劇場公開日 2022年12月2日

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あのことのレビュー・感想・評価

全105件中、61~80件目を表示

4.5目を背けてはいけない作品

2022年12月15日
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「レボリューショナリー・ロード」
「17歳の瞳にうつる世界」
のどちらも見たが、そのどちらとも違う作品。

一言で言えば「孤独」だ。

中絶が違法な時代、誰にも言えず、悩み苦しむ。
その苦しみを観客も追体験する。
目を背けてはいけない。

映画は「省略の芸術」なので、「見せなくても分かるよね」ということは見せない。

でも本作は違う。
その生々しい場面を見せる。

これは監督の明確なメッセージだ。
「目を背けるな」と。

なぜなら、これは「昔話」ではなく、「現代の問題」なのだから。

米国で「ローvsウェイド判決」が覆された今こそ見るべき作品。

これは海外の問題じゃない。
安価で安全な薬品による中絶方法が海外では一般的なのに、
日本ではリスクのある「掻把法」という方法が用いられる。
(本作と同じかな?)
ピル、アフターピル使用のハードルは高い。
これらは全て同じ延長線上にあり、他人事じゃなく、日本でも同じなのだ。

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みっく

3.5メッセージ性に優れ、サスペンスとして秀逸だが、主人公には同情できない

2022年12月15日
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映画が始まって、スクリーンが「スタンダード」サイズであることに戸惑うが、やがて、その窮屈な画面から、主人公の置かれた八方塞がりな状況と、閉塞感や息苦しさがひしひしと感じられて、このフォーマットが高い効果を上げていることに気付く。
中絶を違法とする社会制度を声高に非難するような映画ではないが、女性が心身に被るダメージの大きさを生々しく描くことにより、その理不尽さと非人道性が肌で感じられるようになっている。
孤独や不安や焦りに苛まれながら、自らの未来を命をかけて掴み取ろうとする女性の、スリルとサスペンスの物語としても、非常に良くできている。
ただし、危険を承知していながらそのような事態を招いた主人公の行動は、軽はずみだと言わざるを得ないし、妊娠の発覚後も、避妊の必要はないと夜遊びを続けるその姿からは、やはり「自業自得」という言葉が思い浮かんでしまう。何よりも、胎児の命を奪うことに一切のためらいも罪悪感も感じていない主人公には、どうしても感情移入することができなかった。
ラストも、一応、ハッビーエンドになっているが、敢えて「学業の道も閉ざされ、何もかも失った」みたいなエンディングにした方が、主人公の置かれた過酷さや、当時の社会制度の非情さが、より際立ったのではないだろうか?

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tomato

3.0女性は大変

2022年12月14日
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妊娠に関しては男には何の苦しみも無いですからね。まして望まない妊娠だと尚更ですね。ストーリー的には今までに無い部分を表現してますね。

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ごっとん

4.0痛い?いや怖い!

2022年12月14日
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ホラー映画でもないのに何なのこの戦慄は?
アンヌの狂気が見事に描かれてる。

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あらじん

4.0コレはキツい…

2022年12月14日
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悲しい

コレはキツい
正直なところ
見てられなかった
場面も多々あった
それは自分が男だからか?

でも自分の夢を叶える為に
今は仕方なかった…
たとえ産んだとしても
愛せず憎しみが出る可能性も
なきにしもあらず

望まない妊娠
世界中でいろいろ
ニュースになってるが
難しいですね〜

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H1DE!

1.0新聞売りの紹介で。

2022年12月13日
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先日観た「わたしは最悪。」と同じ印象を持った。とても主人公の言動に同意できない。たぶん、彼女が自分の娘だったら思うと胃がキリキリしてくる。あの親父のように呑気にラジオなんて聴いてる場合じゃない。・・あ、そうだこれは1960年代の話だった。中絶が違法だった時代のことだ。はじめにそれを理解してたはずだった。だけど、どこか純真に見えない彼女を応援する気分は湧いてこない。ほう、最後はそれで人生の軌道修正ができたつもりとでも?

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栗太郎

3.0本当に大切なのはどのことよ?

