パーフェクト・ケアのレビュー・感想・評価
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観たコトをゼロにしたい
久しぶりに カネ返せ! て叫びたくなる
結末がすぐ分かる稚拙な脚本
マイノリティを意図的にステロタイプする演出
こんな仕事でもプロフェッショナルを貫かねばならない 俳優陣 (ダイアン・ウエストの晩節を汚した)に同情するし 日本の宣伝スタッフの苦し紛れのコピーにも苦笑 しかし全然 爽快でなく いやーな読後感だけが残った
人柱は 提灯持ちの評論家と私だけでいい
くれぐれも皆さまには お金をどぶに捨てませぬよう!
3週間限定か、、
ロザムンド・パイク、存在感のある俳優で助演であってもしっかり印象に残る人。
特にここ数年は、主演俳優として「強い意志」を感じさせる女性を好演し、『ゴーンガール(14)』や『プライベート・ウォー(19)』などしばしば賞レースにも登場することも増え、出演作はもれなく見逃せないの俳優の一人だと思います。
今作『パーフェクト・ケア』においても「執念深く、負けず嫌いで非常に肝の据わった人物」マーラを演じ、思いがけず敵(かたき)となるマフィア相手に命のやり取りでも引けを取らないばかりか・・・
そもそも、マーラがやってることは最低の詐欺行為で、彼女に共感の欠片すら感じないどころか、どっちかと言えばマフィア側に肩入れしたくなるほど(これは、ジェンダー的対立構造という見方よりもむしろ、敵役のマフィア・ローマンを演じるピーター・ディンクレイジ力(りょく)が強いと思います。)、マーラの図太さと彼女の言動に再三再四イラつかせられます。
そして、オチも結局はどこか「マーラの潔さ」すら感じてしまうほど、観終わってもマーラに対して敗北感が残る印象の一本でした。
3週間限定か、、なんか勿体ない気がします。気になっている方は是非。
ダークヒーローの教科書映画
シナリオが完璧なまでに教科書映画。サスペンス映画の何度も繰り返し作られた映画の最新版って感じ。冒頭に出てきた男のラストなど何回もやられすぎてあぁなるよねって。デートムービーやなにか観たいんだけどなって時には素晴らしい映画だと思う。常に80点。しかしここまでの評価はキャストが素晴らしい。まさにハマっている。ロシアマフィアが少し弱いのはご愛嬌なのか?
私に負けはないので
高齢者を保護し施設に入れるという名目で介護施設や医者と結託して、高齢者の資産を奪う悪徳後見人マーラが、ある日ターゲットにしたご老人がマフィア関連の人で様々な危機が訪れる話。
最近、悪そう見えた人が実は良い面もあるよっていう話が多いけど、今作は真逆。冒頭のナレーションでも言われるように、善良に見える人が全員悪いことしてる。それが気持ち良い。
しかも全員、気が強すぎてお互いの脅しに全く屈しない。普通だったらこの脅しで怯んでるだろレベルの脅しで全員ピンピンしてるので、テンプレどおりの話の展開にならならい面白さ。ちとここまで怯まないのは危険すぎるが、少しはマーラのスタンスを見習って生きていこう。
最初らへんは別に誰のことも応援はできないのだが、中盤マーラが池に落とされてからの叫んで、コンビニ寄ってチョコバーを口にくわえて着替えなど物色してるシーンで完全にマーラを応援すると決めた。最高カッコよすぎ。これは日本版で米倉涼子でやってほしす。
ラストはまぁ納得はするけど、個人的にもっとしぶとく生き残って(いやあれでもまだ生きてるかもしれない)もっともっと悪徳商売で稼いで欲しいと思えるぐらいの爽快な悪い役です(笑)
観終わっても不快感が続く
悪党と被害者と無能な裁判官だけが登場する。善人はほとんど登場しない映画である。悪党は合法マフィアと非合法のマフィアだ。いずれも血も涙もないが、必要に応じて涙を流すフリをする。ほぼ白人しか登場しない映画で無能な裁判官を黒人にしたのはどうしてか。悪意を感じてしまうのは当方だけではないと思う。
裁判所の命令は絶対だ。期限内に異議申立をしても、命令が覆ることはない。裁判官も役人だから、自分の間違いは絶対に認めない。認めるのは死ぬときだ。そういえば日本でも誤審を認めて自殺した裁判官がいた気がする。
