「西片に違和感」劇場版 からかい上手の高木さん ばるすパパさんの映画レビュー(感想・評価)
西片に違和感
原作は3巻まで。テレビは3期まで視聴。「元高木さん」も2巻まで読了。その状態で劇場版が出ると聞いて不安を感じてました。一つ一つ短いエピソードを積み重ねた原作とテレビシリーズのテンポが、短めとは言え、映画の尺を稼ぐためのオリジナルキャラ、ストーリーで台無しになる気がして。
テレビシリーズはムズムズ、ニヤニヤする日常エピソードに、時折高木さんが食らう、西片からの無意識な強烈カウンターに、いい年した大人達がキュンキュンするのが良かったはず。案の定劇場版はストーリーの起伏が無くて、序盤はこれまでと似たようなエピソードが続き、ちょっと退屈。仔猫が出てきて嫌な予感。安いアニメのパターンで「死」か「別れ」で泣かせようとするだろうなって思ったらそのとおり。そういうのはドラえもんとかクレヨンしんちゃんの真面目回でやって欲しい。
この作品のテーマは中学生男女の「不器用」な愛情表現を観てヤキモキ、ニヤニヤする事だったと思うのですが、最後に腕掴んでの告白(?)シーンには違和感しか無かったです。不器用なはずの西片の告白が急にレベルアップしすぎて「好き」を通り越してプロポーズになってたし。仔猫エピソードは、いつも強気の高木さんの涙を見た西片が、これまでとは違う意識で高木さんを見るきっかけとすればよい。そこから微妙に距離感が変わっていくエピソードを入れたあと、花火大会でぎこちない告白という流れが自然なのではって思いました。
あのプロポーズの言葉はもっとずっと後で、しかも2期、3期のエピソードにもっと胸キュンする強烈なエピソードがあったのに、それを全く超えてない、映画のための無理矢理感が拭えませんでした。
テレビシリーズを観ながら「こいつらいつ恋人同志になるんだろう」「結婚確定ならどんなプロポーズになるんだろう」みたいな妄想みんなしてたと思うんだけど、中3の夏休みに不器用な告白すっとばして立派なプロポーズってどうなんだろう。
評価見ると違和感を感じたの人は少なかったみたいだけど。出来たら原作やテレビシリーズでは「甘酸っぱくて不器用な告白シーン」を見てみたいと思うのは少数派?
プリズナーNo.6さん
田中さん
コメントありがとうございます。二期の最終話!!絶対それ!あの距離感の変化の描き方にハートを鷲掴みにされました。今回全然超えてない!
指輪のエピソードも含めて、まだまだ原作のストックあるので、これで終わりって事にしないで欲しいですね。多分スタッフのみなさんの目にもレビューが触れると思うので、絶対4期作って欲しい!!
どうやら、この3人の意見はほぼ一致している感じですね(^◇^;)
今回の作品が悪いというのではなく、TVシリーズを楽しんできた人たちが置いてきぼりにされたようでちょっと寂しいのです。
「ちー」が出るのは予想していましたが、あのシーンがある事で「これでおしまい」と言われたような切なさが…
原作最新刊の「指輪のエピソード」を入れてくれた方が嬉しかったなぁ。
最高です。ビックリするくらい共感しました。
気持ちが良いくらい似たような考えだったので、レビューを読んだときに一人で思わず笑ってしまいました笑
林間学校、夏祭り(二期の最終話)、文化祭、クリスマス、ホワイトデーのときと同じ雰囲気を作って西片には告白してほしかったですよね・・・