「テーマと手法が完全一致のクレバー作」あのこと ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
テーマと手法が完全一致のクレバー作
とてもミニマルな中に(スタンダードでもあり)小さな世界が詰まっていて、それが窒息するように(ウィークリーテロップも相まって)なっていく共感性。
教室、宿舎の部屋、庭、道、世界は狭い。広い空間は映されない。人生と引き換えの時限爆弾を抱えた若い女性のカウントダウンで追い込まれていく様。身体と顔とアクションだけでこのテーマを見せきっていく。心の痛みだけでなく、身体的痛みもいやというほど突きつけてくるだろうと思ったらそうなった。これは、痛い。キツい。映画表現は切り捨てることだと再認識した。
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