劇場公開日 2021年10月22日

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「ストーリーとしてわかりにくいのが過ぎる…。」レジェンド・オブ・ホワイトウィッチ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ストーリーとしてわかりにくいのが過ぎる…。

2021年11月7日
PCから投稿

今年167本目(合計231本目)。

本映画はそもそも、多くの映画館で公開されているものではなく、シネマート系列(新宿・心斎橋)のアジア映画特集で取り上げられている映画です。そのため、料金も安め(料金体系が特殊)になっています。この事情なのか、映画館(シネマートさんでもどこでも)のポリシーとして「一般公開としては、一定水準に達していない」ことを認識した上で、料金を下げて「そういうコアなファンが来るアジア映画祭り」という形で開催しているのでは…と思います。

 映画の内容は武侠アクションものと言えば良いのでしょうか…。というかそれ以外書きようがないと思います。ストーリーというストーリーもあることはあるのですが、この武侠もの(小説など)を読んでいないと、わからない字幕が続出し(日本は漢字圏なのである程度類推はきいても、限界はある)、結局最後までわからないままストーリーが終わってしまう(理解するのも無理がある)というところに全部尽きてしまいます。

また例のごとく中国映画ですが字幕の日本語不足も結構多いので、かなりの部分を自分で補う必要があります(もっとも、それら補う必要があるのは、たいてい日中共通の漢字が大半)。実話ベースではないので、先週のように「地方でもいい加減な行政やってると本国につるし上げにしますよ」という趣旨のような、「政治的メッセージ」があるものは流れませんが(せいぜい、武侠がどうだの、武侠の技がどうだのという話が出る程度)、そこだけは救いなのかな…と思います。

とはいえ、日本で武侠映画を見る機会そのものも少ないですし(そもそも、中国・韓国に特化した映画館も、シネマート心斎橋さんくらい?)、「わかりにくい点は多いが、武侠映画の一つとして見る分」については楽しめますし、不穏当な表現などはありません。

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(減点0.8) 結局上記につきるのであり、字幕がないところなど含めて、かなり視聴者の知識を「借りる」映画になっています。日本ですからある程度知識はききますが、完全に利くわけでもありません。エンディングロールも日本語訳がなく何がどうなっているのかもよくわからず…(「不正コピーをしちゃだめよ」とかも全部漢字だが、それは何とか推測がつくが、そういう問題ではない)。

といっても、そういう事情の中で「特別枠」(アジア映画祭り)として特別料金枠として見に行くという前提においては、そこまで減点幅は小さくはないかな(支離滅裂がひどいとまでも言えない)というところです。
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yukispica