「いい男ね~」土を喰らう十二ヵ月 jasmineさんの映画レビュー(感想・評価)
いい男ね~
「いい男ね~」
「せやろ」
ほんま思った。
沢田研二。
いい男やな~。
世代じゃないので、懐かしの映像で見るくらいだったが、
それでもあの色っぽいホクロをつけた沢田研二は知っている。
それから何年経ったんだろ。
沢田研二は太っていた。
小鼻のイボもでっかくなっていた。
それでも。
いい男やった。
ほんまにかっこエエヒトってのは
年とっても太ってもハゲても(ハゲてないけど)メディアに露出しなくなっても
ずっっっっとかっこ良いもんなんやなあと感心した。
んでもって、
歌声がまたいい!
めちゃくちゃ艶っぽい!!!
なんでー!あんな見た目なのに!!
もっと見たいぞ、沢田研二。
本作で沢田研二が料理したり、食べたりするのだが、
「あ、このヒト、やってるな」って感じがした。
やることの一つ一つが自然。
普通。
家事や雑事って、やりなれてなかったら「これでおかしくない?」という一瞬の躊躇、間が生まれるもの。
それが全くなかった。
お姑役のヒトはそれが垣間見えた。
沢田研二の手がまた良い。使ってんな~って手だった。
ただし、あんな食生活してるのになんでこんなに太ってんの?という疑問はご愛敬。
お葬式に来た町の女性たち、
児童劇団芝居、なんとかならんもんだったのかね・・・・・・・。
あれだけは残念だった・・・。
さて。
同日公開の「あちらにいる鬼」瀬戸内寂聴VS「土を喰らう十二ヵ月」沢田研二。
どちらに勝敗があがるのだろう。
公開初日に観た「あちらに」はがらがら。70代前半男性が5,6人。
公開から5日目の今日「土を喰らう」は70代後半女性でかなり賑わっていた。
意外。
沢田研二に軍配か。いや、水上勉か。
はたまた土井善晴か?
いい映画でした。
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