劇場公開日 2022年11月11日

「観賞後、野菜が食べたくなる邦画。 本年度ベスト。」土を喰らう十二ヵ月 イゲさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5観賞後、野菜が食べたくなる邦画。 本年度ベスト。

2022年11月13日
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鑑賞方法:映画館

食べ物をテーマにした作品と思いきや、結構奧が深いテーマだった感じ。

12歳でお寺を逃げ出し、信州の山奥で暮らす沢田研二さん演じるツトム。
ほぼ自給自足の生活をする中、作家業もして、松たか子さん演じる編集者の真知子が時々、都会からツトムに会いに行く展開。
ツトムが作る精進料理を美味しそうに食べる真知子。
真知子がかなり図々しい感じ(笑)
設定では恋人と言う事らしいけど、そんな雰囲気は一切無し。

山菜や根菜等を収穫して料理して食べるの繰り返し。
ツトムの野菜の収穫から下準備や調理の手際が良い。

全ての器が美しい。
器はツトムが自分で作っている事を臭わすシーンがあって陶芸家でも行けそう(笑)

ツトムは料理店でもやった方が良いのにと突っ込みたくなる(笑)

そんな中、義母の突然のある事件やツトム自身にもある事が襲い掛かって来る展開。

そこからツトムがある事に対する考えが変わって来た感じに考えさせられる。
先立たれた妻の遺骨を納骨出来ない場面等がツトムのある事に対する思いが伝わって来る感じ。

寝る前に「さようなら」と言いながら寝るシーンが意味深い。

観賞後、野菜が食べたくなり街を物色したけど、結局「野菜たっぷりチャンポン」を食す。
ちょっと映画と違う感じでした( ´∀`)

イゲ