劇場公開日 2022年2月18日

「☆☆☆★★ 原作読了済み。 『バタフライエフェクト』系のタイムリー...」君が落とした青空 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0☆☆☆★★ 原作読了済み。 『バタフライエフェクト』系のタイムリー...

2024年3月16日
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☆☆☆★★

原作読了済み。

『バタフライエフェクト』系のタイムリープ物。
…って言うより、寧ろゲームのRPGをなぞった作品だと思いながら読んでいた。

毎日、毎日バッドエンドが続く辛い日々。
理由も分からず同じ朝を迎え、既視感だらけの出来事を経て、毎回【絶望】とゆうラストに向かって進んで行く。

どうしたら良いのか?
私は果たして彼氏の事が好きなのか?
彼氏は他の女の子が好きなのではないか?

本当のことが知りたい!
本当のことを聞かないといけない!
でも本当のことを聞くのが怖い!

そして、今日も雨が降っている、、、

おそらく「薄っぺらい!」…と、一言で片付けられてしまいそうな原作でした。
でも読んでいて、若い女の子の感情の揺れ動きの描写がとても上手いと思いました。
同じシュチュエーションでありながらも、前回の自分の行動であり彼氏との会話のやり取り等。一体、何がどうなっているのか?…が分からない。
(全くの説明が無いだけに)
自分の頭の中での整理がつかないだけに、ドンドンとパニックに陥って行く。
原作自体がRPGを下書きとして書かれているだけあり。パニックに陥りながらも、彼女が起こした行動等が前回とはほんの少しだけ違う行動や、慎重に選んだ言葉によって、少しずつフラグが立って行きます。

それだけに、前回とは違うシュチュエーションに至っては戸惑うばかりだし。彼氏の行動であり、(自分が勝手に気にしていた)彼氏と仲の良い女の子との関係には、ついつい《絶望感》すら抱いてしまう。

〝 なぜ!こんな辛い事を何度も味合わなければいけないのか? 〟

そんな想いは、実は彼氏の方にも抱いていた事が少しずつ分かり始めて来るのですが。若い2人の想いが少しずつシンクロして来るに従って、心に晴れ間が出て来るのです。

それだけに、内容に関する問題として…

〝 では何故に、毎日同じ事を繰り返すタイムリープが生まれてしまったのか?〟

これに関する《理由付け》が一切ないのがちょっと批判の対象になりそうな原作だった。
まあ、そんな事を言ってしまったならば。タイムリープ系。いや💦ほとんどのSF系列に関する作品などは、全くどうなってしまうの?って事になってしまうのですが^^;

…ところが、、、

まさかタイムリープの理由付けを、あの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のエッセンスを混ぜ込んでかき混ぜていたのには思わず腰が砕けそうになりましたぞい(^^;ガハハ
いくらなんでも単純過ぎて…取り敢えず、理由付けをしなければって事での、批判覚悟ならば分からんでもないですけどね。

そんな、原作との違いは色々とあって。

原作にはただ単に「一目惚れだったんだ!」としか書かれていなかった、2人の出会いの場面を映画オリジナルとして描いていたし。大きな木のある丘の上で、2人がお互いの想いを伝える場面も映像化に於けるオリジナルですね。
この2つに関して言えば。(映像がないだけに読者が感じる)素っ気なさな原作と比べ、映像の美しさも相まって、なかなか良い場面となっていた。

そしてもう1つ原作との大きな違いとして、実結と同じクラスの男の子が物語に絡んで来る事。

実結には、中学生時代からの親友の佐喜子が、実結に多くの助言を始めとして、この恋の話では大きな存在となっているのですが。原作での佐喜子にあたる部分を逆に請け負っていた感じもありました。
それはまた何故なのか?観ている間は、もう1人の主演の彼がジャニーズ系列だったので、「この男の子もジャニーズなんだろう!」…と思っていたらどうも違うらしい。
鑑賞後にググったら、ももクロや北村匠海と同じ事務所だった。

※ 主演の彼はジャニーズで映画初出演。
この(確か)映画オリジナルの役にはジャニーズ系ではなくて違う事務所の彼。
原作のキャラ設定を考えると、なんとなくこの2人は逆じゃないかなあ〜?…としか(´-`).。oO

一方、東宝の秘蔵っ子で、今回が初主演となる福本莉子ちゃんですが。『映像研には手を出すな!』で惚れたのは、以前のアカウントでそれをレビューしている。
それだけに期待して観た訳で、おじさんは本当に満足しましたぞ!
次回作品が早くも待ち遠しい。

ところでこの作品。
原作はRPGを踏襲しているだろう…って事は何度も書きましたが。どうやら製作側は、丘の上の映像にしろ、噴水が上がったり、時計台を使ったり。色々なマジックを観客に向けて仕掛けている雰囲気が伺われました。
どうやら韓流恋愛映画を目指して製作されていたように思いますね。何しろ、製作に韓国映画を数多く配給している【ハピネット】なだけに…と。

でも、毎月1日は2人で映画館へ…とゆう映画オリジナルのアイデアはとても良いですね。
それによって、今日は特別な1日とゆうフックが効いていました。
それと、(確か)原作だと7回繰り返す話を映像化では4回に減らしているので、90分と少しと短くしているのは良かったと思います。
但し、その反動か?数多くあったと思えた《フラグの成立の1つ》と思われた、ファミレスで何度も絡む男の子や。朝カレーを半分だけ食べてみたり、全部食べてみたり…とゆう。実結が試行錯誤する事から立ったフラグのあれこれが、少なくなってしまっているのはちょっとだけ残念にも思えたところ。

エンドクレジットにて、Special thanks 三木考浩&月川翔の名前が。
なるほど、この手の内容の作品に対して職人技を惜しみなく尽くす2人からの何らかの助言があったのかもしれないですね。
でも正直に言って、この監督さんにはそれ程のセンスを感じなかった…ってのが本音でしょうか。

2022年2月19日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン6

※ まさか、、、本当は彼の主演が◯◯していたのに(映画初出演の)ジャニーズの意向が入り込んで来た…ってシュチュエーションがあったから、原作にはない役柄を急遽作った、、、とか?
(ちょっとばかり言いにくいのだけれども。この2人の男の子の演技には大きな開きがあったなあ〜)

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松井の天井直撃ホームラン