2022年12月12日
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中絶が違法だった1960年代のフランス。望まぬ妊娠をした女子大生アンヌがお腹の子を“なんとかしよう”と奮闘する話。

いや、いや。アンヌしっかりせえよ。そもそも気持ちのない男遊びが原因で、どちらにも等しく責任がある。確かに中絶できずに女性側だけが痛みを負って傷付くのは残酷だけどどうしても同情できなかった。しかも誰ひとりとしてお腹の子に対する想いが微塵もない。一番かわいそうなのは誰なのか。

これだけ身を削る思いをしても結局アンヌの価値観は何も変わっていないんだろうな。どれだけ優秀か知らんけど、せめて小さな命に詫びて自分を見つめ直して生きていってほしい。

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はるたろう

5.0 すごい緊張感。孤独。作家になるという決意。エルノーの原作も素晴ら...

2022年12月12日
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 すごい緊張感。孤独。作家になるという決意。エルノーの原作も素晴らしいんだと思う。母親は愚か。男たちのダメさ加減。

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Emiri

4.0欲望と学業への忠誠(男ではなく)。

2022年12月11日
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2021年。オドレイ・ディワン監督。今年のノーベル文学賞を受賞した作家アニー・エルノーの原作を映画化。セックス自体がタブー視される社会風潮のなか、優秀な女子大学生が妊娠する。中絶が違法だった当時、親にも友人にも相談できないまま、学業を優先するためになんとか中絶の方法を探すが、、、という話。2021ヴェネチア金獅子賞。
うっかり冒頭で誘ってくる消防士が相手の男かと思いきや、中盤になって別の幼馴染らしき若い男だと判明。それでも消防士は主人公を誘い続け、主人公もまんざらではない様子なのだ。ここで問題なのは、妊娠ごときで欲望を断念したりしないということだ。しかもその欲望に男は誘惑する者としてしか必要なく、かけがえのない存在ではありえない。学業でも同じ構図で、ある男性教授との関係からわかるのは、教授のようになることではなく、教授が関与している学問・知識を吸収したいという思いなのだ。欲望や学業にはどこまでも忠誠を誓うのだが、人(男)の関与は求めていない。
主人公側からの目線、その主人公を見る目線、主人公側からの目線、という古典的ともいえるカットバックで主人公の苦境への没入感を高めている。男たちがみな間抜けにみえる。

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文字読み

4.5女性に選択させなかった時代

2022年12月11日
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原作を読んでいたので、衝撃的とは言えなかったが、原作の世界観をよく表した俳優たちは力演している。1960年代は、フランスだけでなく同じカトリック国のイタリアなども同様に女性に選択させなかった、ひどい時代である。この後にフェミニズム運動が高揚するのも分かる。日本の場合は戦後早々と経済的理由の中絶を認めたのだが、ピル解禁は遅かった。いずれにしても、女に選択させなかったのである。昔のフランスの大学の文学の授業風景も何か日本と違って面白い。意外にスパルタなんだなと。

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Boncompagno da Tacaoca

3.0望まない妊娠は救済されるべきか?

2022年12月10日
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本年度のノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノーが、自らの体験を基に書いた小説『事件』を原作とする映画。中絶が法律により禁じられていた1960年代のフランスを舞台に、望まぬ妊娠をしてしまった女子大生が送る先の見えない日々を描いた作品だ。
原作でもかなりショッキングな場面が多々あり、映画は見送ろうかなと思っていたが、いやあ観てよかった。
女性のみが妊娠できるという当たり前の事実が、ある人達にとっては陥穽となること、中絶という最後の選択肢を取り上げられてしまった残酷さ、男という生き物のどうしようもない愚かさがこれでもかと晒される。
アメリカでは中絶問題でまた国が真っ二つに割れ、中絶は認められているものの薬物は禁止という我が国のような例もあり、なかなか一筋縄ではいかないようだ。
ホラーよりもよっぽどこわいシーンもあり万人には薦めないが、観て、感じて、考えてほしい映画だった。

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ぽてち

4.0痛いほどに女性目線が伝わってくる

2022年12月10日
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ベネチア国際映画祭の金獅子賞を獲ったとのことで鑑賞。

