あのことのレビュー・感想・評価
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正義というナイフ
見終わったあと何とも言えない、ズッシリとした感じがお腹に残る映画でした。ある意味ホラー映画以上の怖さがありました。街並みの天気の良さと、映像の綺麗さと反してアンヌが何とも言えない表情をしているのが忘れられません。
最初はアンヌがただただ自分勝手で悪いやんと思いましたが、見ていくとそれ以外の事が見えてきた気がしました。アンヌや友達など誰にでも好奇心などあるし自分の知らない事えの好奇心は誰にだってある。それは男女関係なく。いや、それでもやる事はしかりしてやろうよとも思いましたが、見ていくうちに色々と感じ方が変わっていきました。
この映画はアンヌの視点で描かれているのでそう思ったのだとは思いますが、自分で選べない事や女性は子供が出来たら自分の事が出来なかったりするこの時代にたいしての怒りではないかと。もちろん子供を堕すと言う事簡単にしてはいけなし、そこで一つの命がなくなっているのでそんな簡単に言うなと思うのも凄くわかります。しかし、たまに正義や正解と言うナイフを突きつけて、がんじがらめにされてもう何も選べない状況を作り出している状況があるのも事実だと思います。
コロナの時代になって思ったのですが、もしコロナになったらどうする、誰かにうつして命を落としたらどうすると、ライブ、映画館、劇場、など命と言う言葉で動けなくされたあの時の気持ちになんか似ているなと。もちろん命は大事だし、それは誰もがわかっていますが、命を賭けて色々な事をやっている人達もいるのにと思ったあの感覚に似てると自分は感じました。
映画はアンヌの視点で描かれているので他の人の視点のどで見ればもちろん色々言いたい事があるのはわかりますし、アンヌの自業自得と言えばそうなのかも知れなませんが、自分は映画を観てそう感じました。
確かに今は子供はいらないけど、いつかは欲しい言う発言など言いたいことはありますが。
映画を観たあと帰ろうと思ったら丁度スラムダンクの公開日でみんなワクワクした顔とは真逆の顔で映画観を後にしました。
遠いようで近くにある痛みと傷み
主婦になる病
そう言い放ったアンヌの一言に
彼女の〝今〟が詰まっていたと思う。
だから中絶しようと思っている間に躊躇するような揺れ動く気持ちはなく、ミッションのように実に淡々と行動している。
邪魔する感情があるとしたら自分の肉体的な痛みと代金に対しての心配のみに見えるほど。
元をたどれば子供の父親に対する愛情がないスタート。
おそらくそれは相手も同じで…。
あぁ、こんな展開、、自分の娘とか友達の話だったらほんとに嫌だし悪夢みたいだなぁと思いつつ暗めのスクリーンをななめに観る。
予告で痛そうなシーンがあるのは知っていたが、カメラアングルが自分目線でなんども迫り〝それは気絶もんでしょー。いや、痛すぎ、怖すぎ〟で、結構厳しい。
思わず目をつぶってしまったり、胸苦しいような感覚になったが…すべて作り手の望むところなのだ。
しかし、1番辛くて怖かったのはアンヌでもなく、もちろん、観客でもなく……。
私の涙はじんわり溜まったまま落ちる元気もない。
ただ、ラスト辺りで、へその緒を自分できれないと口ばしるアンヌ。
あれ?!この場に及んで初めて一瞬の母性が働いたのかもしれないと感じた。
感じたかった…のかも知れないな。
正しくは。
担架で運ばれた病院でのアンヌは、薄い意識の中でも自ら選んだ中絶が、書類上で流産と処理されることを聞き逃さなかった。
カメラの効果発揮か。。。いつのまにかアンヌに気持ちを投影していて、彼女の安心を同時にこの胸で感じた時、ドキリとしてはっとした。
流産か中絶か…場合によっては罪になる時代のフランス。
しかもキャリアを積みたい彼女にはまさに紙一重の気がかり。
