劇場公開日 2022年11月11日

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土を喰らう十二ヵ月のレビュー・感想・評価

全121件中、41~60件目を表示

3.5門前の小僧習わぬ経を読む

2022年12月1日
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鑑賞方法:映画館

この作品が水上勉のエッセイが原作という理由だけで観に行きましたが、中々興味深い作品でした。 私の中での水上勉という存在は、高校時代(半世紀前)に日本映画の名作を見漁っていた頃の名作映画の原作家という印象が強く、それで原作も釣られて読み好きになった作家さんでした。 その水上さんが一時期でもこういう生活をしていた事に驚きましたが、大正・昭和前期生まれの人ってこういう根本的強さをまだ持った人が多くいたような気がします。 更に、少年時代の禅寺での修行によって“三つ子の魂百まで”ではないが、そこで習った“生きる”ことの原点を身に付けていた人だからこその達観なのでしょう。 私らの様な昭和中期以降生まれの人間には環境が揃わないと中々出来ない様な自給自足生活で、個人的には非常に羨ましかったです。 ただ、同じエッセイが原作の作品だと『日々是好日』の方が映画自体の面白さは感じたな。 人は達観した人生より、自分に近い未熟(不完全)からの成長の方が見たいですからね。

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シューテツ

3.5土を喰らう 旬の膳の映画

2022年11月30日
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水上勉の晩年に書かれた生活と旬の料理のエッセイ、を原作にし中江裕司監督と料理家土井善晴氏が脚本にしたフィクション 原作はずっと昔に読んだ記憶があるけれど、歳の離れた恋人で編集者の真知子(松たか子)とやり取りする物語は記憶にありません。  自然の光の中の撮影が美しく、旬の素材が土から芽吹く存在感が素晴らしい。  ちょっと暗い家の台所。昔あった土間にタイルの洗い場が懐かしい。自給自足の生活には土を流せる洗い場は必須。  とにかく旬のものを損うことなく食す膳がこの映画の魅力。  土に根ざした生活、自分のありのままに生きているツトム(沢田研二)は全てに達観している様に見える。 恋人?という設定の真知子を旬の美味いもの、本当の精進料理でもてなし自分の皿のものまで与える。 それを美味しそうに食べる真知子の姿にご満悦。 時にはマチコ、マチコと呼び手伝わせる。 自分との距離感がパートナー(伴侶)というよりも 愛犬のサンショとかぶって見える。 人恋しさもありマチコと共に生活するも家族ではなく、ただ時を過ごしているように見える。  ツトム自身が倒れ自分の健康が損なわれてからは 「独りで生まれて独りで死んでいく」と言う、このくだり。  世捨て人の義母の葬儀を取り仕切り、 やはり人は人と生きていることを感じたはずなのに…  迷惑をかけたくないという思いもあるだろうけれど ちょっと最後が独善的に見えた。 「昔の人は旨いもん食ってたんだなあ」と言う火野正平が素直。 旬の料理で日本酒が飲みたくなる。

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gomako1933

4.0贅沢の極み

2022年11月30日
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四季の移ろいと旬の物はなんと贅沢なものだろうか もちろんそれだけの苦労はかかるわけだけれど、こんな生活が送れるなら悪くはないか 生きるという事は動く事、だから腹が減るし腹が減るから飯を食う 飯を食うとはすなわち生きる事で生きる事は死ぬ事 毎日死と隣り合わせだからこそ美味しくご飯を食べたいものだ

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moto

4.0地に足のついた、土の匂いのする映画

2022年11月29日
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生命が今まさにそこにあり、強くあり儚くもあり、といった情感に溢れていました。 丁寧に四季を追った美しい画も素晴らしい。 観終わってお腹がすいていたけれど、ちょっとメニューに妥協は出来ず(笑) 一つ、観た方にご意見お聞きしたいんですが、松たか子さんの手皿の所作って演出上の狙いなんでしょうかね? あと犬が! 犬がもう可愛くて可愛くて。いいお芝居してます。ロケハン中についてきた、白馬在住の犬、だそうです。

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こぐま

4.0最愛の妻を13年前に喪い、長野の古民家で一匹の犬一匹と暮らす作家の...

2022年11月29日
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鑑賞方法:映画館
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りゃんひさ

4.0良い!