終始、主人公のアンヌ目線で生活と苦悩を追っていく。
女子寮での生活、産婦人科などなど普段は描かないシーンが多く、
男性の自分にとっては最初から最後まで、本当に新鮮であり、刺激的であり、また疲れる映画であった。

自分の命を賭してまで自分の人生を生きるのだという意思、そしてそれをゆるなさい男性中心の社会を主人公目線を貫くことで鮮烈に描いていた。

比較的きれいな画、町並みが多く、「中絶が違法だった時代」ということぐらいで、
途中まで1960年くらいという設定がわからず、そこは少し違和感を感じたものの、
ただ、現代のものと見間違うくらい、どこか現代の問題とリンクしている感覚はあった。

日本では到底このような作品は表現できないと感じた。

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ひでぼー

3.0女性側から見た女性の現実

2022年12月10日
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男は辛いし、デートで鑑賞も辛い。こんな映画が商業的に受け入れられる時代になりました。主婦マリーとかフランス映画はこの話題随分昔から掘り下げ続けてますねー。(米も「17歳の瞳」とかあるか)
それでイオネスコさんですか。昔からあんまり変わってない気がするです。ルアナは「燃ゆる」でデジャブですね。個人的にはpartager du chewing-gumが壺

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michi

3.5映画化は成功している。

2022年12月10日
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怖い

今年のノーベル文学賞授賞作家が原作者。
中絶天国である日本では、ちょっと想像出来ない映画だ。もちろん、戦前の日本には刑法に堕胎罪があり、中絶手術が禁止されていたと思う。
戦後、廃虚となった敗戦国日本から復興する際の経済状況により、中絶が認められたと推測する。亡くなった母から食糧難は戦中より戦後が酷かったと聞いている。

予期せぬ妊娠をしてしまった主人公の意思の固い事に先ず驚く。当初から出産を拒否し、流産・中絶を選択する不安と苦悩がよく描かれていている。成功作品だ。私の好みではないけれど、鑑賞の価値はある。

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いなかびと

1.5Pain

2022年12月10日
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意図せぬ妊娠という点では4月に公開された「TITANE」が見比べる作品になりました。あちらに比べるとエンタメには昇華できてなかったなという印象を持ちしました。

女性が感じる出産の痛さは映像を通してグロテスクな感じもあいまり直視するのも厳しいくらいのものが体感できました。語り文句の「彼女を体験する」は事実だったんだなと思いました。

ただ、それ以外が個人的に面白いと言えるまではいかず、少し身勝手だなと思ってしまう場面が多かったのが事実です。出産するのではなく、子供を堕ろすことを先に考えている割には行動が鈍く、そしてそこまで焦っていないように見えたのが要因だと思います。このテーマにそこまで精通していないというのも大きいとは思いますが。

刺さる人にはとことん刺さるんだろうなという作品でした。う〜ん金獅子賞との相性はイマイチかもしれないです。

鑑賞日 12/7
鑑賞時間 18:40〜20:30
座席 C-3

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ブレミンガー

3.0女性は強し

2022年12月9日
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怖い

興奮

難しい

原題:L'evenement(エヴェヌマン)英題:Happening
訳:事件・出来事なので
「あの事」が正解か。
ずっと「あの子と」と思っていた。
作家アニーエルノーの実体験を元にした小説を原作とする。
フランスの歴史(ヴィシー政権あたり)を把握しておくと理解が深まる。
ナチスに屈服したヴィシー政権下、第1次大戦敗北の原因が「子どもと武器が少なすぎた」として、出生率向上を掲げ、堕胎施術常習者を「国家に対する殺人者」として死刑にできるよう法律を改悪した。
実際、1943年に普通の主婦だったマリー・ルイーズ・ジローがギロチンにて処刑されている。(この人を題材にした映画もある)
1975年に中絶が合法化する流れができるまで、何十年も中絶禁止の社会が存在し続けた。

このような世相の1963年がこの物語の舞台である。
が、主人公は普通に男遊びもしており、割としたたかである。

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YOU

2.0あらすじ以上の事はない。悪くもないけれど。一つ素晴らしい点は、フレ...