そして、その望まなかった妊娠はアンヌにしてみれば〝主婦になる病〟なのだから、まさに病からの解放。
そこで、私までもが解き放たれようとは。。。
理由により全ての中絶に頭から反対するわけではないのだが、アンヌに関しては、その成り行きから自業自得の要素が半分ととらえていた私が。
思わずため息みたいな呼吸が漏れた。
まんまとやられてしまった。
この作品、実話を設定にあてたそうだが、現代になり状況違えど、向き合うべき話という点で変わりないのだろう。
性教育は日本は海外より遅れていると昔から聞く。特に親子間では私も避けるパターンの話題だ。
知識も大事だし自分なりの考えを自覚するためにも必要とわかりつつ踏み込みにくいのは、これまでのタブーの蓄積がイメージを作り壊せないのもあるかもしれない。
ただ、どんなに準備があったとしても、女性の身体に起こり得ること。ついてまわるリスク、責任を考えれば、やっぱり置き去りにしてはいけない問題だ。
映画の描写的には、誰にでもおすすめできるわけではないが、世の中、いろいろ低年齢化がすすんでいるのも事実。
まわりの大人が、年頃になるこどもに伝える責任について考えるための一歩としては切実で大切な内容だった。
爽やかさはキャンパスの緑と青空のみで、ただただ汗をかき眉間にしわをよせ体力を消耗したが、アンヌの悲劇が痛みと傷を共にして学んでとメッセージを送ってくれている。
生々しい
自分のことは自分で決める
フランス映画って何度観ても倫理観とかイマイチぴったり来なくて共感しづらい…と思ってたのだが、この映画観てよく分かった。我々日本人はフランスの60年代を生きてるんだ。我々にとって現代のフランス人は未来人なんだ。そりゃ分かりっこないよ…倫理観とかこの映画とそっくりじゃん。
さて、映画としては主人公の不安感とか、追い詰められてどんどん視野が狭くなり判断力もなくなっていく感じなど、映像からも表現されてて差し迫った感じが、そしてあの瞬間が!コワい…
まんま撮してるじゃん…
「流産で」って台詞があんなにホッとするなんて思わなかったよ…
あんな頭良い子があんなになるんだから、自分のことは自分で決める!って女性が言うのはよく分かるよ…
あのことが引き起こす顛末
金獅子賞も納得の容赦のなさ。
望まれる妊娠、望まれない妊娠。同じ妊娠でも両者は両極端だ。例えば愛する人と結ばれて計画的にする妊娠は前者、レイプなど女性の思いもよらない妊娠は後者だろう。つまりはどっちに分類されるかは女性の心境によるということ。
妊娠した子供を産むか産まないか。一部の国を除けば、大抵の国では女性の意思が尊重される。
キリスト教圏ではない日本では1948年ごろから人工中絶が法的に認められていた。しかし、カトリックが多いフランスでは1975年まで合法化されていなかった。
1940年生まれの主人公アンヌの生きた時代はまさに堕胎は犯罪行為。子供を神からの授かりものととらえるキリスト教圏の国では女性の意思よりも、理由はどうあれ授かった命を尊重するというのもわからなくもない。現にバチカン市国などはレイプにより出来た子の堕胎でさえも禁じている。確かにレイプでできた子であってもその子には罪はない。
女性の意思を尊重するか、子供の命を尊重するか、考えれば考えるほどわからなくなる。ただ、キリスト教的思想のない自分としてはやはり子供を産むか産まないかは最終的には女性の意思にゆだねられるべきだと思う。かつて女性は子供を産む機械なんてとんでも発言があったけど、やはり今までの社会は女性の意思を蔑ろにしてきた経緯があるので尚更そう思う。
また、女性の意思よりも子供の命を尊ぶというのなら、たとえばアンヌのような女性だけでなく社会人として働く女性が結婚して出産しても学業や仕事に支障がないようにシステムを整えるとか、出産育児による女性のハンディを一切なくしてから初めて言えることではないだろうか。
