「放映時間も短いので、大人向けのアニメを見たいなら本命。」劇場版 からかい上手の高木さん yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
放映時間も短いので、大人向けのアニメを見たいなら本命。
今年166本目(合計442本目/今月(2022年6月度)13本目)。
私は映画館に行くにあたって、ネットフリックスで原作アニメ版(?)を数話みた程度です。
もともと放映時間が80分ほどと短いという事情、さらに、展開が非常にわかりやすいということもあるので、解釈がゆらいだりということはない印象です。
「ある場所」にある島がメイン舞台で、「四国フェリー」というものが中盤登場するため、瀬戸内海あたり(広島より、愛媛より)が舞台かな?ということはわかりますが、香川県であるようです(香川県の小豆島。このことは最後に表示される)。
アニメ枠なのですが、アニメといっても10歳くらいの子ではちょっと理解が難しいかな…というところがあります(どうしても、中学生の夏休みということをテーマに描いたものであるため、その概念を経験していないとわからない)。とはいえ、絶対無理か?というほどでもないかなと思う一方、この映画の主なメイン対象はすでに成人した大人ではないか…というところです。
80分ほどの内容で、ストーリーが一本道(そこから分岐する点はあるが、あっちこっちには飛ばない)という事情もあるので、何を書こうがネタバレであり、それらは省略します。
アニメ枠の総大成という事情もあるのか、アニメを見ていれば有利ですが、登場人物が実質2人といえるため(ほか出ることは出ますが、そんなに大きなウェイトを占めない)、「原作を見ていないと何がなんだかわからない、理解に妨げが出る」ということはないです。
採点に関しては下記を参考にしました(加算減算あり)が、4.8以上あるので七捨八入で5.0まで切り上げています。
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(減点0.3) この映画で一つのテーマになるのが「猫」ですが、「猫」といっても、「正当な飼い猫」のほか「迷い猫」(飼い主はいるが離れている)、さらに「野良猫」(飼い主不明)というようなものがあります。
このあたり、猫・犬を拾った場合の扱いは実は法律上特殊で(民法、遺失物法、動物愛護法その他)、この点に関しての描写が不適切なように思えます(少なくとも、島の中にいるペットショップの店員が少なくとも「警察や保健所(保健センター)に届け出たら?」とも言わないのは奇妙)。
実際には占有権をはじめとした規定に触れうる行為で(なお、即時取得(民法192)は問題になりません。有効な取引行為がないため)、確かに「迷い猫」「野良猫」ではさらに警察や保健所(保健センター)でも扱いが違いますが、少なくもそれらの公的施設に何らの相談もしないのは法律上まずいです(占有回収の訴え等と絡むと話が面倒なことになる)。
※ ほか、私法である民法以外にも、猫や犬という動物である以上、何らかの病気がここから感染する可能性が否定できない以上、公法上の行政法規の規制も受けます。
※ というより、小豆島であろうがどこの離島であろうが、弁護士や司法書士、行政書士の方(便宜上、「これどうするんですか?」と聞けて回答が期待できうる合格者(未登録者者)も含む)が一人もいない、というのも珍妙ではあります。
(加算0.1) 映画の予告編などからわかるとおり、「中学生どうしの夏休み」を描く映画で、場所がら天体はきれいに見えますし、天体に関する描写もあります。これもきわめて正しく描かれており(夏の大三角をなす星座、さそり座など)、ここは「あるだけあって、適当に点を打っていてよくわからない」映画が実際にあったので、この部分が適正な映画は加算対象にしました。
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犬猫や恋愛は、法律どうりだと、野暮です、なんて、言いたいですね、迷惑かけることがなければ、人生って有限ですから、なんてね、とか、そんなセリフが、今見てた、ドラマのセリフ。
コメント失礼します。
>猫・犬を拾った場合の扱いは実は法律上特殊で(民法、遺失物法、動物愛護法その他)、この点に関しての描写が不適切なように思えます
ああっ!
言われてみると確かにそんな感じですよね。
ペットショップのおねえさん、きちんと違和感仕事しろ!って話ですよね。