「「裕福でない限り運命は避けられない」」幻滅 sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
「裕福でない限り運命は避けられない」
クリックして本文を読む
19世紀のフランス。詩人としての成功を願っていた印刷工のリュシアンは、侯爵夫人のルイーズに愛され二人はパリへ。しかしおのぼりさんのリュシアンは、社交界で笑いものされてしまう。そこで新聞記者のルストーに出会い、リュシアンはその文才でのし上がり。
純粋だった青年が成り上がっていく顛末という物語で、原作は文豪バルザック。当時の享楽と虚飾にまみれ、かつ情熱的な風情が興味深かい。称賛と批判が、実は表裏一体となって表現されるところが楽しいです。貴族を敵としつつ、自らもそれになろうとする様が見苦しい。
コメントする