「もうそこにいなくても、生きる希望を与えてくれる人がいる」ちょっと思い出しただけ Koheiさんの映画レビュー(感想・評価)
もうそこにいなくても、生きる希望を与えてくれる人がいる
「良い映画」とはどんな映画か。「もう一度見たくなる」映画だと私は思う。それは、もう一度見たときに「さらにもう一度見たくなる」ということだろう。私は、今作をまだ一回しか見ていないが、また見に行きたいと思う。男女二人の6年間のいろいろなシーンが鮮明に目に浮かんでくる。クリープハイプ「ナイトオンザプラネット」に着想を得た脚本だから当然なのだが、曲と映像とが調和していて、余韻でじんときている。あの世界に生きている人たちは、決して浮世離れしていない、ごく身近にいてもおかしくないような姿をしている。人生良いことばかりではなく、悲しいことや辛いことの方が多いくらいだろう。「それでも生きていこう」と思えるのは、それぞれにかけがえのない誰かの存在があるからだろう。たとえ、もういなくなっても、心の中で互いの背中を押しているのではないかと思うのは、楽観的すぎるだろうか。
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momokichiさんのコメント
2022年4月17日
「それでも生きていこう」と思えるのは、それぞれにかけがえのない誰かの存在があるからだろう。たとえ、もういなくなっても、心の中で互いの背中を押している
そう思います。 素敵な表現!