「やってしまった…。」ライダーズ・オブ・ジャスティス MARさんの映画レビュー(感想・評価)
やってしまった…。
電車事故で妻を失ってしまった男が、妻が亡くなったのは事故ではなく、悪の組織の策略に巻き込まれたからだと聞き、悪党どもに復讐していく物語。
アクションが中心の作品かと思いきや、人の不安定な心や偶然の産物、親子関係や友情まで描いたドラマ作品でもあり、非常に見応えがあった。おまけに笑える要素がどっさりと‼
結論から言って、ここ約1年の間に観た作品の中では圧倒的に面白かったかも。
笑えて少し泣けてキャラクターがみな立っていて…ワタクシの好きな要素のフルコース‼
初見、滅茶苦茶変人だと思ったオットーが、開始10分後には至極まともな人間に見えてしまう程の取り巻きw
メインの4人は素晴らしかった。ふざけたことばかり言っているように見えるレナートやエメンタールも、過去に深い傷を負っている模様…。コメディ感溢れるレナートの偽セラピーシーンでも、一瞬見せた表情に、哀しい過去が垣間見える。。からの、君は太っている、ですよw
アクションシーンも良かったし、ストーリーとしてもゾッとさせるどんでん返しもあり、ホントに見応えは抜群‼何故上映館が少ない!?もっと多くの人に観てほしいですね‼
とにかく異端な性格故、まともに人と交流できない4人が、それぞれの長所を活かし協力していくなかで築く関係にはホッコリしたし、哀しみに向き合うこと、人に助けを求めることの大切さを教えてくれた作品だった。
エンディングロールは急にハンドルを切った感があって戸惑ったけど(笑)
ってか、この人達許されたの?? …まぁ、細かいことは気にしない(笑)‼
ベストシーンは、オットー演じるニコライ・リー・コース氏のアップ場面。時間が止まったかのような空間を作り出して見せる業…ホント名優さんですね。
是非とも、名優たちの表情・仕草ひとつひとつに注目しながら観てほしい作品です♪