死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実のレビュー・感想・評価
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"Dr.Death"
アル・パチーノが出演したここ何年かの作品の中でも演技含めて良作と断言したい出来栄えで、テレビ映画での扱いや劇場公開されなかったのが実に勿体無い。 末期病患者の積極的安楽死を肯定し自殺幇助の活動を法と戦いながら己の道を突き進んだ実在の医師であるジャック・ケヴォーキアン、安楽死や尊厳死といった重苦しいような難しいテーマを小難しく描かずにアル・パチーノが人間味溢れた存在感で魅せる一人戦う男を見事に演じてみせた。 姉や弁護士といった協力者も重要な立ち位置で『シー・オブ・ラブ』以来にパチーノと共演したジョン・グッドマンやあんな所でアダム・ドライバーにはびっくりしたし、スーザン・サランドンは『デッドマン・ウォーキング』に近いテーマを感じながら?? 死を望む人を助ける他人、健康で順調な人生を歩み長生きを望んで死を恐れる人には理解し難い受け入れる恐怖があるようで、世の中の不自由さが不甲斐なくある一方での正しさを一方的に裁いてしまう柔軟性のない法が主張する正義に苛立ちが残る。
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