2022年11月27日
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鑑賞方法:映画館

日本の原風景の一環を垣間見た良い映画であったと思います。 沢田研二が沢田研二に見えなくと良かった。役になっていました。 エンディングの歌も良かった!!

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taiyasan

3.0適度に運動して‼️❓まともなものを喰い‼️❓それなりに恋をしたら‼️❓

2022年11月26日
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沢田研二の風評が傲慢であるとか聞いていたけど、どうだろうか。 彼の歌とお経を聴いたら、彼は良い人だと信じることにした。 美味しそうな料理やお漬物、でも、私には厳しすぎる自然。 彼と松たか子を見てると、加藤茶さんが性生活してるのだろうか、などと、余計な心配などする、ほんと余計だ。 たまたまロケ地と今見たブラタモリが同じだ、笑える。 良い自然なんだろう、自然に乾杯、鶴瓶か? 土井さんの料理を是非食べたいものだ、親父の土井勝のことだが。 映画館は沢田研二のファンばかりでした、空いてるのに後ろの席を取り私の席を蹴る不思議なおばさんは余計でした。

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アサシン5

4.5土と植物と生と死が食によって繋がっている。 季節ごとの主人公のモノ...

2022年11月26日
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泣ける

笑える

怖い

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LS

4.0五感で感じる映画

2022年11月25日
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Panda

4.0ジュリーにオファーしてくださってありがとう

2022年11月25日
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知的

幸せ

正直言ってキネマは不満だった、納得いかなかったので、これがあって、ほんとに良かった。よくぞジュリーにオファーしてくださった。 マチコが車でやってきた長野の家では、ツトムが炊飯器ではなくかまどでご飯炊いて、蛍光灯ではなくランプを灯りにして、ストーブではなく囲炉裏で暖をとってる。時代はいつ?w 電話が使えるんだから電気は来てるのに。 食事も同じ、肉も魚も卵も食べない冷蔵庫の要らない暮らし。時代は関係ない、自分がどう生きるか。 拘り強い。芸術家だ、言っちゃ何だが偏屈だ。 いやー。ぴったりじゃないですかw 雪深い長野であんな大きな窓のある家が囲炉裏でどれだけ暖まるか。冬は寒いのが当たり前なんですね。抗わない。 弟夫婦は普通の人だ。拘りなさそう。肉も魚もしっかり食べてそう。姑やツトムを同類の偏屈だと思ってそう。だから姑と折り合い悪い。 姑が亡くなって。姑と同じように独り暮らしてたツトムは独り暮らしをやめようとする。気持ちはわかる。いつ自分だって姑みたいになるか。一方で、ツトムは奥様を亡くしてる。亡くなった時、奥様には自分がいた。『いた』けど亡くなって、ツトムはきっと無力感でいっぱいだっただろう。ずっと遺骨を手放せない。姑と奥様の何が違うのか。きっと考える。 以前、人間が生きてれば老いるのが当たり前で、枯れて朽ちていくのが美しいんだとインタビューに答えてらしたジュリー。煩悩の塊みたいな芸能界にあって、お坊様みたいなことをいう人だと思ってたらぴったりの役が来たw まるでこの映画のために作ったかのような96年の『いつか君は』を主題歌にしたと発表されてから今日まで何度リピしたことか。

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串団子

3.5食と生き方、そして死に方。

2022年11月25日
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鑑賞方法:映画館

沢田研二が演技をしてるのをあまり見てません。 かなり昔ビールのCMで自然でいい感だったのと、 魔界転生は、、あれは人間じゃなかったな、、、決して優れているとは思わないんですが、独特の抜け感というか、自然な感じが素敵だなと思う人です。 嫌な感じの西田が新鮮。 壇ふみは佇まいが素敵すぎる。 松たか子は前半もっさり後半仏頂面、主人公に人生振り回される可哀想な役回りであったが的役であった。 話は精進料理と自然の中でつつましく生きる作家の話し。個人的には俗な部分である彼女との関係なんかもっと掘り込んでも映画として面白かったと思うんだけど、あえて触れてない。 ある意味身勝手な作家の食と終活を描いただけの話しなんだけど四季を愛で、その恵みをいただく生きかたは日本人にはビンビン来る。 どの料理も美味そうで身体に良さそう! しかしまあ、そんな生活していても病気にはなるし、いずれは死ぬんだなと、、だったらジャンクフードにまみれ飽食して死ぬのも対極として有りだな、、などと色々思うことあり。 身も心も洗われる様な映画だった。

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masayasama

3.5ひとことReview!

