も7/26 一日しか描かれてないことをテルオが足を引きずってる場面まで気付かなかったオタンコナスです ♪ヽ(´▽`)/ 。 気が付くの遅すぎ。
《追記》 4/27(水)
今作とラストが同じ作品 : 『 ララランド』(2017) 『 カフェ ソサエティ 』(2017) 『ローマの休日』 (1954,2017午前10時)
2017(平29)この順番で見た ( 『ローマ』 は以前に見てるが2017年はこの順番)
『カフェ ソサエティ』 のラストを見たとき、 『ララランド』 のラストと同じだと思った。 どちらもラストで感動した。 だけど『カフェ ソサエティ』のほうが、映画としての完成度が高く、出来が良いと思った。(ムダがないという意味)。 ウッディ・アレンだから当然。
最後に 以前に何度も見てる 『ローマの休日』 のラストシーンでひっくり返って驚いた。『ラララ』 『カフェ』と同じではないか。 60年以上昔から同じことやってるんだ。
以前、シェイクスピアでアイデアは出尽くしていると聞いたことがある。 こういう事なんだなと思った。 シェイクスピアだって、ギリシャ・ローマ時代にアイデアは出尽くしていると思って悩んだのではないかと考えた (根拠はない)。
映画をたくさん見ている人がよく、 「目新しさがない」 「既視感がある」 と言ってるのは、たくさんの映画を見てしまったことによる○○なのだ。 ( ○○に入る言葉が思いつかない。 2文字とは限らない )。 多くの映画を見て感動してきたから、既視感があって新しい映画に感動出来なくなるとは喜劇だ。 映画をたくさん見てしまうのも良し悪しだ。 アニメはあまり見ないけど、アニメのレビューに、 「目新しさがない」 「既視感がある」 というのが多い気がする。
2021/2/11(金) A
. 2/16(水) A
. 4/27(水) ⛅ 吉 アップリンク