劇場公開日 2022年12月2日

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「トランプ元大統領はマジでない」あのこと ミカさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0トランプ元大統領はマジでない

2022年12月29日
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鑑賞方法:映画館

怖い

男性からすると、まさしく女性性を擬似体験できる作品となっているのではないでしょうか?

メディアに良く出てくるお化粧をしておしゃれをし、恋愛を楽しむのが女性ではないです。だってこれは、男性でもできることでしょ?本作のアンヌの様に妊娠のリスクがありキャリアを断たれるリスクがあり主婦という病になるリスクがあるのが女性の本質です。

舞台は1960年代でしたが、人工中絶が合法化された現代に生きる日本人の私にも、他人事には思えませんでした。だから、本作を通して女性性の痛みを感じた全ての人達は、人工中絶禁止法が、女性の人権侵害、生命侵害をする全くばかげた法律だと理解できると思うのです。「生命の尊重」だと?だったら、戦争をする意義も説明してみろと言いたい。

戦争は、支配層が神の名の下に神を利用して民衆の命を握る行為ですが、人工中絶禁止法も戦争と本質が同じだと感じます。それは、絶対的に自分のものである女性の命、女性の身体の一部である胎児の命を支配層が日常的に握っているからです。

アメリカの中間選挙は予想外に民主党が得票したわけですが、これは人工中絶禁止法に反対する女性の票が入ったと言われています。

トランプ元大統領及び人工中絶禁止法に賛成する奴らは全員、アンヌと同じ目にあわせたい。また、中絶が出来なかったor失敗した大勢の女性達とも同じ目にあわせたい。本作は男性にも十分想像力を発揮できる作品だと思うのですが、同じ目にあうとか、どうですかね?

仮にこんな野蛮な法律が復活するならば、もうテクノロジーの力で、機械的に妊娠出産を性別問わずコントロールできる様になって欲しいですね。セックスというのが、過去の野蛮人が行ってきた行為になれば、人類はもの凄い進化といえますし、性欲を取り上げちゃえば、犯罪も大幅に減るのではないでしょうか。それくらい、女性は怒っています。

女性の性欲や向上心を隠さず(隠す必要がないから)表現しているところも、清々しくて良かったです。

ミカ
りかさんのコメント
2023年12月10日

こんにちは♪
コメントしていただきましてありがとうございました😊
戦争のお話、とても説得力があります。戦争が多くの命を短時間で奪い取る事象だとお偉方は理解できていないのですね。プーチンもたくさん産むように、とか言って、女性の身体を何と思っているんだ⁉️本当に出産マシーンを開発できるものなら作ってみな⁉️とか言ってみたいです。返信お気遣い無くありがとうございました

りか
りかさんのコメント
2023年12月10日

おはようございます😃
共感コメントしていただきましてありがとうございました😊
素晴らしいレビューをありがとうございます😊
現在日本では年間100人ほどの方が出産にまつわる事で命を落としてられるそうです。数年前か救急車の病院たらい回しにより亡くなられたのは氷山の一角だそうです。また、特に東京都の事が挙げられていましたが、何年かの統計になりますが、出産前後の鬱による自殺者数も問題視された記事もありました。
人によっては、全て健やかに出産して何とも無い事が人によっては、命がけである妊娠出産であるわけです。
おっしゃるように、本人以外の者が介入するなど間違っていますね。全文納得❗️
フランスやアメリカで言ってやって欲しかったです。ラスト辺りで、性犯罪が減るくだり、素晴らしいです。
ありがとうございました😊