2022年11月24日
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泣ける

知的

幸せ

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極東新天地

3.5美味しそうなお料理と日々の移ろいを眺める時間。

2022年11月24日
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ゆめ

4.0いろいろ考えさせられ、誰かと語りたくなる映画です

2022年11月24日
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CMではスルーしてしまう映画、評判が高くて鑑賞。 信州の美しい大地と空、季節。そして土井善晴さん本格参画の気品漂う美味しそうな料理が人の生命と自然の関りの機微を24節気のスコープとともに繊細に描く非常に行間が多い深い物語。 エンドロール後いろいろ考えさせられ、誰かと語りたくなる映画です。

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masayoshi/uchida

4.0自然を喰らい生と死を見つめる

2022年11月23日
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豊かな自然が美しく、精進料理が美味しそう。 どこか世捨て人のように見えるがちゃっかり年下の彼女がいる。 日々の忙しさに追われている身からしたら、憧れるし落ち着く落ち着く。 その中でもしっかりと生と死について向き合い、また生きる。力強さを貰えた。

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いたかわ

4.5「生きることは喰らうこと」

2022年11月23日
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「生きることは喰らうこと」。 自然なかで自然に感謝して生きるという、現代では難しくなった昔のような生活を長野で体現している作家を主人公とした水上勉さんの作品を原作にした作品。 私のような効率化自体を目的化してしまっているような生活とは真反対のような生活であり、とてもすごいなと思いました。毎回の食事を丁寧に手作りし、それに使う食材も自分で調達して。 出てくる料理がどれも本当に美味しそうで、映画の題名通り12ヶ月の四季の移ろいがとても美しく表現されていました。 経済的には豊かではなかったとしても、「食」という軸となるものを勉さんはしっかりと持っていて自分の道をしっかりとゆく素晴らしい生活をされているなと感じました。 また、松たか子さん演じる恋人との関係や、そのお婆さんや地域の人達との関係も温かくていいなぁと思いました。

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波風龍雄

4.0ふたりの関係が料理を共に喰らうだけでなく、具体的にどんな愛し合う関係だったのか、突っ込みが足りない気がしました。

2022年11月22日
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流山の小地蔵

3.5画面から伝わる美味しさと犬の可愛さ

2022年11月21日
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ほんわか田舎の暮らしに、土井善晴さんによるたしかな料理…… 『孤独のグルメ』『きのう何食べた』に通じる、画面から伝わる美味しさ。 さらに素晴らしいものが画面に。 沢田研二の演じる主人公ツトムの、愛犬「さんしょ」。 ああ、さんしょの頭をグリグリ撫でたいっ! 雑種っぽい、一見無愛想なツンデレっぷりがたまりません。 あと、気の弱い義弟を演じた尾美としのりが、演技として犬だったので可愛かったです。 映画としてみると、人物関係のうち恋愛部分の描写が少々希薄なのが惜しかった。 ただ、作品の主眼は「(老境の)生き方」だろうから、これでいいのかも。

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コージィ日本犬

4.0よかったです

2022年11月20日
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私が60代のジュリー世代だからなのか、ジュリーのキャラが強すぎる感がありますが全体的によかったです。

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kazu565

4.0こころ洗らわされる良い映画だ。

2022年11月20日
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 主演が沢田研二と知って鑑賞する気が起こらなかった。以前観た「シネマの神様」での彼の演技が酷く、その上コンサートで客の入りが悪くて、ドタキャンした件が引っ掛かっていたからだ。なんて傲慢な人だと思っていた。  映画評が高得点だったので、鑑賞してみた。感想はタイトルどおりだ。食べることは生きることに繋がる。性欲と食欲は人間の二大欲望だ。共に生と繋がっている。最後に朝食を前に、「いただきます」と手を合わせる終わる場面は、今日一日しっかり生きようと宣言させるようないい終わり方だ。

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いなかびと