西成ゴローの四億円 死闘篇のレビュー・感想・評価
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『死闘編』に相応しいアクション。西成版『ジョン・ウィック』そして続編はあるのかな?
前作からの引き続きの鑑賞です。今回も長文の予感です。かなり面白かったから。
しょっぱなから財産ステータス30兆円以上の超大物が登場です。木下ほうかです。秘密結社テンキングス最高幹部・百鬼万里生(なきり まりお)。(へぇー“百鬼”と書いて"なきり"って読むんだ。静岡県磐田市あたり由来の姓らしいです)←どうでもいいことです
前作から登場のフィクサー・莫炉(奥田瑛二)の財産が5兆円以上ですから、その大物っぷりが伺えます。
「えつ、なんでまた木下さんなん?」と思ったのですが、ご本人のWikipediaの経歴を読むと、相当にデンジャラスな方のようですね。ガク((( ;゚Д゚)))ブル
過去ご出演作品一覧をざっと見ても、バイオレンス系作品が多いようです。こわいよぅ。ガク((( ;゚Д゚)))ブル
「なんでまた…」とか言ってすみませんでした。m(_ _;)m
前作に続きキレのあるアクションシーンは、やはりスカっとします。冴えないオッサンの逆転活劇が大好きですから。
このたびは、かなりえげつないバイオレンス描写から始まります。ワインボトルで、キャバ嬢の頭カチ割るとか。
今回はそこにコミカルな要素の数々も加わっています。これが結構笑えました。8時だョ!全員集合!とかw
そんなオープニングで、我が子の借金の形とはいえ、バニーガール姿で踊るおばちゃんたちの姿(決して美人ではないし、スタイルもよくない)に妙に(*´Д`)ハァハァしたんですね。←どんな性的嗜好やねん!
さらに!預貯金500兆ウォン以上の石橋蓮司までご登場!現在レートが1ウォン=約0.12円ですから60兆円以上も持ってはる計算になります。すごい悪党みたい。
調べてみると60兆円って、日本の税収や、トヨタの時価総額に匹敵する総資産です。あんまりだΣ(’◉⌓◉’)ガーン!
正体は韓国眞劉会会長のウー・ソンクー。相手の目を見ただけで、何でもかんでも全てお見通しの超能力を持つバケモノです。ラスボス臭プンプンです。
前回で、素性がさっぱりだったために書き洩らしていた"闇金姉妹"の過去も露わにされました。(姉の松子・徳竹未夏/妹の梅子・古川藍)
訳あり孤児の姉妹はそんなソンクーに幼いころから寵愛されている様子。そして、姉はどうやらゴローに恋している様子です。それは後に語るとして。
前作では、ハーレー、今作ではポルシェを走らせるゴロー。この度は所持金4千万円弱からのスタートです。元娘の治療費代も残り1億8275万531円となりました。←だから1円て!(スーパー玉出で買い物したお釣り分?)
今回はゴローのホームレス仲間・かねやん役で笹野高史も、泣かせる役どころでのご出演です。←なんか死亡フラグっぽい…
案の定、血を吐いて倒れてしまいます。かねやんだけでなく、大勢のホームレス仲間も同様の症状で次々と命を落としてしまいます。どうやら新型感染ウイルスの仕業らしいです。ここが今回のお話の重要設定みたい。
でも、あまり詰め込みすぎると、駄作になるケースが多いから心配です。
またもや記憶をひとつ取り戻したゴロー。彼の頭を撃って記憶喪失にさせた相手は、テンキングスの“ハゲ”ことゴルゴダ(加藤雅也)。さらにはそこに、まさかの同僚・日向が絡んでいるらしくて。
そして、謎のウイルスの正体が"ナギラウイルス"であること、それを作ったのは中国でないところまでゴローは突き止めていました。(なぜいきなり中国が絡むのかが謎)
再びフィクサーと対峙するゴロー。彼の息子を殺したのは自分ではなく、テンキングスの仕業であると伝えます。フィクサーも、テンキングスとは、何やら因縁がある様子です。
テンキングスは、ウイルスを国内に持ち込んだ犯人はゴローだと、濡れ衣を着せます。
西成にウイルスを蔓延させたのは、ゴローをあぶり出すためのテンキングスの仕業だと日向は察知していました。
さらに、前作でゴローの“一家惨殺事件”(無実)で殺されたはずのフィクサーの息子・修二が生きていたんですね。
またもや、さらになんですが、自分の家族を殺した真犯人は、自分自身が指示したテンキングスのゴルゴダだと彼は語ります。(ここのところの経緯がイマイチよくわかりませんでした)