折しもアメリカでは国内で少数派のキリスト教原理主義者が判事の過半数を占める最高裁で人工中絶を禁ずる判決が出て国家を二分するほどの騒ぎになっている。いままで認めてきた中絶を禁止するという時代に逆行したものとして批判が多い。
確かに過激な原理主義者が言う命の尊さとかは聞いていて胡散臭い。何故なら彼らの中には中絶をする病院を脅迫したり放火したりして、人命軽視も甚だしい本末転倒行為を繰り返しているからだ。そんなにいうなら女性の望まない子供を全て引き取って育ててみろと言いたくもなる。
思わぬ妊娠に戸惑う主人公のアンヌ。彼女は優等生で進級を目指しており、将来の展望もあった。
しかし、未婚で若くしての妊娠というだけでなく、堕胎が罪となるという、女性には全く選択の余地がない当時の時代背景が彼女を徐々に苦しめてゆく。
そして妊娠期間が経過してゆくごとに望まない妊娠をしたアンヌにとって体内に異物が育ってゆくことの不安が見ている方にもひしひしと感じられた。
正直、最初はアンヌ役の女優さんがとても可愛らしい方で見とれてみていたら、その後の展開にただただ啞然とさせられた。間違っても女性の妊娠の不安や苦しみに対して分かった風なことを言えないほど痛々しい姿を見せつけられる。
特に自分で針を刺して堕胎しようとするシーンや闇堕胎を受けるシーン。そして極めつけは終盤のトイレのシーン。
まさかここまで容赦がない映画とは思ってなかったので、思いきり頭をガツンと殴られたような衝撃を受けた。
最近でも「朝が来る」や「十七歳の瞳に映る世界」など類似の作品はあったが、本作はまさに別格だった。
本作はR15だけど性教育の教材として中学生くらいから男子にも見せるべきではないだろうか。そうすれば軽はずみに女性としたいとは思えなくなると思う。でも衝撃的過ぎて女性に対して不能になるかも。
誰の中にもごく自然に存在する、欲望に忠実である事に対して、しばしば...
全編ほぼクローズアップショット
【主人公の女子大学生の視点で描いた圧倒的臨場感、妊娠が進むに連れて作品への半端ない没入感を味わった作品。”痛かった、不安だった。それでも私は未来が欲しかった・・。”手に汗を握りながら観た作品である。】
ー 冒頭は、”避妊しないから妊娠したんだろう!”と思いながら観ていたが、女性にも当たり前だが性欲はあるし、(だから、避妊具や薬が開発されてきた。)アンヌ(アナマリア・バルトロメイ)だけの責任じゃないよな、と考え直して鑑賞続行。
1960年代のフランスって、中絶が違法とされていた事も、初めて知った。
私は中絶は幾つかの条件を付けて”是”とする考えを持っている。
何故なら、罪なき命を亡くする行為には違いないが、望まない妊娠をして未来が変わってしまった女性達が現在、特に過去も含めて世界には、多数いるからである。今作でも言及されているが、無理な中絶をして、死に至ったり、生まれた子を遺棄したり・・。ー
◆感想
・アンヌを演じたアナマリア・バルトロメイの強い意志を感じる大きな眼とその目力が印象的である。美しく、白い肌も勿論であるが・・。
今作では、彼女の眼と目力に強く引き込まれた。
・アンヌが子を身籠った事が分かるシーンから、第一週~第一二週と章立てで物語は進む。
ー この構成が絶妙である。いつの間にか、アンヌが一人追い込まれて行く姿が、自分の心と被って行く・・。早く、早く何とかしないと・・。焦燥感が半端ない・・。-
・普通は、中絶シーンがある映画は、相手の男が付き添ったりするものだが、今作では父親の若き男は、当てにならず友もあてにはならない・・。時代的背景があるのだろうが、アンヌは正に孤立無援状態になっていくのである。
ー 故に、夢見る教師になるための勉強も疎かになっていく・・。見ていて、辛い。ー
