ウェディング・ハイのレビュー・感想・評価
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考えてみれば、どんな仕事にも想定外のドタバタがある
『勝手にふるえてろ』の監督と『地獄の花園』の脚本家がタッグを組む。
それだけで期待が高まります。
ドタバタはあるけど、破茶滅茶にして収集がつかなくなるほど壊すことはしないので、実際の仕事の現場としては、こういう臨機応変さを迫られることはあるよなぁ、と思わせるリアリティがあります。
大九監督とバカリズムは二人とも、どんな職業であっても、プロとして、その時出来ることに全力を尽くす人たちへのリスペクトの気持ちを大事にしてるのだと思います。その基本的な姿勢が滲み出てくるから、中越さんの依頼に説得力があるし、子どもたちへの思い+中越さんの誠意に答える両父親、協働する友人たち、パフォーマンスの熱気などがすんなりと呑み込めるのです。
なんとか笑いを取ろうとする上司の二人も、一見すると自分のことしか考えていないように見えるけれど、自分の役割を全力で尽くすという誠実さは、みんなを喜ばせたい、と同義であり、結果的に周りの空気にもいい影響を及ぼす(時間が押してしまうのは別として😅)ことが伝わってきます。
この映画、実は……、
仕事、役割、思い遣り、誠実さなどヒューマンドラマ的な要素が裏テーマとしてしっかりと描かれている一方で、お笑いと偶然の妙による映画ならではの面白味を加えている、なかなかに曲者な作品です。
全部計算ずくだとしたら、それはそれでものすごいことだし、現場での発想力の微妙な融合のなせる技でもあって欲しいな、という感じもあります。
素敵な選択肢、地獄の選択肢
もう毎年恒例になってきたバカリズム脚本映画。
2年前の「架空OL日記」はあるあるだらけの笑いが絶えない最高のコメディ映画で、1年前の「地獄の花園」は笑いはあまりしなかったけど爽快アクションで楽しい映画だった。
そして今年。ストーリーは面白そうではあるけれど、なんか透かしてそうであまり期待はできない。これまでで1番微妙なんじゃないかと不安だったけど、見てみるとびっくり仰天。さすがバカリズムって感じでした!
同日に見たドラえもんと同様に、やはりこの映画の魅力といえば登場人物の活躍。登場する全ての人達が主人公。豪華キャストを無駄なく使おうとすると詰め込みすぎだとか、描き不足だとかが必ずと言っていいほど起こってしまうのだけど、この映画は話の展開から構成、脚本、見せ方全てが上手くてとことん面白い。見事に余すことなく綺麗に使っていた。
結婚式に参列する全ての人達に人生があり、抱える思いがある。2時間の間でお馴染みになったそれぞれの過去や背景を振り返るシーン。人物の設定がしっかりしているなぁと感心しながら、これ以上やったらそろそろしつこいぞと思ったところで方向転換。バカリズムはホント、観客の気持ちをよく理解していること。
数多くいる参列者の中でも最も好きだったのは高橋克実演じる財津。過去を聞くと悲しくなり、応援したくなった。彼がスピーチするまでの緊張感は半端なかったし、ウケるとあたかも自分がスピーチをしたかのような気持ちに。高揚感で満たされました。ほんと好きだわ〜、カッツミー。
もちろん、笑えるところも多数用意されている。
クスクスと笑えるシーンが序盤からずーっとありながら、ラスト間際は劇場が爆笑の渦に巻き込まれていました。あんなに盛り上がるんだ...バカリすげぇ。結婚式ということもあって、映画映えする華やかさ。架空OL日記、地獄の花園は別に映画館でなくても...って感じだったけど、本作は劇場が笑いでひとつにまとまるという意味でも映画館で見るべき作品だと思う。
不満点としては、尺のせいか肝心なところが大幅にカットされていたところ。内容が考えつかなかったのかな。ん?何を見せられてんだ?って感じで、参列者と同じ気持ちになれなかったのが正直辛かった。多少長くなっても、あそこをしっかりと見せてくれたらもっと面白かったのになぁ。
でも、笑いとともに、なるほどな!と色んな意味でスッキリする締め方で面白く、東京スカパラダイスオーケストラの主題歌も映画の雰囲気にピッタリでこれ以上ない最高の気分に。見た人全てがハイになり、幸せいっぱいになる映画でした!この春にぜひ!
