「偶然、あるいは運命についての物語」ライダーズ・オブ・ジャスティス tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
偶然、あるいは運命についての物語
ぶち切れた軍人と理系のオタクたちがチームを組んで、悪人どもを血祭りにあげていく。バイオレンスで味付けしたコメディーなのかと思っていたら、ことの真相が明らかになった途端に、そうした映画の見方がひっくり返される。
これは、「偶然」にまつわる現代のおとぎ話。偶然とは、人間が意図的に作り出すことのできない事の成り行きであり、「運命」と言い換えることもできる。運命に抗うのか、運命を受け入れるのか、果たしてどちらの選択が正しいのか?見かけのドタバタとは裏腹に、そんな、深い問い掛けが浮かび上がってくるのである。
ただ、主人公たちが、偶然を否定して暴走したあげく、悪の組織を壊滅させて、家族のような仲間になれたのも、すべては、偶然の賜物、すなわち運命であったと言えるのだか・・・
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