ウェディング・ハイのレビュー・感想・評価
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さすがバカリズム脚本
予告編から、結婚式に呼ばれるクセモノ達の起こす問題を主人公のウェディングプランナーが次から次へと片付けて新郎新婦を満足させる話だと想像して着席。
あれ?みんなそんなにクセ強くないし、なんの問題もないまま結婚式当日だ。と、思っていると、スピーチをする人やパフォーマンスをする人達に無理な要求をする流れに。
素晴らしいのは、その一人一人にちゃんとスポットを当ててコントにしてるところ。全体を通して沢山のショートコントを繋げて映画にしてる感じだ。楽しんで観てたら、披露宴が終了?まさか、これで終わりじゃないよなって思ってたら、謎の男や元彼が起こす事件が披露宴のウラで起こっていたとは!ちょっと長かったけど笑えた〜。宣伝で岩ちゃんが、こんな役やった事が無いって言ってたけど、納得。まさかこんな役だったとはね。
新郎役の中村倫也のほんわかしたところ、ハマってたなぁ。新婦役の関水渚ちゃん、大好きな多部未華子っぽかったな。あとはベテランの六角さん、尾美さん、片桐さんなど、とても良かった。少し物足りなかったのは篠原涼子の役どころ。もっとガチガチに頑張るか、笑いをとりにいくかして欲しかったな。
さすがバカリズムの脚本。見事な伏線回収もあり、最初から最後まで笑いっぱなしでした。
笑いウェディング
皆んなが主人公!新郎新婦も参加する友人も元彼も。
一人一人をクローズアップする。
篠原涼子さんが主人公って忘れました。
中村倫也さん、岩田剛典さんがいいとこ占めたかな。
結婚式の大変さ過程をリアルにコミカルに描いた映画だった。
笑いは沢山随所に。
合同余興は素晴らしかった!
特典は岩ちゃんのケツ付きヌードかな(笑)
あっちこっち欲張りすぎ
群像劇に無理やりせず
もう少し絞っても良かったのかも。
それぞれの思惑もそこまで突飛でもなかったし
(こういうのはやはり三谷幸喜さんのが上手いですね)
テンポが良いというより細切れに見えてしまった
面白い (ただしバカリさん好きに限る)
バカリズム脚本、大九明子監督
とあるカップルの結婚式と披露宴、呼ばれたみなさんと呼ばれてないみなさん、そしてウェディングプランナー、思惑が炸裂するカオスの中になんとなく生まれるコスモス
大きなストーリーのなるほど感と、無数にねじ込まれてる小捻りのクスリ感、面白いなー (ただしバカリさん好きに限る)
おもっいきり笑ったあとの幸福感!
大九監督作品は何本も観ていますが、バカリズム脚本作品は初めて観ました。笑いこらえるのが大変なくらい、楽しくて、でも登場人物1人1人ペーソスがあって。休日割いて行って良かったと思える作品です!
安定したバカリズム脚本だがいつもの毒が薄め
2022年劇場鑑賞62本目。
バカリズム脚本の映画は「架空OL日記」「地獄の花園」、後ドラマで観たので総集編の映画版は観ていませんが「殺意の道程」、これらはどれも笑わせてもらい、今回も(なんか三谷幸喜作品みたいな匂い出してるな)と思いながらも期待していました。
邦画コメディとしては十分及第点で、コメディにしてはやや長めの1時間57分もあっという間ではあったのですが、バカリズム脚本の作品やコントの特徴のちょっとした悪意が今回かなり薄め(式が始まる前の新郎のモノローグなんかはいつもの感じだったのですが)で、少し物足りなかったです。
爆発力控えめです。
各所に散りばめられた『クスッ』とした笑いを楽しむ程度の軽い気持ちで観る作品。
「地獄の花園」がめっちゃ楽しかっただけに物足りなさを感じます。
普通に観るだけなら疲れなくて良いのかなぁ…?