物語が一気に混迷の度合いを深めていきます。私…アホなんで、ちょっとこんがらかってきました。
ただただテンキングス許すまじです。
ちょっといただけないのが、ゴルゴダの扱う銃が、デザートイーグルだったところ。
あんなバカでかい銃って、オーバースペックすぎて銃撃戦で扱いきれへんし。まぁ、見栄えはいいんですが。
でも、さすがに片手で連射とかないわー…
そんなことより、お話を追えよ!って話です。
ウイルスに感染させられた元嫁と娘の命を救うため、ゴローはテンキングスの強迫に屈して体内にナノ爆弾を埋め込まれそうになります。『ニューヨーク1997』的展開。このルートでも面白そう。
ところが、ここで日向が登場。驚くべきことにゴローの体内にはナギラウイルスの抗体があると告げます。
過去のナギラウイルス作戦で感染しながらも、生き延びたためのようです。
ここまでで、やっと中盤。またレビュー長くなりそう。(もうなってますって)
ゴローをテンキングスから逃すため、ゴルゴダに撃たれ犠牲となる日向。ここのガンアクションが、挿入歌と相まってすげーカッケーです。
ゴローの手から火を噴く拳銃(ベレッタ92)の排莢&落下の音まで、リアルに再現です。
ゴローを救うべく、闇金姉妹がウージー?とM16を乱射して加勢です。
(そんな詳しくないのに、無駄な銃器解説してすみません。ちょっと知ったかぶりで触れてみたかっただけ)
テンキングスからゴローを救った闇金姉妹。姉の松子がここで本当にかわいいんですよ。
借りの金を払うというゴローに(松子)「ほな2兆円払えや」→(ゴロー)「高すぎるやろー!」→(梅子)「高かないやろがいー!ガルルルルー!(๑`^´๑)」→(松子)「ほんなら…ウチの男になれや…(///ω///)」→(梅子)「ほわーっ!マジっすか!マジなんすか!Σ(oдΟ;)!!」
「アホなこと言わんといてな(^_^;」と、あしらうゴロー。「けど…アンタらには、えらい借りができてしもたからな。また何かあったら、いつでも言うてや」その言葉に頬を赤らめて微笑む松子が本当にかわいいんですよ。妹・梅子はその横で怪訝そうな表情(笑)ここ、照れるやら、笑えるやら、微笑ましいやらで、好きなシーンです。
えっ?と思ったのは石橋蓮司演ずるウー・ソンクー。てっきり敵対するラスボスになるのかと思っていたのに、結果的には闇金姉妹を通じてゴローを救う人物だったんですね。私、読みが浅い。日向も生きていたし。
フィクサーから、息子の修二を殺してくれと依頼されるゴロー。報酬は4億円。娘の手術代にドンピシャです。何もかも知っていたのかな?仕事を引き受けるゴロー。
「けど…ひとつ言うとくわ。今の俺はヒューミントのカラスやない。西成ゴローや」血塗られた過去に決着をつけるため、家族を守るために決意します。
ラストでのゴローとゴルゴダの最終決戦が見ごたえがあります。
ゴローが言う「お前、今日は完全に死んだな」(名台詞です。ふつーに生きている人が使うシーンなんて絶対にないんですが)
おふたりとも格闘技経験があるのかな?と思うほど、ポーズがいちいちキマっています。ゴルゴダの構えなんて、刃牙そのものでしたもん。
その最後は西部劇形式の決闘にのっとった抜き撃ちで決着がつくんですね。ゴルゴダに勝つゴロー。
「殺せや…」→「まぁ、ゆっくり死んでいけや」からのトドメ刺し。
そして標的の修二を撃つゴロー。「哀れで言うたら、お前も俺もどこいどっこいや」ここでの修二がマジ雑魚キャラだったんですよね。もっとボス感ある方がよかったのに、あっさりとカタがつきすぎです。「俺の4億円の獲物や」
ゴローの血液の抗体から作られた血清で、ナギラウイルス事件も終息したこと、フィクサーから報酬の4億円の振り込みがあったことを伝える日向。(やっぱりお声小さいよ…津田さん)
娘へ、ゴローが父親であることを教えた元嫁。微笑みながら両腕を差し伸べた娘の手を握り返し涙するゴロー。
そんなハッピーエンドかと思いきや
「これから世界はパンデミックの闇に堕ちるやろ。それには、経済も侵略戦争や多くの人間の命が消える」などと意味深な言葉を胸のうちに語るゴロー。
そうなんですよね。結局はテンキングスも韓国眞劉会も、その全貌を露わにしないままの終幕だったです。
実の息子・修二の手にかかったフィクサーが最後語った「この先、世界は中国の金で回る。それは逃れられん宿命(さだめ)や。この日本が生き残るためには、中国の血を浴びるこっちゃ」も意味深。
ゴローの闘いはまだまだ続くってこと?
