「中二病の女の子を相手に、平穏無事に過ごせたはずがない」ロスト・ドーター マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
中二病の女の子を相手に、平穏無事に過ごせたはずがない
原作があって、原作者がヨーロッパで著名な作家なので、原作を読むまでは、映画だけのレビューになるが、フラッシュバックがしすぎるし、無駄なサイドストーリーがあって、不必要な登場人物が多すぎて、相関関係も容易に理解できない。
他人の子供を見て、自分の子供の幼い頃を思い出すだろうか?他人の子供はどんな場合でもカワイイだけ。しかし、自分の子供であれば、母性が無いと言っても、本能として、愛情はあるわけだから、カワイイだけでは済まない。
題名から『娘の何をなくしたのか』と言った考えが最後まで、離れなかった。最後は少しがっかりした。
ここからはネタバレ!
多分、あの人形の中には麻薬(大麻)が入っていたのではと推測する。
主人公が子供の所へ戻るのは『子供が何歳の時か?』と考えたが、現在、25歳と23歳だから、戻ってから、第2成長期を迎えていると推測される。一般的に、子供は第2成長期が一番育てにくく、幼い子の夜泣きやぐずりの比ではない。この主人公はぐずりすら耐えられなかったのだから、中二病の女の子を相手に、平穏無事に過ごせたはずがない。しかも、捨てられた子供は母親を恨んでいたはずで、その後の育児の困難さが伺える。(だから!奇行を繰り返しのか?)
さて、原作はどうなっているか。この話を読む事はないだろう。ナボリ物語と言うらしい。予約した。
追伸
自分の母親を馬鹿者扱いしている。インテリ女性が持つ偏見。
65歳の爺は『母性が無いのは第一子で気付くべきだ』と偏見で申したい。子供が可哀想なだけ。ちゃんと育って良かった。現実は、最悪の悲劇を迎える場合が多いと思う。
『島の女』と子供を捨てる時に流れていた『I Told Jesus』か凄く良かった。