介護ビジネスの業者が法定後見人になるというアイデアは素晴らしい。しかし介護ビジネスを営んでいれば合法的な後見人になれて、財産を管理することができるというのは本当だろうか。日本でも同じことができるのだろうか。もしかすると既にやっている介護事業者がいるのだろうか。業者と医者と裁判官が結託すればどの国でも出来そうな気がする。邦題の「パーフェクト・ケア」は身柄を押さえて財産も管理するという意味で、原題よりも秀逸なタイトルだ。
日本にも法定後見人という制度はある。成年後見制度だ。親族でなくても市区町村長や検察官が申立をすることが出来る。裁判官や検事を巻き込むのは難しそうだから、介護事業者は医者と市区町村長に金を渡して結託すればいい。金持ちの老人を狙って申立をし、財産を管理する。高額の介護費用を請求して、管理している財産から合法的に振替える。財産がなくなる頃に死んでもらえば部屋が空く。
生活保護制度を悪用した貧困ビジネスというのがあるのは有名な話だ。住所がないと生活保護を貰えないから、アパートを借りてひとり1畳程度のスペースに分割してホームレスを住まわせて住民登録をする。支給日にはホームレスを行列させてひとりずつ現金で受け取らせて、住居費として巻き上げる。ホームレスの手元に残るのは1ヶ月生きていけるかどうかのはした金だ。それでもないよりはいい。取り締まるのは生活保護を支給するのと同じ役人だが、相手はヤクザだ。暴力を恐れて逆らわない。警察の組対係が取り締まればいいのだが、これは民事だとして取り合わない。警察の中にはヤクザと裏でつながっている人間もいる。持ちつ持たれつだ。しかし忘れてはならないのは、生活保護費は国民の税金だということである。
主人公マーラ・グレイソンの永遠にうまくいきそうな介護ビジネスだが、序盤からずっと割り切れない印象が続く。この悪女はいつ罰せられるのか。あのアホな裁判官がいる限り、悪女のやりたい放題が続くのだろうかと想像して、嫌な気持ちになる。ストーリーが進んで悪女の運命が二転三転しても、やっぱり嫌な気持ちは続いた。
どう考えてもグレイソンは日本の貧困ビジネスのヤクザと同じなのだ。窮地に陥っても詐欺師らしく知能で乗り切るのかと思いきや、暴力には暴力で対抗する。合法ヤクザから非合法ヤクザへの転落である。ジムで鍛えているシーンはその伏線だったのだが、それがまた不愉快きわまりない。不愉快な気持ちは映画を観終わってもしばらく消えなかった。
30分ごとに映画のジャンルが変わる
不愉快・痛快★
期待は下回るかな。
良くできた作品
キレッキレで最高にムカつくマーラが素晴らしい!
身寄りのない要介護者に対し世話全般を請け負う法廷後見人制度を悪用しビジネスする性悪女マーラが、予想外にロシアンマフィアの関係者をターゲットにしてしまったことから始まる物語。
頭がキレるとはいえ普通の女性であるマーラvsマフィアのボスなんて、最初から勝敗は分かってるよなーと思ったら大間違い。肝据わり過ぎのマーラは、文字通り殺しても死なないしぶとい女で、マフィアとの攻防戦がスリリング且つ大胆で、めちゃくちゃ面白かったです。
ここまで憎たらしい主人公も珍しいというくらいムカつくマーラ演じるロザムンド・パイクがキレッキレで最高!やってることは最低なのに、なぜかカッコ良く見えてしまうファッションや表情などの造り込みがさすがでした。
最後まで予想がつかないクズ対クズのガチンコ勝負に高齢化問題をサラリとおり混ぜブラックユーモア味も効かせ、最後の納め方もお見事。素晴らしいエンタメ作品、大満足です!
煩悩の権化
医者や介護施設と結託し痴呆や病気の高齢者の法定後見人となり財産を食い荒らす女が、裏の顔を持つ老女に手を出してしまい巻き起こる話。
本人も弁護士も出廷していないのに、医者の診断書一つで勝手に後見人を仕立て上げられ、有無を言わさず施設送り、しかも勝手に財産処分されちゃっうとか、かなり誇張しているんだろうけど、とりあえずこんなことが簡単に出来ちゃう可能性がある司法って凄いよね、と恐ろしくなる。
そして、そこから繋がるロシアンマフィアは、その過去や肩書きからしたら、主人公に対してのやり口がちょっとヌルいなとは感じたけれど、結果的にはなかなか良い落としどころだったのかなと。
まあ、スタンガンで気絶はホントいい加減にしてくれって感じだけどw
いくらコメディとはいえこのオチじゃあカタルシスがなく物足りないと思ったところも、一応違う形でだけど補完してくれたし、悪対悪の物語がとても面白かった。
ロザムンド・パイクの真骨頂!
