「デンマークのタランティーノ的な」ライダーズ・オブ・ジャスティス 津次郎さんの映画レビュー(感想・評価)
デンマークのタランティーノ的な
2020年デンマーク映画。
Anders Thomas Jensen監督で、同監督の映画をはじめて見た。
クオリティの高さにきょうがく!
あまり見ない国の映画に感心したとき、映画なんてけっこう見ているようで見てないもんだなあ──と思う。
母親を列車事故でなくした父娘の話。父娘の再生のドラマを主軸にしてコメディとバイオレンスが絡む。
登場人物に庶民らしさがある。生活臭と多様性がリアル。だけどミケルセン演じる軍人は一騎当千。オタク仲間の三人衆が誤情報を持ち込んだせいでギャング団を全滅させてしまう。興奮と哄笑。ねじふせるようなダイナミズム。
脚本、撮影、俳優たちの存在感、アクションとユーモア。青い自転車。赤い自転車。映画のパラメーターがすべてたくみ。なんといったらいいか、形容しづらいが、タランティーノにぜんぜん負けてない。ひたすら圧倒的だった。
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