「それでも人生は続き、また土を食み人は生きる」土を喰らう十二ヵ月 12shiho28さんの映画レビュー(感想・評価)
それでも人生は続き、また土を食み人は生きる
雪深い長野の山村を舞台に、畑と山で採れる食材を食して暮らす作家の、とある一年を描く
竹に吹く風、流れる雲、目を射るような雪の白、澄んだ水に映える芹の緑、土から這い出す亀の生命力
心が豊かな生活を送る主人公にも、生きる上では難題が降り掛かり、咀嚼しきれない重い塊もある
それでも人生は続き、また土を食み人は生きる
そんなしみじみとした気持ちになれる良作
あと、劇中で松たか子が「いい男ねぇ」と言うシーンがあるんだけど、畑で野菜を育て、山で山菜を摘み、米を研ぎ、梅を漬ける、そんな姿がいちいち様になる
素朴なストーリーの中に、ジュリーはスターだな、と圧倒的な存在感と華を感じさせる映画でもありました
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