■壮絶なのは、アンヌが自ら子を堕胎しようとするシーンである。
私は男なので良く分からないが、物凄く痛そうである。”除菌とか、そんなので、良いのか・・、”と心配してしまったし、闇の堕胎業の女性の部屋でのシーンも、物凄く痛そうである。傷みゆえに声を上げると、睨みつける堕胎業の女性の冷酷な目。
ビックリしたのは、彼女がトイレで子を堕胎するシーンである。
もう、痛そうで、可哀想で・・。手に汗を握りながら観ていたよ・・、自分がアンヌになったかのように・・。
それにしても、アンヌのど根性と、アンヌを演じたアナマリア・バルトロメイの覚悟を決めた姿は凄かった・・。
<ご存じの通り、今作は今年のノーベル文学賞の受賞が決まった、アニー・エルノーが、自身の中絶体験を題材にした私小説「事件」の映画化作品である。
中絶が違法とされた時代に、アンヌが、自由で自ら望んだ未来を手に入れるために命懸けで奔走し、独り孤独と恐怖と焦燥を抱えながら、突き進む姿を、アンヌの視点で赤裸々に描いた作品。
映画を観ていてその世界に没入する事は良くあるが、異性の視点でここまで我が事ながらの様に没入して観た作品は、初めてである。>
『これ、中2の姪に見せたいけど レイティングで引っかかったかな?...
『これ、中2の姪に見せたいけど
レイティングで引っかかったかな?』
と思って調べたら
誰でも見られる映画だったと知ってびっくり
中高生とかの性教育の題材として使ったら
真剣に受け止めて色々考えてくれそうな気がする
そういう意味で星4つ
12月9日追記
いつの間にか映画.com内のこの映画の表示が
G から 15+ に変わってました。
こっそり(?)訂正した模様。
やはりそうでしたか。
「3週目」「4週目」・・・
「3週目」「4週目」・・・と徐々に焦りを募らせるアンヌ(アナマリア・バルトロメイ)の心境を否が応でもキリキリ感じつつ、さらにあくまで(当時のフランスでは)刑法に反する「堕胎」ではなく「流産」するために危険を冒す「肉体的ダメージ」シーンに身体を強張らせ、演者と一緒になって身悶えながら観るという、土曜の朝8時10分から観るにはかなりヘビーな作品でしたが、こういう映画は「特に男性(である私)」こそ少しでも知るために「きちんと向き合うべき」作品だと思います。
医師ですら「選択肢はない」「諦めなさい」「巻き込まないでくれ」と取り合わず、親友のように付き合っていた女友達でさえ「自分事」のように考えられず距離を取り、さらには役に立たないばかりか弱みに付け込むような男性陣など、四面楚歌の中で時間だけが刻々と過ぎていき、そして徐々に変化していく自分の身体。その時間経過と状況変化を表現するシンプルながら見事に効果的な劇伴も、アンヌの焦りが観ている我々にシンクロしてくるようでとてもしんどくなります。(褒めています)
「妊娠中絶」、そもそも日本では表立って議論に挙げられることが目立つことはないですが(と言うか、私に届いていない、見つけようとしていないだけかもしれませんが)、「胎児の命・人権」という倫理のために女性だけが犠牲になること自体、そもそも倫理に反するとも考えられると思いつつ、まずは「知り」そして「考え」なければならないと、まことに当然で「超がつくほど」基本的なことを改めて考える一作でした。
「妊娠してます・・・」、「不公平!」これ一番言いたかった事かも
女性が人生で成功するのに多くの規制があった時代において、妊娠するという事はとてつもなく大きなハンデであったというのは理解できるが、その可能性をわかった上での行為であり、皆リスクを考え自制しているわけなので主人公には同情する事ができず、割と冷めた目で観てしまった。
避妊しなくても良い状態になり男友達とすぐに性交渉を持つ自由さは逆にリアリティがあってフランスっぽいと思った。