2022年12月9日
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あらすじ以上の事はない。悪くもないけれど。一つ素晴らしい点は、フレームサイズをスタンダード(1:1.6)にしたこと。この演出は文句無しに良い判断。

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kazuyuki

3.5生まれた時代が悪いのか、それとも何が悪いのか

2022年12月9日
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恋愛はしたいが子供は作りたくない(いや、作ってはいけない)、ならば避妊はきちんとね。
鶏が先か卵が先かみたいな議論になるかもしれないけれど。
昭和の日本でも古い貞操観念や道ならぬ恋の末、水に入ったり高い所から飛び降りたり、子供を流してしまおうとする行為は見かけられたはずですが、フランスも同様だったのですね。
作品を通してずっと感じたのは主人公の過剰な自己中心さ。
周囲への当たりが強過ぎで、それが痛々しさに拍車をかけたような気がしました。
まあ、本人が学業成就を願っているので子供は厄介な存在だったのでしょうが、12週間、一度も子供の命に想いが至らず、ただただ何とかして堕したいとしか思わなかったのでしょうか。
彼女が20年、30年先に自身を振り返った時に、
自ら授かった生命を望まないからと、その生命に寄り添わず絶ってしまったことをどのように考えるのだろうと、悲しい気持ちを抱えたままスクリーンを後にしました。

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ニコラス

4.0痛い

2022年12月8日
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男性の私が、ここで何かを言うことにも、また何も言わないことにも抵抗を感じてしまう。そのくらい単純に善悪や道徳不道徳の話として整理できない話だよなぁ、と思いつつ、それでも男性としては、どうしても居心地の悪さというか、バツの悪さというか、そんな居たたまれない気持ちを抱きながら観ることになった。

語弊があるかも知れないが、この作品が「ずるい」のは、決して主人公が一片の落ち度もない完全たる被害者かというとそうではないところ。
むしろ身勝手ささえ垣間見える一人の若い女学生。綺麗事ではない、だからこその切実さがある。

どうしてもこういう話は「自業自得」とか「自己責任」という理屈で片付けようとする勢力がある一方で、目の前の欲望が「過ちである」と知りつつ流されてしまうなんてことは多くの人が経験しているはず。

でも、こと「あのこと」に関しては、その肉体的・社会的リスクを当事者の男女二人の内、女性だけが被ることの不合理について、妊娠を望む望まないに関わらず、この作品が描く時代から60年経った現代も変わらず存在し続けている。

この物語は「どうしたら犯罪者になることなく堕胎するか」を通して「中絶を犯罪とするという社会的暴力」への視点で話が進んでいくが、その裏側には「(60年経った今でも)年齢に関わらず、子供を産み育てながらも自己実現が可能な社会がなぜ作られないのか」という皮肉も込められている。

妊娠を打ち明けられた友人男性が、むしろ自らの性的好奇心や欲求を露にしてしまうクダリなんか、恥を承知で言うなら、私が「少なからず好意を持っている女性に対して、お前は絶対にそんな気持ちを抱かないのか」と言われたら返す言葉が見当たらない。

苦しみ続ける主人公の心と身体、そして自分の下劣な人間性にも向き合わされる、本当に心と身体に「痛い」映画だった。

追伸:個人的には結構な「食欲減退ムービー」だと思うので、観賞直後のお食事の予定などは避けられるのがオススメです。

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キレンジャー

3.5女性のリスクを体験する

2022年12月7日
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望まぬ妊娠をしてしまった女性の視線で、流産するために苦闘する状況を疑似体験させるという内容で。
(作品のベクトルは全然違うけど『1917 命をかけた伝令』なんかを思い出したりして)

ちょっとしたホラー並みのシーンがいくつかあって怖かった。

つくづく、(男女とも)快楽や雰囲気に流される思慮のなさの愚かさと。
妊娠というのは女性の命と未来の可能性を危険にさらすことであると、特に男性は認識したほうがいいと思わせてくれました。
あと、理性的な人間でも、追い詰められると焦りに加えて、ホルモンバランスの崩れなどで感情に支配され、正常な判断が出来なくなる。
そんな主人公を、アナマリアさんが見事に演じていてすごかった。

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