りか
Mさんのコメント
2023年4月8日

「野蛮な法律」まったくその通りですね。
私も、中絶禁止の法律を作る世の中はおかしい社会だと思います。女性が命がけで赤ちゃんを産んでいることも、(状況によっては)産んだ後、どんなことが待っているかも想像することができない人たちが作った法律としか思えないからです。
ただ、次のような思いも書いておきたいと思います。
中絶のことを「掻爬(そうは)」と言うことがあります。以前、中絶する場面のエコーのビデオを見たことがあります。言葉通り、赤ちゃんを削って肉片として出すシーンでした。その残酷さに心が痛みました。(現在は吸いとって堕ろすようになってきたそうです)
絶対に、中絶の判断を政府が行うような世の中にはなって欲しくありません。ただ、あのビデオは
成人になる前のすべての若者に、一度は見ておいて欲しいと思いました。

M
NOBUさんのコメント
2022年12月29日

度々スイマセン。
 私が若かりし頃、出産した方の先輩の女性に”どんな感じなんでしょうか・・”と家人が妊娠していたこともあり聞いたところ、ニヤッと笑いながらその女性が言った言葉
 ”NOBU君は、分からないとは思うけど、分かり易く言うと鼻の穴から大きな大きな林檎を出すと思ってくれればいいよ!”とニッコリ笑って言われて、うわわわわ・・と思い、家人の出産の大変さに物凄く心配になった事を今でも思い出します。
 そして、立ち合い“男は所詮、女性から産まれたモノであり、敵わないよな”と思った程、強烈な経験をしました。
 私は、フェミニストではありませんが、女性(もちろん、家人含む)への畏敬の念は持っている積りです。では。返信は不要ですよ。

NOBU
レントさんのコメント
2022年12月29日

本作の主人公は妊娠をリスクとしてなんとか必死で堕胎をしようと奮闘しますが、もし学生で妊娠しても進学の妨げにならない、社会人で妊娠してもキャリアに影響がないという社会だったら、そもそも妊娠をリスクとして捉えたりすることもないでしょうね。経済的な問題は別にして。

性教育がなされ避妊をちゃんとしていたとしても100%避妊できるわけではありませんから、主人公が迂闊すぎるという非難はあたらないでしょう。
中には性に奔放な主人公にとても共感できないと、本作への評価が低いレビューもありますが、それこそこの作品の意図するところを理解しておらず、女性に対して偏見があるように感じられます。女も男同様性欲はあるわけですから。

人知れず出産した赤ん坊を遺棄した女性が逮捕されるなんてニュースを見る度につらい気持ちになります。
きっと誰も頼ることができなかったんだろうと。もちろん相手の男が罪に問われることはありません。本当に理不尽な社会だと思います。
本来、子を産むという役割を担う女性(実際に産むか産まないかは女性次第)に対して社会はもっと手厚く扱わなければならないのに、実際は真逆ですよね。

女性のつらさを理解させるためにタツノオトシゴのように育児嚢を移植して男性でも出産できるようにしたら面白いかも知れませんね。

アメリカも反知性主義が増殖してトランプに翻弄されてますが、日本もいまだに安倍的なものに翻弄されてますから人のこと言えませんよね。
防衛費拡大などとアメリカにいいように利用されてることもわからない人間が多すぎて頭が痛いです。

レント
NOBUさんのコメント
2022年12月29日

今晩は。
 年末にスイマセン。(と言ってもTVは見ないし・・。)
 今作は、私は特に20代の恋人がいる男性に観て欲しいなあ、と思った映画でした。拙レビューにも記載しましたが、私は条件付きで中絶を容認する思いを持っていますが、所詮男ですから当事者となった女性の気持ちには遠く及びません。
 アメリカで、今春”ロー対ウェイド判決”が最高裁で覆った際には、”マジか!”と驚き、トランプが連邦最高裁判官を、リベラル派であったルース・ベイダー・ギンズバーグさんが亡くなった後に、速攻で保守化を進めた結果の最悪の事例の一つだと思っています。
 脱線しました。
 今作は、主演のアナメリア・ヴァルトロメイさんの大きな意志の強い目がとても、印象的な作品でしたね。
 良いお年をお迎え下さい。(とか言いながら、まだ二日ある。)
 来年が、ミカさんにとって(私も・・。)良き年になりますように。では。

NOBU