女性作家の原作で女性監督の演出だからでは無いと思うが、出てくる男達も皆容赦なく身勝手で情けなく描かれているのも良い。
3人組の一人の友達が経験済みだと告白した事で、一番遊んでそうな友達が実は一番保守的で奥手だと言うことがわかり、目の前で実演して見せたことへの滑稽さが後になりジワジワと際立ってくるという見せ方は面白かった。
やっかいなできもの
不公平…
懐妊を自覚した主人公の感情的であられもなく正直な言葉が印象的。
こうゆう理不尽を、どうにも受入れ難い主人公の奔走する姿がずっと痛々しい。
主人公の少女にとって今そこにある危機も、共犯者のパートナーはかたちでこそ寄り添ってはいるが結局は対岸の火事。
医者は当然見放す。友人も遠ざかる。親にも言えない。
少女はずっと気丈に振る舞ってはいるが、それが孤独を際立たせる。
全編かなり切り詰めたストイックな演出に溝口作品を思い出す
だからまだこんなことやってんの?と思えたし、
やっと今にしてこんな作品が出てこれたとも思えたし、、
ぽっと出の寮生に「排泄」を手伝わせるあたりとか、あえて物語的な作為をハズしたところに妙な生々しさを感じた。
良いのか悪いのか?
労多くしてやっかいなデキモノを排泄できたおかげで、この原作がありこの作品がある。
そうおもうといろいろ複雑
主婦になる病
ヴェネチアで満場一致の最高賞
ヴェネチア国際映画祭にて、ポン・ジュノ率いる審査員が満場一致での最高賞!!
って事で、楽しみに待っていた作品です。
観てみて、なるほど、納得の出来。
最近、アメリカでの中絶の権利がニュースになってたけど、
中絶が禁止されていた1960年代のフランスを生きた、作家アニー・エルノーの実体験を映画化。
4か4.5で迷ったけど…
裸満載の体当たりの演技…
終わりまで続く、高い緊迫感…
時事にマッチし、深いメッセージ性を含む、映画内容…
100点満点で、85点~90点ぐらい。
2022ベスト10に入ります。
妊娠を経験する女性は同性として、深い共感を感じると思いますし、
痛みが分からず、加害者になりえる男性こそ(自分を含め)観るべき作品では?
下らなくない、すごく価値ある映画だと思います。
2022年の終わりに、すごい映画きた。
めちゃくちゃ痛い…
作中で誰一人「赤ちゃんが可哀想」と言わなかったのが、その時代を表しているように感じました。本当に赤ちゃんは、女性の社会進出において邪魔者(と思わせる社会)だったのでしょう。
妊娠出産子育てによって何かを諦めた人は、今も変わらず多いはず。中絶が良いか悪いかは置いておくとして、女性も男性も、もっと自由に生きられる日が来てほしいと思いました。
悍ましくもあり、身勝手でもあり。
墮胎を巡る、それぞれの国の考え方もあるだろうけど。
問題は堕胎か?
それ以前に、妊娠する行為を自らの意志でやったら、その責任はその人にあるでしょ。
女性の権利の問題じゃない。
自分の体が傷つくなら、自分の未来を棒に振るとわかってるなら、ほかにやりようもあったでしょ。
奔放にやりまくって、妊娠したら運が悪かった、それは違うよね?
身勝手としか言いようがなく、観ていて気持ちが悪くなるほどの嫌悪感と腹立たしさしかなかった。
堕胎せざるを得ない場合もあるだろうけど、アンヌの場合は、自分勝手な結末としか思えないんだけど。
二度と子どもを持とうなどと思うなと、あの臍の尾を切る勇気もないくせに。
今じゃない。
彼女のその身勝手なセリフに、腹が立って仕方ない。
12週の人の形ができつつあるこどもをなんだと思ってるんだろう。
大学に行かなくても、才能があれば作家にはなれるのでは?
命と引き換えにするほどの夢なのか、往生際の悪い女子学生の身勝手なストーリーにしか(ストーリーでもなく)思えなかった。
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