ラスト30分のイケメン2人のくだらなさが見どころ
それまでは薄〜い内容。
でも、その薄さがかえって岩田剛典と向井理のドタバタコントに力を与えている印象。
バカリズムの脚本でドリフターズみたいなやりとりが見られるとは思わなかった。
全体的には、お得意のお仕事モノなのに篠原涼子の存在感が薄かったのは残念。
冒頭の後ろ姿のシーンで首筋にシワが目立ったのを見て、そろそろ『綺麗なお姉さん』の路線には無理が出てきたかなと感じてしまった。
高橋克実と皆川猿時のスピーチもちゃんと見せたほうが良かったかな。
最後まで寝落ちしないでいられた
滑り込みセーフで着席。最初から鑑賞できました。式の途中で『卒業』のような掠奪シーンが
あってハチャメチャになるのかと思いきや、わりと大人しく終わってしまった感がありました。後ろの席のおじさんは声をあげて笑っていましまが、自分はそこまでではありませんでした。クスッとが1、2回程度。もっとぶっ飛んだ展開でもいいのかな。楽しい映画ではありました。
人生最大のイベント。着眼点は共鳴できる。バカリズムの笑いのツボにハマれるかどうか。ノレるかどうか。人によると思う。
結婚式は、当事者でなくても、大金かかるわ、休日1日無くなるわ。
ご祝儀の大枚大金と連動して殆ど料理は最高レベルに美味しいが、昼から酒って疲れるし・・誰しもが印象に残る一大イベント。
バカリズム+篠原涼子、その他 中村、岩田その他多くの「主役」
バカリズムは裏切っていない。
バカバカしさも程よい。怒涛の攻撃。
「ツボにハマるか、ハマらないか」ハマらにゃ損そん!ということだろう。
テンポ良し👍
ただ、笑いのツボにハマらない人にとっては「苦行」
大九さんにしては明るかった。シジュウカラと同じ監督とは思えない。 ...
大九さんにしては明るかった。シジュウカラと同じ監督とは思えない。
篠原さんは上手かった。すんでのところでの瞬発力。
映画監督の役の人も上手かった。キャラのせいか、ほんとに上手いのか。
向井さんも岩田くんもひどすぎる役で、大九さんというよりバカリズムはSなのか、イケメンが嫌いなのか。
結婚式で自己実現する人たちの話。スピーチ合戦の話が一番ドラマチック。あとは、二人の父親役も良かった。
倫也くんは優しいんだろうけどよく考えるとひどい男で、だからといって岩田くんがいいわけでもなく。岩田くんのいい加減な感じ、キレてる感じとかとても面白かった。
ウェディングプランナーに憧れた篠原さんも後には離婚しちゃうって言うし。憧れの上司とは今では仲悪し。
ブラックユーモアたっぷり。編集も遊びがあった。
高校時代の友人たちの必死の演技、芸を披露したいとする人たち。結婚式とは実質何なんだろうということを考えさせる一作。
流石
バカリズムさんの脚本ですね。ちょっと品のない部分もあるけど、各役者さんが弾ける様な演技で笑わせてくれます。伏線も色々と出て、それも回収しているし。披露宴の時間が足りなくなってからは特に面白かったです。
(映画の趣旨的に)レビューがしにくいですが、一応…(映画内の説明不足などは本文で)
今年69本目(合計342本目/今月(2022年3月度)11本目)。
この映画自体、結婚式場であるトラブルが起き、そのトラブルの犯人はどうやって、またどうやって?という(Who/How)論点があり、ネタバレも何も何も書き始めるとネタバレになるので、正直レビューがしにくいです。何を書いてもネタバレになりうるからです。
まぁ、正直、ネタバレにならない範囲で言えば「結婚式って実はあんな風に行われているんだな」という程度です(私自身は未婚なので)。正直、これを超えて、結婚式で最初にこれをやってあれをやって…と書くと、その性質から映画の求める「謎解き」に入ってしまうという部分があり、かなりどうにもレビューがしにくいです。
もっとも一つだけ言えば、他の方も書かれている通り、一部、「食事中(このご時世ですが、飲食は基本的に可能な扱い)が想定できる映画館で、配慮が足りないのはどうなのか…」という部分もあります(「大怪獣~」ほどのモロ表現ではないにせよ、明らかにわかりうる表現)。この部分を気にされるのなら、特に「食べ物」は持ち込まないことをお勧めします。
※ 「飲み物」と「食べ物」で、基本的に「出る場所」が違いますよね(ネタバレ回避なのでここまで)?
