劇場公開日 2022年2月11日

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「誰にでもありそうな話を鮮やかに甘酸っぱく」ちょっと思い出しただけ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5誰にでもありそうな話を鮮やかに甘酸っぱく

2022年2月16日
PCから投稿

心地よいが、背中が痒くもあった。

若いころに大恋愛をした相手とはうまくいかず、些細な心のすれ違いで別れ
そして、今の暮らしの中で、ふと過ぎ去った日々を思い出すことがある。
付き合い始めたときのこと、一緒で幸せだったこと、別れたときのこと…甘酸っぱく、痛みも伴って切なくなる。

なんて、よくある話なのだが、裏を返すと普遍性があって、共感を得やすいってことでもあり、だからこそフィルムに落とし込むのは難しい。
日常の何気ない会話を軸に展開するので、眠くなりそうな一歩手前。
それを、最後まで「誰にでもあるある」と思わせる作りには唸りました。

時系列どおりではなく、どんどん過去に遡って思い出していくスタイルに、少々戸惑う人もいるのでは?と思いつつ、これが「痛い思い出」が「いい思い出」に変わっていくことの追体験のような気もしました。

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コージィ日本犬