「目を背けてはいけない作品」あのこと みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
目を背けてはいけない作品
「レボリューショナリー・ロード」
「17歳の瞳にうつる世界」
のどちらも見たが、そのどちらとも違う作品。
一言で言えば「孤独」だ。
中絶が違法な時代、誰にも言えず、悩み苦しむ。
その苦しみを観客も追体験する。
目を背けてはいけない。
映画は「省略の芸術」なので、「見せなくても分かるよね」ということは見せない。
でも本作は違う。
その生々しい場面を見せる。
これは監督の明確なメッセージだ。
「目を背けるな」と。
なぜなら、これは「昔話」ではなく、「現代の問題」なのだから。
米国で「ローvsウェイド判決」が覆された今こそ見るべき作品。
これは海外の問題じゃない。
安価で安全な薬品による中絶方法が海外では一般的なのに、
日本ではリスクのある「掻把法」という方法が用いられる。
(本作と同じかな?)
ピル、アフターピル使用のハードルは高い。
これらは全て同じ延長線上にあり、他人事じゃなく、日本でも同じなのだ。
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