とりあえずは一杯50円のうどんを啜る生活に戻るゴロー。浪花節の人情味溢れるドヤこそ、落ち着く行先なんですね。
日向が告げる、ヒューミント総長の座を断るのは必然です。「俺は、やっぱりここにおるわ。西成のゴローや」と、愛用のボロ帽子を深く被ります。
前後編通して、ガンアクションが本当に華麗でした。格闘しながらの近距離射撃なんて、まんま『ジョン・ウィック』でしたからね。
アッーーーー!!そうか!そうなんや!上西監督が演じて、撮ってみたかったんは、西成版ジョン・ウィックやったんや!
そう考えると、本作、まだ続きがありそう。なら、是非観てみたいです。舞台は、やっぱり西成を絡めて。「あっ!あそこやんけ!」みたいな楽しみ方をしてみたいです。
出来れば、もっと西成の街を撮ってほしいかな。ゴミゴミした商店街とか窮屈な阪堺電車内での銃撃戦とか期待したいです。新世界での追撃戦や、通天閣展望台でのアクションなんて、格好の舞台って思うんだけどなぁ。
通天閣はダメか、私、高いところは本当に苦手で見ていられないから(笑)
前作に引き続き、大変面白かったです。
ただね、大風呂敷の投げっぱなしが多いのは事実。
前作から謎のヒューミントと“御大”ことフィクサーの素性。これだけでも解き明かしてほしかったかな。テンキングスと韓国眞劉会は、それからでの登場にしてほしかったかな。
ちょっと収拾つかなさすぎの感があります。やはり詰込みすぎ。
ここで前作より★半個減点です。
他にもちょっと困ったところもあって。台詞が聴き取りにくいシーンが多かったです。
家のPCのアマプラで視聴する分には、10秒巻き戻しを多用して、何とか追えたのですけれど。
普通に観ていたら、さっぱりのシーンが多かったでしょうね。特に劇場では、これ致命傷です。
致命的言うなら、私のレビューです。今回も対象を絞り切れない書き方になってしまいました。
あらすじを追うって、観たことない人向けの書き方やのに。しかも全く伝えきれてないし。
『切腹』の反省から何も学べていません。なんで対象を絞って、もっとスッキリとコンパクトに書けんかなぁ…
感想だけ書いたら500文字くらいで済むはずやのに。今回も4600文字オーバーの超長文です。
次回は500文字で収めろ。それが今日の宿題です。
浪花節
前作で出自が明らかになると共に記憶が戻ってきた西成のゴローが、残りの2億強を稼ぐ為に奔走する中で秘密結社テンキングスに絡まれて行く話。
いきなりちょっと安っぽいテンキングスの紹介に始まるし、引き受けた仕事の報酬を得ると共に殺した相手が持つ金目のものを売り捌いていたゴローが、ハーレーに乗ってるはポルシェを手にするは仕事の内容も…とちょっとチャラくなっていたしで、前作よりシリアスさが薄くなりコメディ要素が増した感じを受ける。
更には前作のフィクサーがまだ片付いていないのに、又々大物ウーソンクー会長とか、COVID-19ならぬNAVID-17=ナギラウイルスとかちょっと詰め込み過ぎだし、闇金姉妹がそこまでやれるんならゴローに頼まんでも…ねぇ。
とはいえ、結果あっちもこっちもとグチャグチャにはなっていなかったし、フィクサーとの絡みは意外な方向に転がるし、これ単体でみたら前作より安っぽくなってしまったイメージだけど、これはこれで面白かったし、ちゃんと終わらせてくれたしで良かったかな。
2022年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️⭐️✨
後編を見終えて…めでたく2022年、個人的ベストムービーの1本と相成りました!笑
いやぁ、おもろかった!笑
特に前編と何が変わったって、何にも変わってへんねんけどね…しかし、出演者が"微妙に"豪華に!笑
石橋蓮司とか松原智恵子とか笹野高史とか木下ほうかとか…。なんか安心して見てられる人ばっかり(笑)プロデューサーの人脈?笑
そして…加藤雅也…笑
"ますだおかだ"の岡田?って言うぐらい似てました…もしかして段々と寄せていった?…そんなサービスええのに(笑)
あと…
秘書なのか?愛人なのか?女優もなんか"微妙に"綺麗どころ揃えてるし…笑…でも、それ、重要です、はい。
で…
細かい内容は忘れましたが(笑)、最後に、一気に四億円回収する展開には、もう何も言うまい!笑
娘も助かり、嫁とも仲直りして、めでたしめでたし!
関西人の貴方には、ぜひ、観てほしい!…そんな作品でした。
オススメ!笑
*心斎橋で初日のレイトショーを鑑賞。劇場えらい人一杯で、映画終わると、拍手まで起こってた。
おおっ!なかなか珍しい!と思ったら、目の前の席に監督いてるし!笑
なんや、関係者かい!と思って、出口向かったら、闇金姉妹が「ありがとうございましたぁ」言うてました(笑)
…全然気づきませんでした(笑)
(その方が、作品に集中出来て良かったけどね)
*またオモロい作品、撮ってください!笑
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