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(減点0.2) もっとも、この映画は間違っても「結婚式を描くドキュメンタリー映画」ではないのは明らかで、いわゆる「笑ってなんぼ枠」だとは思いますが、明確に「ちょっと配慮が足りないかな…」と思える点があります(「大怪獣~」の例の酷評された表現ほどではない)。
(減点0.1) ここも正直レビューがしにくいです。要は「法律的な論点で説明不足」なのですが、具体的にああだこうだ書くと全部ネタバレになるからです。
下記、ネタバレにならない程度にぼかして書きます。
▼ 懲役3年
・ 「この罪」の法定刑は以前は「7年以上か無期」でしたが、「6年以上か無期」に減縮されています。「人をあやめる行為」はどうしても罪が重くなるので、それを思いとどませる意味もあります。6年になると、情状酌量の観点で減刑のルールで有期刑が1/2まで減らされ、6年→3年になると執行猶予等がつけられます(刑法/執行猶予は3年以下でないとつけられない)。昔は7年だったので、「相手側の相当な過失性あり(被害者側が挑発したように、被害者側にも相当な落ち度があるといえる類型)」でも難しかったのですが、今は6年になっているのが、3年という表現になっているのは、こういった法改正も絡む関係です。
▼ 「損害賠償を起こされる」
・ 損害賠償等の論点もありますが、正直面倒です。それより、この案件では「無催告解除(民法542条の4)」を「向こう」側がしてくるし、そのほうが「こちら」側も楽です(もめないので)。
※ 「向こう」「こちら」が何を指すのかはネタバレになるので伏せています。
たとえば、「おせち料理が届くべき日に届かない」のように「ある日、ある一定期間」の間になされないと意味がないものがなされないと、解除催告を経ずとも解除が可能です(このような「ある日、期間になされないと意味がない債権債務」のことを「定期行為」といいます。代表例がおせちの例や、年賀状の印刷の契約がよくあげられる。これらが遅延すると何の意味もなくなりますよね)。
今回のケースも同じなので、損害賠償をどうこうするより無催告解除して(このような例が特殊なケースで、一般には条件を満たさないと、いきなりの解除は原則できません)、「他を探した方が」早いです(ネタバレになるので、「他」が何であるのか「探す」が何であるのかなどは、いろいろぼかしています)。
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※ もっとも、行政書士試験合格者レベルでも、「こりゃないでしょ」という部分は恐ろしく結構ある(趣旨的に、民法(親族相続)等の論点が大半を占める)のですが、それらにふれると一発ネタバレであり、それらは全部飛ばしてます。
バカリズムさんらしい脚本でした。
いつもどおりの、クスっと笑える話でした。
ただ、大爆笑はありません。
ちょっと、最近バカリズムさんもマンネリ化してきてるような・・
途中ちょっと退屈なところもありました。
わざわざ映画館で見るほどの内容ではなかったかな。
あんだけの豪華キャストを使うのであれば、もう少し内容の濃い物語に仕上げてても良いような気がします。
関水さんは可愛かったけど、コンフィデンスマンの役の方が好きだな〜
テレビ放送を待つか、レンタルビデオで十分です。
バカリズム好きな人であれば、見ても良いかも。
ちょっと品はないけど笑いと祝福を楽しめた
もっとスタッフ側視点でのコメディかと思ったら、出席者たちの人生エピソードを挟みつつダレそうな辺りからカットしつつ、ここをそうまとめるよね、というところはちゃんとまとめられていて期待通り楽しめた。
登場人物たちのビターな色合いの人生とかシニカルな笑いと祝福があったと思う。
オチ辺りの品がないのとかはまあともかく、もう少し演出をうまく最後だれないように見せてもらえるともっとよかったなぁ。
花嫁略奪計画はどうなった?