強かに、ずるくタフに生きる!
アリスクリードの失踪の監督作。Jブレイクソング。老人を病人にして老人ホームへぶち込み。法定後見人として財産を巻き上げるのが、仕事のマーラとフラン。
医者もからめて診断書を書き、土地家屋を処分。老人は、薬漬けで痴呆症にしてしまう。恐ろしい話だ。
しかし、ジェニファーは少し様子が違う!
ロザンドパイクがガッツと度胸の良さが素晴らしいね。
コメディタッチもあるので見やすい、スリラーた
アメリカにも、バチが当たる、という考え方はあるんですね
映画としては面白かった‼️
……けど、阿漕(アコギ)な手段で、資産のみならず人生や家族の時間まで奪ってしまうのはなんとも後味が悪い。
それにしてもですよ。
アメリカ映画は、悪役というか敵役に困るといつもロシアン・マフィアなんだから‼️
主人公が敵対する相手をやっつけることで感じる痛快感や爽快感は、映画の大事な要素のひとつです。期待もしてるのは確かです。
でもこんな扱いばかりでは、ロシアへのイメージが悪化する一方だと思うのですが、アメリカの市民生活の中で、一種の風評被害のようにロシアやロシア系の人たちへの悪影響はないのでしょうか。
冷戦の頃に比べて、アメリカにおけるロシア(当時はソ連)の存在感はだいぶ低いので、誰も気にしてないのかな。
今一番敵対してるあの大国は、経済的にも関係が深くて、色々と面倒くさいことになるし、仕方がないのかもしれませんね。
教訓…フェアネスの神様を怒らせてはいけません。
参考にしないで
老後の資金がある人は雌ライオンに狙われてますよ!
主人公の女は後見人、裁判所の依頼で老人達のケアをしている。
老人達を施設に入所させたり、資産を売却したりと、彼らの為に頑張っている姿が、天海祐希や米倉涼子の様でカッコいい。でも、正論ばかり話していて、観ていてちょっと物足りなく感じてた。
そこで、ある婆さんの後見人になる。身寄りがなく認知症なので、施設に送り込む。そこから話しが動き出します。婆さんちを整理してたら怪しげなダイヤモンドが出てきて、これを自分達の物にしてしまおうとします。予想通り婆さんは元ロシアマフィアの一員で、彼女を取り戻そうとファミリーが動き始める。
あれ?これアクション映画だったの!?笑って泣いてスッキリしようと後っていたのに、ハラハラドキドキ系じゃないですか。
まさかまさかの展開で、マフィアに勝利したと思ったら、えっ!そんな展開に?
ラストもまさかの!
珍しく悪い人しか出ないの観ちゃった。でも予想を裏切られ続けたのが楽しかったな。
まさに、まんまと
ロザムンドパイクの掌の上で転がされましたね。
肩入れ不能なほど憎たらしい主人公を堂々と演じきっておりました。
それにしても、悪人が「なんでこんな目に…(涙)」みたいに嘆くシーンって、どうしてこんなにも腹立たしいんでしょうか。
主要登場人物全員が最低というのは斬新です。
主人公にも、そう至った事情の断片のようなものは一言二言さらっとセリフで語られますが同情の余地を感じさせるようなものではありません。
というわけで、観客の乗り物たる主人公の乗り心地は最悪です。
それはそれでも良いのですが、人物たちに感情移入できる描写を排したことで、観客の多くは「置いてけぼり感」を抱くのではないでしょうか。
それが続けば、嫌な人物達の「どうでもいい話」となってしまうのかな、と。
ストーリーも若干、ご都合主義感が強いですかね。
米国の後見人制度の実情は存じ上げませんが、これで分かった気になっても良いものなのか…。
あと定番ではありますが「悪人の詰めが甘い」問題。しっかりトドメを刺そうよ。
彼女達がどうしてこうも人を出し抜けるのかのワンロジックも無いので、爽快感も減じてしまっていると思います。
というわけで、個人的にはお話回りに関しては後半にいくにつれて緊張感が薄れ、「どうでもよさ」が前に出てくるように感じられました。
自分の外の世界にいる、非人間的な人物達が繰り広げる、どうでもいい話に終始してしまったと思いました。
ちょいと惜しい作品です。
胸クソが悪くなること必死のロザムンドの名演
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