キャストが贅沢なだけにもっと面白く出来たんではないかなぁと素人目には思います。
最後お子様向けな落ちもバカリズムらしくないなぁ。
監督がバカリの脚本を上手く活かせなかった⁈って勘ぐりたくもなりました。(そんな事は無いんだろうけど)
お疲れぎみの心に元気を!
大九明子監督とバカリズム 夢のマリアージュ
全員が主人公。一人一人の心の中を覗き込む脳内モノローグ劇場の集大成!
結婚披露宴。それは新しい家族の門出。
これまで別々だった2人の人生が一つに重なり、それぞれの人間関係が交わる日。
ウエディングプランナー率いるプロ集団の手によって、見知らぬ他人同士が一つのゴールに向かって協力する姿に、笑いながら感動。スポ根さながらの達成感に包まれますが…
なんと!それだけでは終わらない!
驚きの連続と見事な伏線の回収に、気持ちも晴れ晴れ。元気がもらえました。
思いもよらないところで人と人は影響し合って生きている。
群像劇の名作は、同じ時代を生きる人々の繋がりを感じさせてくれます。
なんか、久しぶりに映画で笑った気がしました。
辛いニュースの連続に落ちていた心をほぐしてくれて、自分に出来ることは小さくても、きっとどこかで繋がれる筈だと前向きになれる映画でした。
こっからはダラダラ長いレビューですので、読み飛ばしてOKです。
もはや大九監督の代名詞とも言える脳内モノローグですが、ピン芸人の脳内モノローグネタも面白いですよね。
実際にモノローグを流さなくても、ショートコントのタイトルがまんま脳内で感じたことだったり、見事な演技力で脳内が透けて見えたり。
バカリズムの脚本を大九監督が映画化。これまで無かったのが不思議なくらいの完璧なコラボでした。
再タッグも熱烈希望。
結婚式を迎えるまでの細かいネタが既に面白く、自分の時のことを思い出したり、もしかしてバカリズムも自身の結婚に向けてこの××地獄を味わったのか?と思ってしまったり。
ワードセンスもピカイチ。
中村倫也さんの声が心地良いのは『私をくいとめて』のAで立証済みですが、微妙な演技が本当に上手い!
これまで大九監督とは何度も組んでらっしゃることもあってか、絶妙にピタッとハマる演技に唸りました。
穏やかな笑顔の下の分析データに基づく脳内モノローグは、バカリズムの脳内を覗き見しているかのような錯覚もあり、紳士的で優しい声のトーンの揺らぎが雄弁です。
一人一人の人物紹介が、披露宴の紹介ムービーのようにまとまっているのがテンポ良く
中盤からはお約束感も出てきて、「おっ!きたな。どれどれ…」とワクワクして待ってる自分に気づきます。
ムービーと言えば、クセの強い招待者のなかでも映像制作会社の後輩と会社の上司たちには、映像とお笑いを愛してやまない監督と脚本家の、並々ならぬメッセージが込められていたと感じます。
ここはもっと細かく語りたいけれど、ネタバレ自粛。
どの役者さんも達者で見応えアリ!
ってか、コメディは達者な役者さんしか出来ませんよね〜。(喜劇至上主義)
片桐はいりさん最高です。
見えそうで見えないショットがしつこくて笑えます。
無駄に着替えのシーンがあるのもファンサービス?と思っていましたが。
笑いの為に入っていると思っていたシチュエーションが全て伏線として回収される、鳥肌の立つ気持ち良さ!!
上質のコメディであり、それぞれの人生が交錯する群像劇であり、
ドキドキハラハラのスポ根展開に、サイドストーリーまで盛り込んでくるとは。
とても117分に詰め込んだとは思えない満足感。
正直、このタイミングで篠原涼子が主演の結婚モノって、私生活のイメージが邪魔してきちゃうなぁ。と感じていましたが、
決して篠原涼子が主人公ではないので。
もしそこがネックになってる方がいたら、心配せずに見てほしいです。
むしろラストには、いろいろあるけど信念を持って仕事を続け、一つ一つキャリアを積む姿が重なりました。
お疲れぎみの方に見ていただきたい。
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