予告編から予想して、メッチャはじけたコメディだと思って映画館に行ったんですが、
はじけ方がいまいち。
小綺麗にまとまりすぎている気がします。
登場人物たちの背景説明がたらたらと続き、結婚式披露宴でクライマックス。
そのあと、ちょろちょろと花嫁の昔の恋人と泥棒との臭いエピソード。
では、予告編を見て何を期待していたのかというと・・・
披露宴では、曲者たちの大暴れで収拾がつかなくなり、
その混乱のまま花嫁略奪計画が実行され、
最後、意外な落としどころで、ハッピーエンドになる。
まあ、一観客のないものねだりですけど。
結婚式を舞台にした丁寧な群像劇
本作は予告編だと
ウエディングプランナーが主役っぽい感じがするが
内容としては基本的に新郎新婦のほうが主役っぽく感じて
その人の関係者もどのような気持ちで
結婚式に臨むのか、掘り下げている
なんとなく、社会はつながっているという感じがしているシーンもあり
そういうところは良かったと思う
クセ者揃いと予告編で言われているが
基本的に後半の窃盗犯を除いて
みんな善人だと思ってた
最初は新郎新婦が結婚式のために
親戚などを誰を呼ぶかに悩んだり
そして、呼ばれた人は様々な想いで結婚式に挑み
その大きすぎる情熱により
披露宴の時間通りに終わらせるために
大幅に短縮しないといけなくなり
ウエディングプランナーだけではなく
多くの人は協力をして、結婚式を成功させる
クライマックスでは新婦の元カレが
窃盗犯と直接対決(?)をすることになり
そこらへんで伏線みたいなもの回収されていくところは見事
ただ、ここは下ネタがあって
ちょっと人によっては好き嫌いが分かれるかもしれない
結婚式に参加する人の過去を掘り下げるシーンが
何度もあるので、くどいように思ってしまうのを除けば
全体的に良い映画だと思った
ただ、ほかのバカリズム脚本作品はわからないので
バカリズム脚本の作品ではいいのかはわからない
世界のコメディ史の金字塔となる日本の誇るコメディ映画が生まれた‼️❓
誰も傷つかない、それでいて笑いが止まらない、そんな映画はまたとない。
それが、この映画🎞🎟🎬🎦。
何より、荒唐無稽のようでいて、理詰めで、あるあるで、伏線が多くて無理なく全部回収。
そのどれもが、爽快で、大笑い。
本当に、映画館で、大笑いを聞くのは👂何年振りか。
中村倫也の惚けた笑い。
主役級のイケメンである岩田とか体を張る凄い笑い。
日本史上最高レベルの笑い、いや、世界一の笑い。
変な噂や口コミみ惑わされず、観るべし、最高のコメディ🥸を
是非、是非、観て、是非、コロナやウクライナを吹き飛ばすべし
バカリズムらしい?
コメディだと分かっているけど、ちょっとくだらない笑いが多い。初めは面白いと思っていたけど、2時間これはちょっと厳しい。基本的にストーリーが無いので。
コメディだから笑える事も大切だけど、中身が無いとちょっと。
感動したり、関心したり、恐怖だったり、何が別の味も欲しくなる。
ただ、最後の20分は伏線回収パートがあって楽しめた。
関水渚はかわいいね。
こういう向井理も好き
10年前なら、きっと新郎役だったろうな。
窃盗犯の向井理もなんか憎めなくてよかったー。
最近の向井理は、色んな役柄に挑んでいて魅力倍増。
映画自体はもっともっと弾ける感じが欲しかった。
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