「歌をもとにしたイメージ映像。」ちょっと思い出しただけ caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
歌をもとにしたイメージ映像。
冒頭はラストシーンから始まる。そして、時間は出会いの日まで徐々にさかのぼり、最後はラストシーンへと戻る。
出会いの日とラストシーンが、主人公、照生の誕生日の7月27日、時間をさかのぼっていくシーンはすべて、その1日前の7月26日の設定だ。
歌のようなストーリー性のないものを原作にすると、たいていの場合、イメージ映像的になる。
この映画も、そのパターンと言えるだろう。
イチャつくのはいいが、ストーリーは一向に進まず、徐々に集中力がきれてくる。
背景を持たない配役の語るセリフは、声としては認識されるが、特に意味を持たない。
高円寺の商店街に座りアコギで唄う男の前で、照生と葉が踊りだしたあたりで、もういいかなという感じになるが、その後、“冒頭のラストシーン“に戻り、程なくエンドロールをむかえる。
クリープハイプさんの曲だけで2時間はもたない。
池袋から恵比寿あたりまでの山手線沿線と横浜を舞台にした低予算映画ともいえるので、この程度でいいのかもしれない。
成田凌が、いつもの調子で出てくる。高岡早紀さん、そこにいますか。劇場でご覧ください。
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